漫画『余命わずかの脇役令嬢』の46話~47話のネタバレと感想です。
今回はタイトルのとおり、カリナが初の個展を開きます。友人のフェリオールが家門の力を使って大いに宣伝しますが、果たしてカリナの絵は評価されるのでしょうか?以下にストーリーの続きをまとめました。
46話の概要|ミリアンの優しさと愛情がカリナを苦しめる
カリナは罪悪感に苦しむ
翌朝の朝食時、ミリアンは討伐について来てもいいとカリナに伝えます。すると彼女は喜び、誰も命を落とさないよう“奇跡”で作った薬を持って行きましょうかと提案しますがーーー
彼は「あなたの命を代償に能力を使わないでほしい」とそれを断ります。カリナに万が一の事があれば、ミリアンはとても悲しくなるのです。
「君も死ぬな」という言葉はカリナがずっと聞きたい言葉でした。しかしいざ言われると、なぜか悲しくて息が詰まりそうになります。
さらに彼は、春が来たら北部の滝に連れて行ってあげると言います。さらに夏も秋も、美しいものをたくさん見せてやろうと言葉を続けますがーーー
ミリアンが未来のことを語る度、カリナはより苦しくなります。
自分はもうじきこの世を去るのに、彼にずっと嘘をつき続けなければならないのが本当に申し訳ない。けれど今さら真実は言えません。
どうすればこの感情を捨て去れるのかと、そんな事ばかり考えるのでした。
フェリオール視点
フェリオールはその日、展示の準備をしていました。
展示場に飾るのは、カリナが描いた絵。ついに画家『カリナ』を世に知らしめる時がきたのです。
展示するのは数点のみですが、芸術病にかかった画家の絵だと告知したところ噂は首都まで広がったので、きっと展示場には多くの人々が押し寄せるでしょう。
そしてフェリオールは彼女の絵を見ながら「誰よりも有名で羨望される画家にしてあげる」と意気込むのでした
47話の概要|画家・カリナの絵は瞬く間に有名になる
正体不明の天才画家
芸術家門のカルロス家(フェリオールの実家)が主催する展示会ということもあり、カリナの個展は話題になります。
それこそ「芸術病にかかった天才画家の傑作」というキャッチコピーに魅かれ、多くの人々が彼女の絵を見に行きました。
なお『画家カリナ』の正体について様々な憶測が飛び交うも、カルロス家はこの件について一切口外しませんでした。
そして個展の後、カリナの絵は大人気になります。カルロス家が未公開作6点をオークションにかけたところ、無名の画家とは思えないほどの値がついたのです。
その頃のレオポルド家
『画家カリナ』の噂はさらに大きく広がり、彼女の実家・レオポルド家にも届きます。
兄・インフリックは『カリナ』の正体が妹かもしれないと焦りますが、それを聞いた父・カーシスはただの同名だろうと一蹴します。
そもそもレオポルド家は現在とても忙しく、母親に至ってはカリナに絶縁されたことがショックで毎日泣いて大騒ぎしているのです。
しかしインフリックは再びカーシスをせっつきます。カリナが本当に芸術病だとしたら、このままだと一生彼女に会えなくなると忠告しますがーーー
それでもカーシスは決断できません。本当に例の画家が娘だとしても、どう行動するべきか分からなかったのです。
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『余命わずかの脇役令嬢』今回のネタバレ感想
ネタバレ感想①新人画家が一躍有名人に!
カリナの個展がこれほど話題になったのは、フェリオールが盛大に宣伝してくれたおかげです。
彼の実家は『芸術家門』として有名なので、カリナは最初からお墨付きをもらった状態でスタートできました。どの業界でもネームバリューは大事ですから。
そしてフェリオは宣伝する時、カリナの実家・レオポルド家には情報が伝わらないようにしていました。
彼がなぜ情報操作をしたのか現時点では不明ですが、恐らくカーシスを嫌っているから制裁のために行ったと思われます。
ネタバレ感想②レオポルド家視点のはなし
レオポルド家の人々からすれば、気付いたらカリナが著名人になっていたという状況です。
ここまできたら流石にカリナが天才だと理解したでしょうし、いい加減、自分の罪に気づく頃でしょう。カリナ1人に責任を負わせて彼女の人生を消費したこともそうですが、その類まれな才能を放置しつづけたというのも罪状の1つですから。
下手をすれば天才的な才能を潰していたかもしれない。その才能が一切世に知られることなく消えていたかもしれない。
多少なりともその罪に気づき、罪悪感を持ってくれればいいのですが・・・
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