漫画『結婚商売』の136話のネタバレと感想を紹介します。
前回のエバは可哀想でしたね。どうあがいても自分に幸せな未来はないと知ったのですから。ビアンカも昔の自分と重ねて同情していました。救いのない展開が続きますが、今回はどうなるのでしょうか?
結婚商売136話|ビアンカは元悪役令嬢と再会する
セリーヌ令嬢と再会する
オデリーに会うため王城を訪問したところ、ビアンカは侍女・セリーヌ(※)に遭遇しました。彼女とは昔もめたので、ビアンカは『この人も私を恨んでいるのでは?』と身構えます。
するとセリーヌは気まずそうに、過去の無礼を謝罪しました。実のところ彼女はとっくの前に改心して、自分の低俗な行いを悔いていたのです。
「あまりにも昔のことなので覚えていないかもしれませんが……奥様にはいつも心から申し訳なく思うと同時に、ありがたいとも思っています」
引用元:結婚商売136話
私は聖人なんかじゃない
オデリーとの謁見時、ビアンカは自分の悩みを打ち明けました。自分が未来を変えたせいで大勢の未来が変わり、その結果エバのように不幸な人が生まれたのでは……と考えていたのです。
「エバさんは、私でした。前世で全て失って苦しんでいた私と、同じ経験をあの人がしていました。私が未来を変えるための選択が、誰かの人生を蹂躙して作ったものなら……·私は聖人ではなく罪人と呼ぶのが正しいのでは?」
引用元:結婚商売136話
するとオデリーは堂々たる態度で「あなたの選択は間違っていない」と激励します。その言葉にビアンカは心癒されるのでした。
補足|エバはその後、政治家として活躍する
オデリーのもとで才能を発揮!
エバは今まで散々な目に遭ってきましたが、その後は優秀な政治家となりオデリーの政治顧問として活躍します。この点については136話の最後のほうで補足されていました。
それこそ歴史上で大きな影響力を及ぼした人物として評価されたそう。セブラン王国が大陸を統一するうえで基礎を築いたのも彼女です。優秀ですね。
エバは恋愛運がアレですが、仕事面では恵まれている女性ですね。能力があって、さらに女王の目にも留まったのは超ラッキーだと言えます。
ネタバレ感想|セリーヌも最悪の未来を回避した?
ネタバレ感想①自分を責め続ける主人公
前回エバと揉めたので、ビアンカは疑心暗鬼に陥っていたようです。それが分かる描写がこちら↓
「前世で私が経験した恥辱と苦しみは……ふとしたことで今も内心をかき回す。もしかするとこの人も、心の中に古びた感情があるんじゃないかしら?」
引用元:結婚商売136話より
自分のしたことに後悔はないけど、周囲から恨まれているんじゃないか。そんな風に思っていたのでしょうね。
ビアンカは聖人として崇められて評価されても、時折こうして自虐的な考え方をしてしまう様子。だからセリーヌと会った時も「この人も私を恨んでいるのでは?」といろいろ考えて不安になったのでしょう。難儀な性格です。
確かにビアンカの歴史改変(?)のせいで不幸になった人もいるでしょうけど、多分、幸せになった人の方が圧倒的に多いと思うんですよ。特に女性陣は、ビアンカがいなければ”人間としての当然の権利”すら持てずにいたでしょうから。
ネタバレ感想②セリーヌが改心した理由
セリーヌはあの事件以降、悪い噂に苦しめられたそう。つまりビアンカの立場を身をもって痛感したのです。
どんな噂が流れていたのか不明ですが、きっとSNSで炎上するような感じでしょう。となると二重の意味で辛かったはず。悪評と罪悪感がダブルで襲い掛かるのですから。辛くないワケがない。
だからこそセリーヌは、ビアンカの寛大さを理解できたのです。未遂とはいえ加害者を許したのですから。普通はできない事です。
ゆえにセリーヌは、謝罪をしたいと何度も思っていました。けれど不快な事件をビアンカに思い出させるのも申し訳なくて、そのため何も言えずにいましたがーーー
今回、勇気をふりしぼって謝罪と感謝を伝えました。これはセリーヌにとって良い区切りになったでしょうね。
余談|セリーヌのIF
セリーヌの父親は、娘を年老いた金持ちのもとに嫁がせる予定でした。騒ぎを起こして家門に泥を塗った娘なんて知らん!という事でしょう。セリーヌの自業自得とはいえ酷い父親ですね。
オデリーが侍女として引き取ってくれて、彼女は本当に運が良かった。