漫画『結婚商売』の109話(外伝14)のネタバレと感想です。
マルソーの出生問題もすべて解決し、ダボビル伯爵家には平和が戻りました。しかし貴族である以上、まだ”子作り”の問題が残っています。カトリーヌたちはこの難関にどう向き合うのでしょうか?
ダボビル伯爵家には平和が戻るも、後継者問題が残っていた
叔母たちは孫が欲しいとせがむ
爵位継承後、マルソーとカトリーヌはいろいろな場所に挨拶に行きます。もちろんセブラン国王にも顔を見せに行き、時間はあっという間に過ぎていきますがーーー
ある日の夕食時。ダボビル伯爵家のみんなで食事をしていると、一番上の叔母が言いました。「新たなダボビル伯爵が、一番がんばるべき場所はベッドの上でしょう?」と。
マルソーが子作りを避ける理由
叔母の直球すぎる発言のせいで、カトリーヌは顔から火が出そうなほど真っ赤になり、前伯爵は苦笑します。
しかしマルソーは冷静に、あと数年待ってほしいと答えます。彼は早期出産(※)のリスクを理解しているので、子作りを先延ばしにしたかったのです。
戦乱の世となり、マルソーは再び屋敷を出る
カトリーヌが成人した当日に、2人は初夜を迎えます。しかしその後間もなくして戦乱の世となり、マルソーは戦地に向かいます(71話参照)
この期間中カトリーヌは毎日不安で、マルソーに何かあったらどうしよう…と寂しい夜を1人で耐えてきました。
だからこそマルソーが無事に帰って来たときは嬉しくて、再会するや否や「もうどこにでも行かないで」と泣きながら彼に抱き着くのでした。
結婚商売109話のネタバレ感想|オデリーと叔母のはなし
ネタバレ感想①オデリーの内緒話
109話の冒頭では、マルソーが新伯爵として国王に挨拶をしています。この場面では珍しくオデリーとマルソーの会話が書かれていて、彼女は内緒話をするような感じで以下のセリフを口にしています。
「先生がダボビル伯爵を非常に困らせたそうですね?けれど先生は、信用していない相手に念を入れる方ではありません。信頼する方だから、期待しているのです」
引用元:結婚商売109話
この先生とは、カトリーヌの3番目の叔母のこと。彼女はオデリーの家庭教師だったので“先生”と呼ばれています。
オデリーの台詞から、ダボビル家の温かさが伝わってきますね。前回も書きましたが、3人の叔母たちはマルソーに厳しくしても迫害していません。信頼と期待があるからこそ、あの態度だったのでしょう。
ネタバレ感想②叔母とオデリーの関係
オデリーは109話にて、3番目の叔母のことを「一番大好きな話し相手」だと語っています。
言われてみれば、確かにあの叔母とオデリーは気が合いそうですね。 2人とも賢く、いい意味で“淑女らしくない人”ですから。当時では珍しい強いタイプの女性で、それゆえに気が合ったのかもしれません。
この2人は困ったことがあっても、男性に頼らず自力でどうにかするタイプな気がします(笑
ストーリー補足|カットした場面について
大人向けシーンについて
109話に成人向けのシーンがあるのですが、このときマルソーはカトリーヌをとても気遣っていました。彼女は緊張して手を震わせていたので、マルソーは紳士的に、あれそれを彼女に合わせると言っていたのですがーーー
結論から言うと、口先だけでした(笑
事後のカトリーヌが半泣きで「嘘つき!」と文句を言っていたので、かなり激しかったのでしょう。あれほど紳士的な態度を取っていたのに、とんだ手の平返しですね。
しかしこの時マルソーは「私はあなたを騙してダボビル家に入り込んだ詐欺師ですから」と言い訳しています。自虐ネタを弁解に使うあたり、いろいろ吹っ切れた感じがします。