漫画『結婚商売』の29話~30話のネタバレと感想です。
前回はひと悶着あったものの、ビアンカは父親と仲直り出来ましたね。誤解も解けたので、ブランシュフォール伯爵家との関係は現在良好です。
しかし問題はまだ山積みで、今回また事件が起こります。ストーリーの概要をまとめたので、続きを読んでみましょう。
29話の概要|涙の再会以来、ビアンカは家族との交流が増える
実家との関係は修復できたが…
涙の家族再会以来、アルノー伯爵夫妻とブランシュフォール伯爵家は頻繁に交流をするようになります。
しかしその一方で、ザカリーが以前のような不愛想に戻ってしまったのでビアンカは不満を感じますがーーー
実のところ、ザカリーは妻を意識して照れているだけなのでした。
ディナーの最中、グスタフに忠告される
その日ビアンカとザカリーは、ブランシュフォール邸(ビアンカの実家)でのディナーに招かれます。
すると食事中、グスタフは第二王子・ジャコブに注意するよう2人に言い聞かせました。
- ザカリーが男爵位になったばかりの時から、ジャコブはザカリーを欲しがっていた
- というのも彼は、新興貴族の中で自分の支持者を探していたから
- しかしグスタフがザカリーを横取りしたので、ジャコブはグスタフを一層嫌うようになった
- さらにジャコブはビアンカにも興味を持ち、以前ブランシュフォール邸を訪問したとき彼女の小さな肖像画を1枚盗んでいる
つまりビアンカもザカリーも、ジャコブに目を付けられているのです。なお肖像画が盗まれたという話を聞き、ザカリーは険しい顔をするのでした。
ビアンカは第二王子を嫌悪する
ディナーが終わり馬車で帰る途中、ビアンカは先ほど父親から聞いたジャコブの話を思い出して吐き気を感じます。
そのため途中で馬車を止めて、ザカリーとしばらく外を散歩をすることにしました
ザカリーが連れて来てくれたのは、見晴らしのいい建物の屋上。
しかしそこには先客であるジャコブとウィグ子爵(ザカリーの兄)がいたので、ビアンカたちは随分と驚きました。
30話の概要|ザカリーは13年ぶりに兄のウィグ子爵と再会する
ザカリーの過去|兄・ウィグ子爵との関係について
今から13年前、ザカリーがまだウィグ子爵家にいた頃。
彼の兄・ローランド(=ウィグ子爵)は当主の座を継承してすぐーーーそれこそ父親が亡くなった2日後に、弟のザカリーを屋敷から追い出しました。
なおこの時ザカリーは、兄さんはどうして私を嫌うのですか?と質問しています。その問いに対してウィグ子爵は、ザカリーが生まれたせいで継母から愛されなくなったせいだと答えるのでした。
「…継母は私を実の息子のように愛してくださったんだ。まるで自分の腹から生まれた子供のように。でも、君が生まれてからこの邸宅で私を愛してくれる人は誰もいなかった。嫌いなことに大した理由があるわけではない。だから私の目の前から一日も早く消えなさい」
引用元:結婚商売30話
兄弟は13年ぶりに再会する
ザカリーは兄・ウィグ子爵を見て警戒し、拳を震わせます。しかしこの時、隣にいたビアンカがそっと手を握ってくれたため平静を取り戻しますがーーー
ビアンカもまた2人を警戒していました。というのも前世で彼女をアルノー領から追い出したのが、まさにウィグ子爵だったからです。
さらにジャコブは以前よりも馴れ馴れしくビアンカに話しかけます。ザカリーがいるのに優しく彼女の名前を呼び、まるで恋人のように振る舞うのです。
その態度にビアンカはゾッとしますが、その時ザカリーが怒って反撃に出ます。
彼はビアンカを横抱きにすると、妻が体調を崩しているのでこの辺でお暇しますね…と言って立ち去ろうとしたのです。
なお突然抱き上げられたビアンカは顔を真っ赤にしながらも彼の首に手を回します。
しかしザカリーがその場を去ろうとした時。ジャコブは突然ビアンカの手を掴み、その手にキスをして意味ありげなセリフを告げました。
「君に素晴らしいプレゼントをあげよう。俺たちの出会いは神の御心だ。ビアンカ」
引用元:結婚商売30話
結婚商売のネタバレと感想|ザカリーとウィグ子爵の確執
結婚商売のネタバレ感想|ウィグ子爵がワガママな件
30話を読んで判明しましたが、ザカリーとウィグ子爵は腹違いの兄弟なのですね。恐らく第一夫人が亡くなった後、前当主は第二夫人と再婚してザカリーが生まれたのでしょう。
なおザカリーの母親は優しい人だったらしく、ウィグ子爵によれば「私を実の息子のように愛してくださった」との事。彼にとっては良い継母だったのでしょう。
しかしザカリーが生まれてから、彼女の愛情はザカリーに移ってしまいます。その結果ウィグ子爵を愛してくれる人はいなくなり、彼は孤独になったようです。
あくまでウィグ子爵視点での話なので、事実かどうかは分かりませんがーーー
簡単に言えば、ウィグ子爵は逆恨みしてザカリーを追い出したワケですね。
ザカリーからすれば、自分は全然悪くないのに気づいたら恨まれていたという状況。理不尽極まりない。
ウィグ子爵、結構ワガママな人ですね。
30話のネタバレと補足|ヴァンサンがいい男すぎる
ザカリーは実家を追い出された時、最低限の荷物しか渡されませんでした。
お金もないので、ザカリーは狩りをして食いつなぐしかありません。つまり当時の彼は、本当に何も持っていない悲惨な状況だったのです。
ウィグ子爵は本当に酷いですね。弟に野垂れ死にしろと言っているようなものですから。まさに外道。
しかしこの状況下で、1人だけザカリーについて来た家臣がいました。それが現執事長のヴァンサンです。
当時の状況については30話冒頭で描かれていますが、ものすごくヴァンサンがかっこいい。本当にいい男ですよ彼は。
何ならこのシーンでは、ザカリーも泣きそうになっていましたから。きっとヴァンサンの忠誠心が嬉しかったのでしょうね。
こういう経緯があったからこそ、ザカリーはヴァンサンをとても信頼しています。
今まで管理人は「ヴァンサン=苦労性のお爺ちゃん」というイメージだったのですが、30話を読んでからはイケメン老紳士という印象に変わりました。