漫画『結婚商売』の18話のネタバレと感想です。前回はビアンカの情婦が登場するなど、かなり衝撃的なストーリーが描かれましたね。
しかし後半では、ザカリーから念願の軍馬をプレゼントされて彼女は大喜びします。その後2人はどうなったのか、ストーリーの続きを読んでみましょう。
美しい白馬をプレゼントされて、ビアンカは大喜びする
ザカリーは乗馬を教えてくれると言うが…
ザカリーは突然ビアンカを抱き上げると、そのまま白馬の背に乗せました。そして、明日からは俺が乗馬を教えようと言いますがーーー
ビアンカはそれを断ります。彼の時間を奪いたくないと思い、遠慮したのです。
しかしザカリーは、そんな彼女を真っすぐに見て言います。
「君が俺の時間を奪うのではない。俺がやりたいんだ」
その言葉に、ビアンカは頬を染めるのでした。
彼はレースに興味を示す
せっかく馬に乗ったのだからと、ザカリーは馬の手綱を引きながら針子たちの職場に向かいます。
そして道中、彼女が作らせている“レース”がどんなものなのか質問しました。というのも現時点では、レースは流行するどころか存在すら知られていないのです。
だからビアンカは「材料は安いけれど高くて価値がある美しいもの」だと説明しました。
そして夢見るような顔で、レースはいずれ全世界に大きな影響を与えるようになると話しますがーーー
それを聞いたザカリーは不服そうな顔をします。
というのも金銭面で不安があるから妻が開業したと思ったのです。なぜなら昔の彼は稼ぎが少なく、彼女の乳母・ジャンヌにも文句を言われていましたから。
しかしビアンカは、そうではないと説明します。もし今後大きな変化が起こった時のために、誰かに振り回されずに済むよう強い力が必要なのです。
するとその答えを聞いたザカリーは「騎士の妻らしい良い心構えだ」と満足そうに笑うのでした。
ただし子供がほしい気持は変わらない
しかし一方でビアンカは照れてしまい、全ては跡継ぎがいないからです!とそっぽを向きました。1日でも早く子供ができればいいという気持ちは、今も変わりませんから。
そもそもビアンカ視点だと、跡継ぎを産むまえにザカリーが戦争で命を落とせば自分の世話をしてくれる人がいなくなるのです。
だからこそ、自分で自分を守る力が必要なのだと説明するとーーー
彼はうつむき、だったら尚更今は子作りをするべきではないと答えました。
命がけで出産しなければならないビアンカにも、危険な戦場に行かねばならない彼にとっても、今は時期尚早だと考えたのです。
ザカリーの境遇を考えているうちに、彼のやさしさに気付く
ザカリーの境遇
ザカリーの話を聞いた時、ビアンカはふいに彼の境遇を思い出します。
彼は16歳で追い出されるように家を飛び出し、自分のために剣を振ってくれる家臣の一人もいなかったのです。
(幼かった私がなにも知らずにアルノーに嫁いできたように、幼い伯爵もなにも知らずに戦場に飛び込んだのよね…)
そこまで考えて、彼女はザカリーに聞きました。もしかして今まで、私を心配してくれていたのですか?と。
しかしザカリーが何かを言おうとした瞬間、ちょうど通りがかった針子に声をかけられたため返事は聞けませんでした。
結婚商売18話のネタバレ感想|ザカリーは10代のころ苦労人だった
18話のネタバレと感想①ザカリーへの印象が変わる
ビアンカは今まで、ザカリーの事を「怖くて大きな人」だと思っていました。
というのも背の高い彼をいつも見上げていたので、無意識のうちにそういうイメージが付いていた様です。
しかし馬の背に乗りながら彼を見下ろしてみると、意外にも柔らかな印象の男性であることに気付きます。つまり視点が変わったことで、彼へのイメージも変わったのです。
なお今回の話は、ビアンカとザカリーの関係を語るうえでかなり重要なエピソードなのかなと思います。
伯爵夫人になって随分と時間が経つのに、ビアンカは今までザカリーについてずっと誤解していたのですから。けれど今回ようやく彼の優しさを理解しはじめたようなので、2人の関係も少しは進展するはず。
ネタバレ感想②ザカリーがものすごく苦労してる件
ザカリーは今でこそ、莫大な財力を持ち国内でも英雄として人気があります。
しかし彼の人生は順風満帆ではなく、16歳のころに家出をしています。
そのころは自分のために剣を振ってくれる騎士もおらず、守らなければならない家臣ばかりだったそう。
両親と何があったのか分かりませんが、ザカリーが苦労したことは間違いないでしょう。そう考えると、彼は本当にすごい人ですよね。