ピッコマで連載中の漫画『外科医エリーゼ』のネタバレです。今回は、32話から36話までのストーリーについてまとめています。
目次
32話:王子とダンス

ルイにダンスを申し込まれたエリーゼ。しかし、そこに王子が現れて「その手を離せ」と、2人のダンスを止めようとします。
実は、王子とルイは因縁の仲。というのも、2年前の戦争で命がけの戦いをした関係だったのです。
ルイの手から逃れたエリーゼですが、次は王子からダンスに誘われてしまいます。
王子とのダンスは嫌ではありませんが、エリーゼは熱のせいでフラフラ。そのため、ダンス中もずっと辛そうにしていました。
そして、辛そうなエリーゼを見た王子は「なんだこの不服そうな表情は・・・私と踊るのがそんなに嫌なのか?」と、勘違いして怒ってしまいます。

王子が「エリーゼに熱がある」と気づいたのは、ダンスの後でした。ようやく事態を察した王子は、エリーゼを皇族専用の休憩ラウンジに連れて行って休ませます。
ようやくエリーゼは一息つけたのですが、彼女にとって今の状況は謎だらけ。「王子は私のことを嫌っているはずなのに、なぜ今日は優しいんだろう?」と不思議に思います。
そこで、王子に「私によくしてくださる、特別な理由でもあるのですか?」と聞いてしまったのです。
33話:皇帝の宣言
エリーゼの質問に、王子は「私はただ何も知らず、無理に躍らせてしまったことが申し訳ないだけだ」と、返答をします。
そして、エリーゼも「ああ、なるほど!」と納得してしまいます。

王子は休憩室に案内するだけでなく、エリーゼのためにイチゴケーキ(エリーゼの好物)を手配してくれました。
お腹が一杯になり、眠ってしまったエリーゼ。目を覚ました彼女は、皇帝陛下の祝辞を聞くために、再び会場へと戻ります。
しかし、ここで事件が発生。
陛下は皆の前で「王子の婚約者を発表する予定だったが、相手がまだ成人を迎えていないため、発表を延期する。そのため、婚約発表はクロレンス姫君(=エリーゼ)が成人を迎えてから発表する」と言い出したのです。
形式上、賭けを破ったことにはなりませんが、これではエリーゼが王子の婚約者だと発表したも同じ事。
つまり。
陛下は賭けのルールを利用して、自分の優位になるように仕向けたのです。


34話:交渉
「このままでは、王子と結婚するハメに!前世と同じ過ちを繰り返さないためにも、陛下に直談して食い止めなければ!!」
というワケで、エリーゼは王宮に向かいます。
いくら賭けをしたとしても、相手は皇帝陛下。つまり、陛下が「この賭けは無効だ」といえば、賭けはなかったことになるのです。


そして陛下と話をしたところ・・・
陛下は「賭けは守るし、現在も続いている。ただし、皇后になるよりも、医者として働く事に価値があると証明しなさい」と言います。
つまり、医者として偉業を成し遂げないと、絶対に認めないという事ですね。
そんな中。
突然、部屋の外から悲鳴が聞こえます。どうやら、公爵夫人が突然倒れてしまったようです。
35話:応急手当
悲鳴を聞いて駆けつけたエリーゼは、公爵夫人の病状をすぐさま見抜きます。倒れた原因は、体内の酸素不足。つまり、食べ物が喉にひっかかり呼吸ができなくなったのです。
エリーゼは「ハイムリック法」で食べ物を吐き出させようとしますが、公爵夫人は息をしません。
今すぐに治療しないと間に合わない状態。医者を待っている時間さえありません。
そこでエリーゼは、近くに置いてあったテーブルナイフで公爵夫人の喉を切り、応急手当をしたのです。
一歩間違えば、即死する危険な方法。しかし、公爵夫人を助けるには、もうこの方法しかありません。
エリーゼによる応急手当は、すばやく正確。その結果、公爵夫人は息を吹き返して助かりました。
しかし、周囲から見れば「エリーゼが、倒れた公爵夫人をナイフで切りつけた」という状態。そのため、エリーゼは警備員に捕まり「百院」(罪を犯した皇族が幽閉される場所)に閉じ込められます。
その話を聞き、焦ったのはエリーゼの父親。
父親は「あの子は、公爵夫人を助けようとしたに違いない!」と弁明し、陛下もそれを理解しています。
しかし、公爵夫人の体に傷を負わせた以上、罪は罪。
エリーゼの無実を証明するには、医者が状況を調査してエリーゼのおかげで公爵夫人が助かったと、明確にしなければなりません。
つまり、エリーゼの応急処置が完璧だったと、医学的に証明する必要があるのです。
36話:意外な訪問者
陛下は、今回の事件を医者に調査させました。というのも、陛下はこんな風に考えていたのです。
「エリーゼに医者の才能があるといっても、応急処置には問題があったはず!これを理由に ”賭け” を終了させて、二度とエリーゼが病院に行かないよう、説得しよう!」
陛下は、エリーゼを皇后にしたいと望んでいます。そのために、エリーゼには医者を諦めさせる予定だったのですが・・・
調査によると、エリーゼの応急処置は完璧。さらに、調査をした医者は「エリーゼの処置がなければ、公爵夫人は命を落としていた」と言うのです。
陛下はその結果を信じられず「大きなミスじゃなかったとしても、何かしらのミスはあったはずだ」と問いました。
しかし、医者は「ミスなど何一つ無い。完璧な処置だった」と言うばかり。まさに、奇跡といえるレベルの処置。
つまり、陛下の計画は失敗したのです。


一方、その頃。幽閉中のエリーゼの元に、意外な人物が訪れます。
彼の名は、ミハイル。
王子の弟であり、政敵にあたる男性。前世のエリーゼ(元皇后)から見ても、敵対関係にある人物ですが・・・
ミハイルの姿を見た瞬間、エリーゼはぽろぽろと涙を流し始めました。