漫画『結婚商売』の65話のネタバレと感想です。前回に引き続きカトリーヌとの会話の続きとなります。
彼女によると首都は「聖人が現れた」という噂で持ちきりらしく、また思わぬところでもその影響が出ているようです。
その一方でザカリーも聖人について思う所があるようですが、この先どうなるのでしょうか?
聖人の出現により、敵国・アラゴンとの戦況が変化する
ザカリー視点
ビアンカが大司教に会ったという話を聞き、ザカリーは考え込みます。
というのも彼女が教会を訪ねた理由が、聖人の出現と関係があるかもしれないと思ったのです。
ビアンカ視点
敵国のアラゴン側から休戦交渉をされたーーーその話をカトリーヌから聞いた時、ビアンカは目を丸くしました。
というのも彼女によれば、セブランに聖人が現れたためアラゴン側は尻込みしているそうなのです。
またこの時カトリーヌは、聖人のおかげで夫・マルソーが戦場に行かずにすんだと安堵しました。
2人の間にはまだ子供ができていないので、もしマルソーが戦場で亡くなったら彼女はすぐ他の男のもとに嫁がされるでしょう。夫を愛している彼女にとって、それはとても辛いことなのです。
そう語る彼女の指先は震えていて、それを見たビアンカは思いました。
カトリーヌが経験したように、どれだけ多くの家門が子供たちの未来を商売道具にしたのだろうか…と。
また彼女と同じく跡継ぎがいないビアンカは、この話に居心地の悪さを覚えるのでした。
ビアンカはある日、ザカリーの遺言状を読んでしまう
剣術もかなり上達する
秋が終わりに近づくころ、ビアンカの剣術の腕はかなり上達していました。
指南役のロベルにも「奥様は勇気があるのでもっと強くなれる」と褒められる程度には成長したのです(といっても剣にはまだ不慣れですが)
ザカリーの遺言状を読みたがる
訓練が終わり屋敷に帰った後、ビアンカはふと遺言状のことが気になりました。
この時代の貴族男性は戦死したときに備えて遺言状を用意しておく風習があるので、ザカリーも遺言状を残しているかもしれないと思ったのです。
そこで執事のヴァンサンに尋ねたところ、やはりザカリーも遺言状を用意しているそう。
しかしそれを見せて欲しいとせがむと、彼は急に慌てふためきました。必死で止めようとするあたり、どうやらビアンカに見せられない内容が書かれているようです。
けれどビアンカが引くはずもなく、結局はヴァンサンを無視して強引に遺言状を取り出しますがーーー
遺言状に書かれている内容があまりにショックだったため、力なく腕を落とすのでした。
結婚商売65話のネタバレと感想|マルソーのはなし
結婚商売65話の補足
現状、ビアンカが聖人だと知っているのはフランシス大司教だけ。
しかし65話を読んだところ、マルソーは聖人の正体がビアンカだと気付いているようです。
というのもマルソーは大司教が恩着せがましい性格だと知っており、そのため「大司教は聖人を見つけたあとすぐ法王に報告した可能性が高い」と考えたのです。
そして大司教が謁見前に会った人はビアンカただ一人だったので、マルソー視点だと聖人候補が絞りやすかったのでしょう。
そもそもフランシス大司教は人前に滅多に姿を現さないので、余計に分かりやすかったのかもしれません。
ネタバレ感想|マルソーはいい旦那
カトリーヌも例にもれず『結婚商売』の道具としてマルソーに嫁がされました。よくある政略結婚ですね。
けれどカトリーヌは女性の中ではかなり幸せな方です。
マルソーは初対面のときから優しく彼女のことを大切にしており、カトリーヌもまた夫のことが大好きなのです。
なお65話では彼女の回想(マルソーと結婚したときの思い出)が描かれていますが、ものすごく幸せそうでした。
多分マルソーは、一生浮気せずに奥さんを大切してくれるタイプでしょうね。つまりザカリーと同じタイプ。
ちなみにビアンカが65話にて「旦那を愛している?」と質問した時も、カトリーヌは満面の笑みで愛していると答えていました(しかも即答で)