結婚商売キャラ考察|ビアンカ・ド・アルノーが悪妻になった3つの原因

結婚商売・ビアンカ

『結婚商売』の主人公ビアンカ・ド・アルノー。

彼女は1回目の人生で悪妻として有名でしたが、個人的には根っからの悪女というより『環境のせいで悪妻になった女性』というイメージを抱いています。

乳母・ジャンヌの過保護や使用人たちの態度、そして父親からの拒絶など彼女の周囲には堕落する要因がたくさんありましたから。

そこで本記事では、彼女が悪妻になった原因について考察しました。

本記事には特定のキャラに対する厳しい意見が書かれています。苦手な方はこの場で画面を閉じて下さい。

悪妻になった原因の1つは、間違いなく乳母・ジャンヌ

乳母・ジャンヌは過保護すぎた

ビアンカが孤立した原因の1つは、明らかに乳母のジャンヌでしょう。

というのもジャンヌは非常に過保護な人で、ビアンカの待遇が少しでも悪いと大声をあげて抗議していました。それこそ相手がザカリーだろうと「お嬢様にこんな安物を着せる気ですか!?」と怒鳴りつけるレベル。

なお度を越した過保護っぷりは、本編で次のように表現されています。

「奥様の乳母であるジャンヌが伯爵様に対する不満をかくすことはありませんでした。しかも当事者の前でも大口を叩くのは、アルノーの使用人たちの間でも有名な話でした」
引用元:結婚商売・4話

ただでさえビアンカは故郷を離れた寂しさから引きこもりがちだったのに、乳母がこんな調子だと領民との間に確執が生まれますよね?

そして案の定、ジャンヌ亡き後のビアンカはますます孤立しました。

「奥様はブランシュフォールからアルノーへ一緒に来た乳母ジャンヌだけに心を開いていました。五年前乳母が亡くなってからはそばにメイドもおかれませんでした。そんな奥様にはアルノーで頼れる人は誰もいませんでした」
引用元:結婚商売・6話

ビアンカにとって頼れる相手は乳母1人だったので、こうなるのは当然でしょう。

関連:【結婚商売・考察】ビアンカの魅力とは?なぜ男にモテるのか

浪費癖もジャンヌのせい?

ビアンカは浪費家ですが、これもジャンヌが原因かもしれません。

幼いころから唯一傍にいたジャンヌが「奥様は高級品しか身に付けません!」と言い続ければ、それが当然になるのは無理からぬこと。

言い換えれば、ビアンカにはまともな金銭感覚を身に着ける機会がなかったのです。

おまけにザカリーも甘々な夫なので、妻が欲しがるものは何でも与えてしまいます。こんな状況だと浪費癖はまず治らないでしょう。

ちなみにザカリーの甘やかしぶりに関しては別記事『結婚商売・キャラ解説|ザカリーがいかに愛妻家か語ります』で紹介しています。

ただし愛情はあった

ここまでジャンヌの過失について語ってきましたが、彼女がビアンカを大切にしていたのは事実です。大事にしすぎるあまり正しく守ってあげることが出来なかったのでしょう。

幼いビアンカが転んで泣いたときも「いつか奥様の心をくみ取れる人が現れるでしょう」と言い聞かせていたことから、彼女の身を案じていたことが分かります。

そもそもジャンヌは最初から最後までビアンカの結婚に反対していたので、相手が誰であれ抗議できる強い女性なのでしょう。

アルノー領の使用人が犯したミスとは?

使用人の過失

ビアンカの孤立については、アルノー領の使用人たちにも原因があります。

簡単に説明すると、アルノーの使用人は田舎暮らしのせいか貴婦人への接し方を心得ていないのです。

そのせいで幼少期のビアンカは心に傷を負ったことがありました。以下、そのシーンについて簡単に説明します。

ビアンカが転んだ時のはなし

ビアンカは嫁いだ当時困惑気味でしたが、それはアルノー領の使用人たちも同様でした。

突然現れた幼い夫人をどう扱うべきか彼らは全く理解しておらず、両者ともに接し方が分からずにいたのです。

そしてある日、事件が起きました。

ビアンカが珍しく部屋の外に出た時、転んでしまった彼女を誰も助け起こさなかったのです。

といっても使用人たちに悪気はなく、ただ転んだ貴婦人にどう接するべきか分からなかっただけ。しかしこの件以降、ビアンカは部屋から出なくなりました(84話参照)

なお後からこの件を知ったジャンヌは「お嬢様が高貴な方だから、みんな不用意に触れられなかったのですよ」と言い聞かせていましたが、それにしても使用人たちの反応は酷いものです。

なぜ子供を誰も助けないのか。すぐに支えてあげる、それだけの事がなぜ出来なかったのか。

こんな反応をされたら誰だって傷つくでしょう。子供なら尚更です。

父親・グスタフが追い詰めすぎたのも原因

不器用な父親が犯したミス

そして3つ目の原因はビアンカの実父・グスタフ。彼が幼いビアンカを精神的に追い詰めたことも、彼女が悪妻になった原因なのかなと思います。

グスタフは娘を愛していたけれど、つい甘やかしたくなるので厳しい言葉で彼女を突き放しました。

気持ちは分かりますが、当然ながらこれは悪手です。

ビアンカ視点だと幼くして家族と離れ離れになり、父親には帰ってくるなと言われ、心が傷ついた状態で知らない男に嫁がされたワケですから。

ただでさえ子供は逃げ場がないのに、そのうえ精神的に追い詰められたら……少なくとも前向きにはなれないでしょう。もし管理人がビアンカの立場だったら、同じく部屋に引きこもったと思います。

おまけにジャンヌが逝去した後、ビアンカは孤独になりました。この孤独こそが、彼女を堕落させた一番の原因でしょう。

孤独が辛くて愛情を欲しがり、その結果フェルナンの偽りだらけの愛の言葉に騙されたのですから。そう考えると前世のビアンカは本当に気の毒ですね。

関連:フェルナンの末路|なぜ彼はビアンカを狙ったのか?

結婚商売・ビアンカ・ド・アルノーにまつわる考察

なぜ彼女は悪妻になったのか?

ビアンカが悪妻になった原因については、主観ですがビアンカ本人の責任が5割。環境要因が5割くらいかなと思っています。

もちろんビアンカにも悪いところはあり、最初のころ伯爵夫人としての自覚がなかったのは事実です。いつまでも精神的に幼いままで、大人になっても行動を改めなかったのは間違いなく彼女の罪でしょう。

しかし100%本人のせいかと言われれば、管理人はそうは思いません。

冒頭で述べた通りジャンヌの過保護や使用人たちの態度によって彼女は孤立し、その孤独から挽回できないミスを犯したという印象です。

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