漫画『余命わずかの脇役令嬢』の40話~41話のネタバレと感想です。前回からかなり時間が経ちましたが、お待ちかねのシーズン2が始まりました!
想像物である魔物・ヘルタが消えずにカリナの病状はさらに悪化。しかしハロンを持たせたところ容態が回復したーーー
これが前回までのあらすじですが、この先どうなるのでしょうか?
40話の概要|事件後もカリナは絵を描いて過ごす
ヘルタ事件のその後
ヘルタが消えず、カリナの発作が悪化した事件の後。いつのまにか季節は冬になり、カリナは過保護な扱いを受けながらも相変わらず絵を描いて過ごしました。
なおフェリオールとの約束で『これ以上芸術病が悪化しないよう、絵の完成直前で筆を止める』と決めていましたが、集中するとつい絵を完成させてしまいます。
その日もうっかり能力を使用したためミリアンに心配され、カリナはその度に、なぜこの人はこんなに優しいのだろう……と苦しみにも似た感情を覚えるのでした。
ストーリー補足
例のヘルタは消えずに制御不能なまま残っています。
しかし幸いにもカリナの言葉には従順で、現在は屋敷の庭でまったり過ごしています。イラストを見たところ、庭で放し飼いしている様子。
なお例のヘルタは、以前カリナに直接話しかけるなど妙な行動をしています。何から何まで奇妙なためミリアンは頭を悩ませ、またフェリオールも裏で研究を進めています。
41話の概要|ミリアンと湖畔に出かけ、プレゼントを渡す
北部のふしぎな逸話
カリナはその日、ミリアンに連れられて冬の湖を見に行きます。その美しい風景を見てカリナは大喜びし、またこの時ミリアンから北部のふしぎな逸話を聞きました。
カリナは万能薬をプレゼントする
湖付近を散歩している途中、カリナはプレゼントだと言って“小さな紙”をミリアンに渡しました。
紙に書かれているのはフラスコに入った赤い液体。これはカリナが書いた『どんな怪我でも直す薬の絵』だそう。
カリナはこの絵を完成させて具現化した後、ミリアンにプレゼントすると言います。荒事の多い彼にとって、きっと役立つでしょう。そう話すカリナの顔はどこか嬉しそうです。
しかし一方で、ミリアンは険しい顔をして「君を傷つける薬など必要ない」と断りました。
余命わずかの脇役令嬢・今回のおさらいとネタバレ感想
40話の感想①作画コストがえぐい!
待ちに待ったシーズン2!
確かシーズン1の最終話から1年以上経っていますよね?いや長かった……せっかく素敵な作品なのに、このまま終わるのかと焦りました。
そして久しぶりに見て、初期と絵柄が全然違うことに気付かされました。陰影や装飾品などが細かく描き込まれていて、リアルな絵柄を楽しめます。
絵に関しては詳しくありませんが、3D的なイラストになるよう色々工夫されている印象です。描くの大変だったろうな…というコマが結構多いです。
芸術をテーマにした作品だからこそ、作画もより相応しいものに変更したのかも?スタッフさんの熱意を感じます。
ネタバレ感想②ミリアンの恋心
ミリアンは現在、カリナにメロメロです。
彼女のことばかり考えているし、彼女と話す度にその可愛らしい顔を見てときめきます。誰がどう見ても恋する青年。
何話か前のミリアンは恋心をようやく自覚した…という状態でしたが、今では完全にこれが愛だと理解して受け入れているように見えます。そのため余計にカリナを甘やかして過保護になりますが……
カリナはその優しさが少し辛いようです。恐らく寿命のせいでしょうね。
両想いなのに歯がゆい!ミリアン、さっさと告白してカリナを幸せにしてあげて!
ネタバレ感想③今回のフラグ
41話で登場した『冬の終わり』の伝説。山脈の向こうに何があるか分からず、その先には得体のしれない世界があるかもしれない……という都市伝説的な内容でしたね。
私はこの話を読んで不気味なイメージを持ちましたが、カリナはこの話を聞いて喜んでいました。特にタイトルが気に入ったらしく「冬が終わったら春が来る」と可愛らしいことを言っています。
この伝説を聞いて不気味さや神秘さを覚える人はいても、カリナのように夢のある解釈をする人は少数でしょう。
このような発想が自然と出てくるあたり、カリナは芸術家特有の感性を持っているとわかりますね。
そしてこの話は多分フラグなので、読者の皆様は覚えておいた方がいいのかなと思います。
海の凍える場所よりさらに深いところに入ると巨大な山脈があるが、その向こうに行った人はおらず、その終わりがどこに続くのか知る人もいない。
一節によれば、山脈の向こうは楽園だとか悪魔たちの領域だとか、絶滅したドラゴンが生きているなどの話もある。