漫画『余命わずかの脇役令嬢』の44話~45話のネタバレと感想です。
前回カリナは予想外の発作に襲われ、ミリアンは苦しむ彼女をひたすら心配していましたね。しかしカリナは「彼は私が病人だから優しくしているだけ」とネガティブな考えから抜け出せません。
今後2人の関係は進展するのでしょうか?
44話の概要|ミリアンは治療のためにハロンの乱獲を狙う
ハロンを使った治療法
カリナの体調が回復した後、お見舞いにきたミリアンは言いました。
「今度の討伐で出てくるハロンは全部私が持ってくることにした」と。
確かにハロンがあれば”奇跡”を相殺できるため、カリナの体調は良くなるでしょう。けれどミリアンがなぜそこまで良くしてくれるのか彼女には分かりません。
そこで理由を尋ねてみると彼は当然のように、この先もずっとカリナに無事でいてほしいからだと答えますがーーー
それは約束できない事なので、カリナは内心辛く思うのでした。
討伐に連れて行って
この時、カリナはミリアンの討伐に同行したいと言い出します。
討伐が危険なことは重々承知ですが、ミリアンが仕事を終えて帰ってきたら少しの時間しか一緒にいられません。だから少しでも彼と過ごす時間を増やすため、同行を求めますがーーー
その言葉を聞いた瞬間、ミリアンは顔を真っ赤にします。またカリナ自身も恥ずかしいセリフを言ったと気付き、羞恥心で顔を赤らめるのでした。
ミリアンが「検討する」と答えると、カリナは可愛らしい笑顔を浮かべて喜びます。
すると彼はおかしな気を起さないよう部屋を出ようとしますが、その瞬間、寂しがったカリナに引き止められーーー
耐えられなくなったミリアンは、彼女の唇にキスをしました。
45話の概要|初めてのキスに陶酔するも、すぐ冷静になる
ミリアンとのキスを喜ぶが…
長いキスをされ、カリナは多幸感に包まれます。しかしそれも束の間。互いの唇が離れると同時に、彼女はネガティブな考えに支配されました。
『ミリアンの行動が好意ゆえなのか同情心のせいか分からないけれど、どちらにしろ近々この世を去る人間にそういう感情を持たせてはいけない』
そう考えた彼女は「このような慰めを受けるのは初めてです」と心にもない事を言い、彼はその言葉にショックを受けるのでした。
ミリアン視点
ミリアンは元々不器用で、慰めでキスをするほど優しくありません。そのためカリナの言葉に険しい顔をしますがーーー
彼女が捨てられた子犬のような表情をしていたので、今の言葉が嘘だと気付きます。そして彼女の頭を優しくなでてやると、また明日会おうと言って部屋を出ていくのでした。
余命わずかの脇役令嬢|今回のおさらいとネタバレ感想
ネタバレ感想①カップル誕生だと思ったのに!!
ミリアンでかした!そのまま告白しちゃえよ!
ーーーと思ったのも束の間。カリナの台詞により甘い雰囲気が霧散しました。カリナそれは無いよ。全てが台無しだよ……
ミリアンが嘘だと気付いたから良かったものの、下手をすれば今後も2人はすれ違ったままという悲惨な展開になっていたかもしれません。
とはいえ、カリナが素直になれないのも仕方のないこと。なぜなら現状、彼には寿命のことを伝えていませんから。
さすがに「大好きよミリアン!でも余命わずかなの!」とは言えないでしょう。素っ気ない態度を取ったのは彼を愛するが故。つまりカリナの優しさですね。
ネタバレ感想②現状のおさらい
カリナの寿命が来年の春までだと知っているのは、主治医のウィンストンと友人のフェリオールだけです。
そしてカリナが真実を打ち明けない限り、ミリアンとの恋が進展することはないでしょう。
歯がゆい。ものすごく歯がゆい。どこかにカリナの病気が治る便利アイテムとか落ちてませんかね。賢者の石とか……
ネタバレ感想③ミリアンの性格について
ミリアンは面倒事が嫌いです。ただでさえ多忙な立場ですし、そもそも面倒事が好きな人なんていないでしょう。
けれどカリナにかけられる”面倒”に関しては嫌がっていません。好きな女性にかけられる面倒は、面倒に含まれないのでしょう。むしろ進んで引き受けている節があります。
彼はとても頼りになる男性ですね。甲斐性にあふれています。