漫画『結婚商売』の135話のネタバレと感想を紹介します。
前回はエバの悲しい過去が明らかになりました。全てを失ったから、せめて自分の“結婚商売”が成功した未来を知りたい。エバはそのささやかな願いのために、軍部長を利用したそうですがーーービアンカはなんと答えるのでしょうか?
結婚商売135話の概要|エバに全てを打ち明ける
エバは”最悪の未来”を知る
ビアンカは“最悪の未来”について、ありのままを話します。しかしエバはそれを信じません。自分が不倫した挙句、祖国に迷惑をかけるなどあり得ない!と主張します。
「私がジャコブ第二王子と結婚した後、護衛騎士と不倫をしてしまい、結局それを口実にアラゴンがセブランに首輪をつけられたという事ですよね?しかもその男とは夫婦どころか友人にもなれず……私は見事に利用されたという話ですよね。不倫なんて、あり得ない。まさか私が現状に満足するよう、作り話をしたのではありませんか?」
引用元:結婚商売135話 エバの台詞
幸せな将来など元から存在しなかった
それでもビアンカは淡々と説明を続けます。
エバと同じように自身も寂しさから浮気したこと。愛人だった男にあっさり捨てられたこと。そして一連の浮気事件は、ジャコブが領地を奪うために仕組んだ可能性が高いこと。全てを打ち明けます。
するとエバはこの話が真実だと悟り、無言で涙を流すのでした。
補足|冷静そうに見えて心の中で泣いていた?
135話のラストについて
135話のラストシーンで、ビアンカは昼間なのに自室のカーテンを閉めています。そして一筋だけ部屋に差し込んだ日の光が、ビアンカの顔に映るのですがーーー
この描写、まるで彼女が涙を流しているようでした。恐らく『ビアンカは冷静に振る舞っているが心の中で泣いている』という比喩なのかなと思いました。
ネタバレ感想|ビアンカが泣かなかった理由
すべての責任を背負った主人公
エバに過去を打ち明けている時、ビアンカはずっと無表情でした。自らの黒歴史や辛い過去を思い出しているのに、ただ淡々と話をしています。
けれど、それはあくまで表面上の話。補足で話したとおり、ビアンカも内心では悲しんでいたと思われます。
自分が未来を変えるために足掻いた結果、エバのような人間が生まれてしまったのですから。少なからず罪悪感は抱いているはず。特にエバの境遇については、自分の生い立ちと似ているので間違いなく同情したでしょう。
そもそもエバから恨みにも近い感情を向けられて、何も思わないはずありません。
それでもビアンカが冷静に対処したのは、自分の選択に責任を負っているからだと思われます。本当は言い訳の1つ2つしたいけれど、エバの気持ちが理解できるから言い訳をしなかった。自分のした事を正面から受け止めているのでしょう。
ビアンカ、精神的に大人になりましたね。立派な人格者に育ちました。