漫画『結婚商売』の50話のネタバレと感想です。
王宮で行われる記念パーティーに参加したアルノー伯爵夫妻。会場はまさに絢爛豪華で貴族たちもみんな着飾っていますがーーー
その美しい外見とは裏腹に会場には貴族たちの陰湿な思惑がうずまいており、ビアンカもそれに巻き込まれてしまいます。
美しいパーティー会場では、貴族たちが策略をめぐらせていた
記念パーティーが開催される
アルベル皇太子とナヴァラ王女の婚約。そしてセブランとカスティヤの同盟を祝うトーナメント。その全てを記念するパーティーは、王城で行われたこともあり格別に豪華で活気が溢れていました。
そして国王とオデリー王女が入場すると、本格的にパーティーが始まりますがーーー貴族たちの関心は、相変わらずアルノー伯爵夫妻に注がれていました。
キレイなお城は、実は戦場だった
会食の席に着くと、貴婦人たちはビアンカのことを美しいと称賛します。しかし彼女は、その会話が気に入りませんでした。
というのも貴婦人たちはオデリー王女を嫌っているらしく、彼女をけなしてビアンカを持ち上げたのです。
「今までセブランのバラはオデリー王女だと言われてきましたが、これからはその名をアルノー伯爵夫人に譲らなければならないのでは?」
「そういえば確かに、今回バラを最も多くもらったのもアルノー伯爵夫人でしたね」
引用元:結婚商売50話 貴族たちの台詞
社交界の陰湿さに気付いたビアンカは、眉間にしわを寄せます。
なおザカリーもこの会話を不快に思ったらしく、小声で「王城のパーティーはまるで戦場だな」と評するのでした。
ジャコブ第二王子とウィグ子爵も、陰湿な作戦を実行する
ジャコブはビアンカを陥れようとする
するとその時、同席していたウィグ子爵が「そういえば第二王子殿下もアルノー伯爵夫人にバラを渡しましたよね?」と話を振ります。
するとジャコブは意味ありげな目でビアンカを見ながら、宮中恋愛の話をしはじめました。
要するに彼らは、ジャコブとビアンカが宮中恋愛をしていると周囲に誤解させようと企んでいるのです。
それに気付いたビアンカは忌々しげに彼を睨みつけますがーーーその時、ザカリーが真っ向からジャコブを非難しました。
「カスティヤとの和親のために開かれたこの場を、ある人たちが軽率で陰険な言葉で汚しているようですね」
彼はそう言い放ったのです。
結婚商売50話のネタバレと感想|オデリー王女への周囲の評価
50話のネタバレ感想①オデリーは女性陣から嫌われている?
オデリー王女は今のところ、美しく賢い女性のように見えます。しかしいつも淡々とした態度を取っているせいか彼女を嫌う人も多いようです。
個人的には王女様らしく高貴なイメージで好感が持てますが・・・人によってはお高く留まっている生意気な女性に見えるのかもしれませんね。
現に王女はガードが固く、多くの男性に求愛されても冷静に断ってきました。だから貴婦人たちは王女を嫌い稚拙な悪口を言ったのでしょう。
そもそもビアンカは、セブラン国の美の基準とは合いません。オデリー王女こそ“セブランのバラ”と呼ばれるにふさわしい女性です。
にも関わらず例の貴婦人たちは「セブランのバラの名は王女よりもビアンカに相応しい」なんて言うのだから、かなり嫌みったらしいですね。
貴族たちは皆このように、隙あらば互いを貶めようと隙を伺っています。ザカリーはこの光景を”戦場”と称していましたが、まさに言い得て妙ですね。
ネタバレ感想②ジャコブ視点のはなし
なおジャコブ第二王子も、オデリー王女も嫌っています。50話にて彼は、王女のことを次のように評価していました。
『ふん、生意気なオデリー。あんな風にしていたら老女になって死ぬだろうな。いや、卑賤な家に嫁がせて恥ずべき晩年を送らせてやろうか?』
引用元:結婚商売50話 ジャコブのセリフ
この口ぶりからするに、彼は王位を手に入れたらオデリーにも危害を加えるつもりなのでしょう。しかも陰湿なやり方で恥をかかせてやりたいと思っているようです。