漫画『結婚商売』の110話(外伝15)のネタバレと感想を紹介します。今回はタイトルの通り、カトリーヌとマルソーの愛娘・ミュリエルが登場します!
内容的には、アレクサンドラとミュリエルが将来の夢を語り合ったり、大人たちが子供の将来について真剣に語り合うストーリー。いろいろと考えさせられます。
110話の概要|カトリーヌは娘・ミュリエルを授かる
娘・ミュリエルに父親はデレデレ
カトリーヌとマルソーの間には娘・ミュリエルが生まれます。
ミュリエルの外見は母親そっくりですが、中身は父親に似たのか聡明な子供に育ちました。それこそカトリーヌも「あの子は本当に賢い子だ」と評するほどに。
ミュリエルは同年代のアレクサンドラ(ビアンカの娘)ともすぐ仲良くなり、ある日2人はアルノー城の庭で将来の夢について語り合います。
アレクサンドラは騎士になるのが夢で日々鍛錬をしており、ミュリエルは立派な政治家になってオデリー女王を補佐するのが夢だそう。
子供のために、親は何ができる?
子供たちが遊んでいる頃、ビアンカとカトリーヌも将来について語り合っていました。
ビアンカはいずれ、アルノーは婿養子を迎える予定だと言います。アレクサンドラが騎士になりたがっているので、嫁がせず婿養子を迎えたいのです。
そして一方、カトリーヌは子供をもっと産み、娘が望む人生を歩めるよう応援したいと話します。
子供たちが、環境や状況に縛られず生きられる世の中になってほしい。そんな未来を自分たちが作ってあげたい。それはビアンカとカトリーヌ共通の願いでした。
ストーリー補足|ラストで2世たちの大人版が見れる!
補足①110話のラストについて
110話の最後、背中だけですが大人になったアレクサンドラとミュリエルが登場します。
アレクサンドラは騎士に。ミュリエルは王に付き従う姿(秘書になった?)が描かれていました。ぜひ正面から見てみたいですね!もしかするとあのシーンは伏線で、外伝の後半では成長後の2世たちを見られるのかもしれません。
補足②女性の社会進出が進んでいる
以前は女性が政界で活躍する機会は与えられませんでしたが、最近ではオデリーが才能のある女性貴族を多く登用しています。
昔とは違い女性が働きやすい環境になったので、いつかミュリエルの夢(オデリーの補佐になること)も叶うかもしれません。
結婚商売・ネタバレあり感想|将来への期待と不安
ネタバレ感想①ミュリエルのはなし
マルソーの娘が登場しました!外見はカトリーヌで、中身はマルソーという印象。そして案の定、パパに溺愛されています(笑
愛する妻との、待ち望んだ子供ですからね。マルソーは娘が愛しくてたまらないのでしょう。それこそ本編でちらっと描かれていましたが、カトリーヌの妊娠中なんてマルソーの方が神経質になっていましたから。
ネタバレ感想②”結婚商売”への恐怖
カトリーヌ曰く、娘のミュリエルはとても賢い子だそう。親の欲目ではなく本当に賢い子で、いつか彼女は歴史に名を残す存在になるかもしれない……と語るほどです。
先述したとおり今は女性の社会進出が進んでいるので、いつか娘に爵位を譲れる世の中になるかもしれません。
つまりミュリエルが、次世代のダボビル伯爵になる可能性があるのです。もしそうなったら素敵ですね。
とはいえ未来がどうなるか誰にも分からないので、カトリーヌは娘の将来を心配しているようです。それこそ昔よりも酷い結婚商売が行われる可能性も案じています。
私たち読者は【結婚商売】がもう行われないと知っていますが、それはメタ視点だから言えること。登場人物たちの視点だと、いまだに不安なのでしょうね。ほんの数年前まで、女性の価値はあまりに低かったのだから無理もありません。
だからこそカトリーヌもビアンカも、子供が自由に生きられる世の中を望んでいます。
平和ボケした我々には分からない感覚ですが、差別と戦争の両方を経験した彼女たちにとって、これは切実な問題なのかな……と思います。