ピッコマで連載中の漫画『外科医エリーゼ』のネタバレ感想です。本編の72話~73話までのストーリーについてまとめています。
伝染病を何とかしないと帝国軍は壊滅必至。そこで今回からは本格的な伝染病対策がスタートしますが、エリーゼは患者を助けられるのでしょうか?感想と一緒に、ネタバレを見ていきましょう!
72話の概要|患者を隔離するも、問題点は山積み
患者を病院に隔離

伝染病対策のため、エリーゼは野戦病院に外部の人間が出入りすることを禁止しました。
これで軍全体に伝染病が広がる危険性はなくなります。しかし現時点で伝染病患者は750名。潜伏期の人数を含めると、1000名以上が感染している危険な状態です。
野戦病院の医務室でエリーゼと医師たちは治療方法について話し合いますが、患者の死因はすべて肺出血で、止血は不可能。原因はわかっているのに防ぐ手段がありません。
そこで彼女は、肺出血を止めるのではなく酸素治療をすると提案しました。


エリーゼが調査したところ、患者の死亡原因は出血過多ではなく肺に水が溜まったこと。患者たちは肺に血が溜まったせいで、まるでおぼれた時のように酸素の交換ができなくなり死亡しているのです。
そこでエリーゼが思いついたのが、酸素治療。人為的に酸素を供給することで、低酸素症を解決するのが狙いです。
しかし酸素治療には問題がある
しかし、この治療方法には1つ問題点がありました。
酸素治療をするためには移動用酸素室(馬車や記者にのせて移動する酸素供給室)が必要で、他国から借りる必要があるのです。

本国にも移動用酸素室はあるものの、運搬に時間がかかります。そのため、患者を助けるには他国から借りるしかない状況でした。
チャイルド家からの贈り物
しかし後日、エリーゼのもとに移動用酸素室が届きます。
送り主はチャイルド家門のマルク伯爵。アルバートを助けてくれたお礼にと移動用酸素室を贈ってくれたのです。


その結果、酸素治療により伝染病死亡率は70%から10%まで低下。大きな被害は食い止められ、本国ではエリーゼと医療人たちの活躍が話題になりました。
エリーゼは原因を知って激怒する
しかしまだ問題は残っています。なぜ伝染病が急に流行ったのか、なぜ帝国軍だけが感染したのか原因を解明しなければなりません。
そこでエリーゼが捕虜だった兵士に聞き込みをしたところ、ルイがわざと捕虜に伝染病を感染させたと知ります。
- ルイは帝国の騎士を捕虜にしたとき、わざと伝染病患者に世話をさせた
- つまりわざと捕虜に病気をうつした
- 捕虜が帰還したことで、エリーゼたちがいるクリミア半島で急に伝染病が流行りだす
- そのため帝国軍のみが感染するという奇妙な状態になった

ルイの非道さを知り、怒りに顔をそめるエリーゼ。この事実をミハイル(治療により回復した)にも伝えると、彼はこの問題を自分が解決すると言います。
伝染病で一番大きな被害をうけたのは剣騎士団なので、ミハイルの怒りも相当なものだったようです。
73話の概要|ルイに反撃するためマスコミを利用する
ミハイルの反撃
ミハイルはリンデン王子にも、伝染病流行の原因がルイであると知らせます。そして彼らは、ルイへの報復としてマスコミを使おうと考えます。
今回の事件をマスコミを通して発表すれば、国際的な問題になりルイも共和国軍も国際的な非難を受けて支持を失うでしょうから。
しかし、マスコミに発表するには材料が足りません。捕虜の看病をしたムーア人が病人だったという、確実な証拠が必要です。


そこでミハイルは敵陣まで近づき、感染源となったムーア人を探します。そのムーア人はすでに死亡していましたが、死体を探して解剖したところ感染源だったことが判明しました。
マスコミを通じ、ルイの策略を暴露する
証拠をつかんだ王子とミハイルは、伝染病の流行はルイ・ニコラスの仕業だったとマスコミに宣伝させます。
新聞を読んだ共和国の人民は、ルイの非人道的な行為に激怒。共和国側の軍人たちも動揺し、最終的には「ルイ・ニコラスを退任させろ」と国中で大バッシングが起こります。
その結果、非難されたルイはエリーゼを逆恨みをしました。


外科医エリーゼ今回のネタバレ感想&ストーリーのおさらい
今回のおさらい

今回のストーリー、少し難しいので簡単に内容をまとめました。時系列順で説明すると以下のようになります↓
- ミハイルの部下が捕虜として捕まる
- そのとき病気のムーア人から世話をされて感染する
- その後、捕虜になった部下が返ってきた
- すると軍全体に伝染病が感染者が増えてしまった
これを知ったエリーゼやミハイルは大激怒。とはいえ証拠が無いので、ミハイルが単身敵地に乗り込んで例のムーア人を調査します。
その結果、判定はクロ。医師にきちんと確認してもらったので、ルイを咎めるための確実な証拠になります。その後は解説したとおり、マスコミを通じてルイの非人道的の行動を暴露。結果、ルイは大バッシングを受けて退任の危機に追い込まれました。