漫画『余命わずかの脇役令嬢』22話~23話のネタバレと感想|主治医・ノクターンとの関係

余命わずかの

漫画『余命わずかの脇役令嬢』の22話~23話のネタバレと感想です。

前回に引き続き、今回もカリナの過去編です。レオポルド家には主治医・ノクターンがいますが、カリナは彼を信用していません。

彼との間にいったい何があったのでしょうか?続きを読んでみましょう。

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22話|主治医・ノクターンによる明らかな妹贔屓

ノクターンとの関係

余命わずかの

ノクターンとの出会いは、カリナにとって遅く訪れた初春のようでした。彼は物静かな性格で会話も上手なので、カリナは生まれて初めて優しくされたように感じたのです。

しかし、それはカリナの思い違いでした。

ノクターンも結局のところ、アベリアを特別視して可愛がったのです。

ノクターンは妹を亡くしており、その妹とアベリアを重ねています。そのためアベリアに対し、過剰に過保護になっているようです。

書斎で事件が起こる

ある日、カリナが書斎で本を探していた時のこと。一緒にいたアベリアが悪ふざけをしたせいで本棚が倒れ、カリナは足をケガしてしまいます。

その直後、悲鳴を聞いてノクターンが駆け付けますが・・・

ノクターンは無傷のアベリアだけを心配して、カリナには目もくれません。

それどころか、カリナに向って怒鳴りつけました。

「一体何をしたのですか!あなたと違ってアベリアは弱いんですよ!」

カリナは誤解だと説明するも、彼は聞く耳を持ちません。

「あなたの方に本棚が倒れてよかった。アベリアの方に倒れていたらどうするつもりだったんですか!」

そして結局、彼はそのままアベリアを抱いて書斎を立ち去ります。

カリナは足が痛くて動けず、その場に座り込んで待っていましたがーー彼は結局、最後までカリナを助けに来なかったのです。

ひよこ
ノクターン最っっっ低だね。
白うさ
医者になる資格ないよ。

カリナの話を聞き終えると、ウィンストンは深刻な顔をしました。なにせ自分の教え子が、カリナを追い詰めた張本人だったのですから。

(あいつ!あんなに注意したのに!!死んだ妹と患者を同一視してはダメだと、すべての人に平等に接しろと言ったのに…!)

ウィンストンは心の中でノクターンに文句を言います。するとカリナは、悲しそうな顔で続けました。

「その時、気がついたのです。主治医にとって私は眼中にないのだと。両親と同じように、彼も妹が優先なのです」

もしノクターンの健診を受けていたとしても、彼は芸術病のことを隠したでしょう。なぜならアベリアがその事実を知れば、ショックを受けるかもしれないから。

カリナは淡々と語りました。

ミリアン視点

数分前のこと。ミリアンが廊下を歩いていると、客室からカリナの声が聞こえてきました。

カリナのことが気になったミリアンは、いけないと思いながらも扉の前でカリナの話を盗み聞きしてしまいーーー

そして現在。

カリナの本音を知って、彼は頭を抱えていました。

(これは酷すぎる。やっと理解できた。あんな顔で笑った理由も、市場視察でウキウキしていた理由も)

あまりにカリナの境遇が酷いので、ミリアンは激怒します。

そして先ほどカリナが言っていた「また視察に連れて行って欲しい」という言葉を思い出すと、不敵な笑みを浮かべました。

「だったらその願い、いくらでも叶えてやろう」

23話|ミリアンに連れられ、カリナは洋服店を訪れる

ヘルタの絵を描く

夜、薄暗い部屋の中。

カリナは1人で、視察先に現れた魔物『ヘルタ』の絵を描いていました。

(私が作り出した子供を利用するのは少し気分が悪いけど…それでもミリアンの助けに
なりたい。彼がケガをする姿は見たくない)

そして下書きを終えると、その絵を引き出しの中に仕舞いました。

カリナは魔物の絵を具現化させて、何かをしようと考えています。ミリアンの助けになりたい一心から、また奇跡の力を使おうと考えているようです。

ブティックに買い物に行く

その日カリナは、ミリアンに誘われてブティック(洋服店)を訪れます。

カリナが連れて来られたのは富裕層向けのブティックで、店の中は広く豪華な作りになっています。

「冬服を何着か、それから普段着とラクに着られる作業服を買いたい」

ミリアンは店主・アリアに、カリナの服を一式そろえるよう頼みます。しかしカリナはそんなに大量に買うとは思っていなかったので、慌ててミリアンを止めました。

「私は大丈夫ですから!」

カリナは全力で遠慮しますがーーミリアンは満面の笑みで「好きなだけ選びなさい」と言います。

有無を言わさぬその笑顔にカリナが逆らえるはずもなく、言われるがままに服を購入することになりました。

白うさ
貢ぎたい夫と、遠慮する妻の図。
ひよこ
カリナ、せっかくだから贅沢しちゃえ!

カリナは服のサイズを調べるために店員に採寸してもらいますが、採寸中、カリナはずっと困り顔をしていました。

どうせ長生き出来ないし、服を買ってもらっても着る機会がほとんどないだろうな…と思っていたのです。

おまけにミリアンは、カリナのことをじっと見つめています。彼がそんな調子なので、カリナは『本当に…どうしたらいいんだろう?』と照れてしまいました。

⇒『余命わずかの脇役令嬢』24話のネタバレはこちら

『余命わずかの脇役令嬢』のネタバレと感想

ネタバレ感想①ノクターンの未熟さについて

ネタバレ感想

22話を読んでいて思ったのですが、ノクターンは優秀だけど内面に問題があるように思えます。

彼はレオポルド家の主治医なのだから、誰か1人だけ贔屓するなんて問題外。重症の患者から優先して見るべきなんですよ。

個人的に、ノクターンは医師云々の前に人間として未熟なのかな…という印象です。

ネタバレ感想②ウィンストンの心境

ウィンストンからすれば、カリナの話はかなりショックだったのかなと思います。

ただでさえカリナの生い立ちを聞いて精神的なダメージを受けているのに、さらに教え子の過失を聞かされたのですから。

ノクターンは伯爵家の主治医になるくらいなので、腕前は良いのでしょう。恐らく、ウィンストンも優秀な教え子を信頼していたと思われます。なにせ自分の診療所を任せるくらいですから。

でも蓋を開けると、ノクターンは患者を差別していて1人の少女をこれほど追い詰めていたのです。師匠からすれば、頭の痛い話でしょう。

多分、ノクターンは後からウィンストンにめちゃくちゃ怒られますよ。私が彼の立場だったら100%怒鳴るしキレます。

⇒『余命わずかの脇役令嬢』24話のネタバレはこちら

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