2020年現在、豪ドル円は長期で下降トレンドとなっています。
70円付近にはサポートラインがあるものの、テクニカルで見れば遠くない未来に突破される可能性があります。
その場合、豪ドル円はいったいどこまで下がるのでしょうか?また、今後上がる見込みはあるのでしょうか?
今回は、豪ドル円の下落理由や今後の見通しについて解説します。
目次
【2020年版】豪ドル(オーストラリアドル)の現状
豪ドル円の相場は2018年〜2019年にかけて大きく下落し、2020年1月現在は72~76円を推移しています。
2018年のはじめは87~88円のあたりでしたが、2月ごろはから一気に下落して80円前後に。
一時80円代で踏みとどまったものの、その後はまた下落がスタートしました。
過去10年間は70~105円で推移
次に、過去10年間の豪ドル円チャートを見てみましょう。
上画像を見ると、ボックスの範囲内で上昇・下降を繰り返しているとわかりますよね?
ボックスの下限は70円で、上弦が105円。つまり、70円あたりに強力なサポートラインがあると言えます。
2019年7月にRBA(オーストラリア準備銀行)の利下げニュースが発表された後も、豪ドル円チャートは70円前後で反転しています。
その点を考えれば、豪ドル円は底堅いですね。
[シドニー 27日 ロイター] – 豪銀大手ウェストパック銀行は27日、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が来年2回の利下げを行い、2020年6月までに政策金利を0.25%に引き下げ、その後量的緩和(QE)を導入する可能性が高いと指摘した。
引用元:https://bit.ly/2U7VVh0
豪ドル円が下落した理由
豪ドル円チャートが下落した理由として、タイミング的に考えられるのは以下の3つです。
- 米ドルの利上げ(米ドルの魅力が高まった)
- 米中貿易摩擦の影響
- 米国株式が急落したため、豪ドルも引きずられた
補足すると、①は米国の利上げ⇒米ドルに需要が集まる⇒豪ドルから資金が流出という流れになります。
よくある話ですね。
そして③もよくあるパターンです。
例え他国であっても、通貨や株式が急落すると他の国にも影響が出ます。
豪ドル円はどこまで下がるか予想
予想①豪ドル円は数年以内に70円を切る
さて、ここからが本題です。今後、豪ドル円がどこまで下がるのか見てみましょう。
以下、2005年~2020年までの豪ドル円チャートです。
1章で少し話しましたが、豪ドル円のチャートを見ると70円付近にサポートラインがありますね。
このサポートラインが強力なら、今後の豪ドル円チャートは70円付近で反発して上昇するはずですが…
個人的に、70円のサポートラインは数年以内に突破されると思っています。
というのも。
2019年8月26日に69円まで下落したとき、反発の仕方がイマイチだったんですよ。
言い換えれば、70円付近で買い注文を入れている投資家がやや少ないという印象です。
さらに長期チャートで見た時、豪ドル円はまだまだ下降トレンド。ここから上昇トレンド(またはレンジ)に変わるには、まだ材料不足でしょう。
今後も70円付近に買い注文が入らなければ、再び下値を目指すのかなと思います。
予想②55~60円まで下がる可能性も
70円のサポートラインが突破された場合、次のサポートラインは60円付近です。
過去30年間の豪ドル円チャートを見ると、55~60円あたりまで下落してからトレンド転換しています。
上がる見込みは?テクニカルで判断すると
よほど経済状況が悪くない限り、多くの投資家が60円のサポートラインを意識するはずです。
つまり。
豪ドル円チャートが60円くらいまで下落したらトレンド転換し、チャートが上昇する可能性があると言えます。
まとめ
豪ドル円は現在、下降トレンド
豪ドル円チャートを見ると、60円・70円付近にそれぞれサポートラインがあります。
現在は70~80円を推移していますが、今後70円のサポートラインは突破され、60円台に入るかもしれません。
チャートはどこまで下がる?
豪ドル円がどこまで下がるのか。これは多くの投資家が注目しているポイントでしょう。
テクニカルで見れば、豪ドル円は60円前後まで下がる可能性があります。
下降トレンドだとどうしても「先行きがわからなくて不安」という気持ちになりますが、投資は円高で買って円安で売るのが基本です。
下落したときは仕込むチャンスなので、様子を見ながら取引しましょう。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。