漫画『余命わずかの脇役令嬢』5話~6話のネタバレと感想|カリナが絵に没頭した理由

漫画『余命わずかの脇役令嬢』の5話~6話のネタバレと感想です。

妹が病弱なため、主人公・カリナは今までずっと我慢ばかりの生活を送ってきました。おまけに両親は、カリナのもつ特別な才能にも全く目を向けません。

そして今回、カリナの幼少期がさらに詳しく描かれます。以下にストーリーの続きをまとめたのでご覧ください。

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ーー5~6話7~8話

『余命わずかの脇役令嬢』ネタバレ全話はこちら

【5話】主人公・カリナはなぜ絵にのめり込んだのか?

絵に没頭した理由

余命わずかの

カリナは幼少期から、両親に冷遇されて育ちました。

上手に絵を描いても父親は兄のインフリックを優先し、母親は病気がちな妹のアベリアばかり甘やかします。そしてその度に、カリナは耐えてきました。

(妹は病気だから私が我慢しないと。私は健康だから…)

カリナは自分にそう言い聞かせるも、そう思うほどに絵の数はどんどん増えていきます。

さらにカリナの絵は特別だったので、全身全霊で絵を描くと絵に命が宿ります。

命を吹き込まれた絵は、動物や妖精の姿で具現化してカリナを慰めてくれました。

ひよこ
妖精の絵を描くと、絵の中から妖精が飛び出すよ。
白うさ
何それ便利!

いくら呼んでも振り向いてくれない家族より、カリナにとっては話を聞いて慰めてくれる絵の方が魅力的でした。

そうして絵を描き続けるうちに、カリナはついに後戻りできない状況になってしまったのです。

薬をもらうため診療所を訪れる

カリナはその日、診療所を訪れます。そして医師に会うと、薬がほしいと頼みました。

「ここを去ろうと思うのです。今まで一度も自分の人生を生きたことがありませんでした。でもそれはもう嫌なんです」

余命を満喫するため、実家を出て北部の『ジェンタール』に行こうと決めたカリナ。

けれど芸術病のせいで体調が悪かったので、途中で倒れないよう薬を処方してほしいと医師にせがみます。

すると医師は渋い顔をしながらも2か月分の薬を処方してくれたので、カリナは多めの代金を支払って笑顔で診療所を去りました。

・・・

医師は薬を処方したものの、複雑な心境でした。

まだ幼いのに、死を前にして笑顔を浮かべるカリナのことを『一体どんな人生を生きてきたら、あんな顔ができるんだ』と思っていたのです。

妹・アベリアへのお土産

屋敷に戻る途中、カリナはアベリアのために屋台で焼き鳥を買っていきます。というのも屋敷を出る際、アベリアに屋台の食べ物を買ってきてほしいと頼まれていたのです。

そして屋敷に戻ると、弟・フェルダンが「いい匂いがする!」と喜んで駆け寄ってきます。そのためカリナは、アベリアと一緒に食べてね…と言って弟に焼き鳥を渡しますがーーー

この善意による行動が、予期せぬ事態を引き起こしました。

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【6話】理不尽な理由により、カリナは父親に責められる

アベリアが倒れる

カリナが自室のベッドで眠っていると、深夜に父親がやって来てカリナを怒鳴りつけました。

「カリナ!お前がアベリアに屋台の食べ物をやったのか!?」

呆れた様子の父親。その後ろには、オロオロする弟と心配そうな顔をする母親。

何事かと思って父親から話を聞くと、アベリアは焼き鳥を食べたせいで体調を崩したそう。

食べ物を全部吐いたうえに、脱水症状まで起こしたのです。そのため両親は、姉なのだから注意しろとカリナを責めますがーーー

屋台のものを食べたいと言ったのはアベリアで、カリナはその願いを聞き入れただけ。にも関わらず一方的にカリナを怒鳴る父親に、彼女はついに堪忍袋の緒が切れました。

「それで…どうするおつもりですか?私はアベリアに頼まれて買って来ただけです。それにアベリアにも気を付けるように言うべきです。こういうものは体に良くないから食べてはいけないと」

そもそもカリナは、アベリアが食べられるものを頼んだと思っていました。それに弟のフェルダンは同じものを食べても平気だったのだから、過失はアベリアにあります。

それを指摘すると両親は困惑し、部屋から出て行きますがーーーその時、父親はカリナに言いました。

「お前の妹は生まれた時から体が弱いんだ。知っているだろう?不公平に見えるかもしれんが、それでもお前は健康なんだから。少しは分かってあげなさい」

カリナはその言葉に俯きながらも、はい…と静かに返事をしますがーーー

内心ではこの状況に納得できていません。そもそも兄も弟も健康なのに、両親はカリナにだけ犠牲を求めるのです。

だからカリナは、悲しげな笑みを浮かべて言いました。

「私の部屋の場所…ご存じだったんですね。この数年間一度も来られなかったので、とっくに忘れたのかと思っていました…アベリアには余計なことをして悪かったとお伝えください」

その言葉に両親は目を丸くするも、何も言わずに部屋を出て行きました。

ひよこ
カリナ、渾身の皮肉!
白うさ
もっと言い返してもいいと思うよ。

唯一の逃げ場

両親が去った後。

アベリアが心配で眠れないので、カリナは絵を描いて小さな妖精を生み出します。そして妖精に語りかけました。

「…こんにちは、妖精さん」

命を削ると分かっていても、カリナは絵を手放せません。絵だけが唯一の逃げ場であり、彼女の全てだったのです。

⇒『余命わずかの脇役令嬢』7話のネタバレはこちら

『余命わずかの脇役令嬢』のネタバレと感想

5~6話のネタバレ感想|両親の罪について

ネタバレ感想

両親はカリナに犠牲を強いるものの、愛情はあるようです。そのため他の韓国マンガのヒロインと比べれば、カリナの境遇はまだマシと言えるでしょう。

でも両親に冷遇されたのは事実ですし、事実カリナはずっと苦しんでいました。

カリナを追い詰めたのは誰かと聞かれたら、間違いなく両親が元凶でしょう。

そもそも実の娘をここまで追い詰めた時点でアウト。若い女の子が、命を削ってまで絵を描き続けるって相当です。両親が公平なら、彼女の体調はここまで悪化しなかったはずですから。

いくら妹が病弱といっても、カリナを冷遇する理由にはなりません。ましてや1人に犠牲を強いるなんて論外。

結局のところ、両親のやってる事はブラック企業と同じなんですよ。本人たちに自覚はないようですが、管理人は罪深い両親だと思いました。

⇒『余命わずかの脇役令嬢』7話のネタバレはこちら

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