原作『再婚承認を要求します』外伝38のネタバレと感想|シシのその後

再婚承認を要求します外伝

小説版『再婚承認を要求します』のネタバレ感想です。今回は『外伝38 栄光(3)』のストーリーを紹介します。

前回はシシがヴェルディ子爵夫人の娘になろうとしたり、東大帝国の後継者問題が本格的に動き始めたりと色々ありましたね。この先どうなるのでしょうか?

管理人の感想を添えつつ概要を簡単にまとめました。

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ナビエ視点|子供たちの返答

子供たちの返答

再婚承認を要求します外伝
以下の文章は『再婚承認を要求します外伝』のネタバレであり、原作を翻訳したものです。8割意訳かつ概要のみ紹介しています(詳細を載せたら多分、権利元から苦情が来るので)

ラリは西大帝国の皇位に関心が高いので、カイが手を上げるだろう。ナビエはそう考えるも、意外なことにラリが手を挙げたので理由を訪ねました。

「あなたは西大帝国の皇位を継ぎたがっていたわよね?なぜ東大帝国に行きたいの?」

するとラリはハキハキとした口調で、まず東大帝国の後継者になってから西大帝国を受け継ぐのだと説明しました。

ソビエシュは弱っていて王位継承も早いだろうから、先に東大帝国から食べようという魂胆です。

白うさ
ラリがとんでもない事を言い出したよ。
ひよこ
東大帝国も西大帝国も、どっちも自分のものにする気だね。

この言葉に、ナビエは困り果てます。

おまけにハインリは「クイーン、ラリは天才のようです」と言って感心し、娘を抱き締める始末。そんな状態なので、ナビエは予言者の言葉を思い出して額をしわくちゃにしました。

ラリの野望

ナビエはため息をつき、カイにも意見を聞こうとします。しかしカイは皇帝の座に興味があるのに、黙っています。

だから結局ナビエは、1つだけ選んだ方がいいんじゃない?と仲裁に入りますが…

ラリは「ママは全世界の半分を握っているのに」と不満そうな顔をしました。ラリは天下統一するのが夢で、いずれカイの領土も奪う算段のようです。

この言葉には、さすがのハインリも少し困りました。

白うさ
いやハインリ、もっと困って?

食後、ナビエはハインリをじっと見つめました。マッケナにハインリの過去を聞いたせいか、ラリの野心は8割方、彼に原因がありそうだと思ったのです。

するとハインリは鳥になり、テーブルの下に入って可愛いフリをしますが…

ナビエは誤魔化されません。淡々とした様子で「出て来なさい」と告げました。

ラリ視点|ヨンヨンの本音を聞いてショックを受ける

ラリの人生観

ラリはまだ13歳なので、自分の言葉が両親にどれほどショックを与えたのか理解できていません。

また彼女は生まれた時からすべてを持っていて、人より賢く美しかったので、世の中がイージーモードに感じていたのです。

それにラリは、ソビエシュが兄よりも自分を可愛がっていることも知っていました。 自分が何を頼もうと、絶対に断れないことも。

ひよこ
この状況だから、ラリは東大帝国も自分のものになると思ってるんだね。
白うさ
ナビエ似の子供だから、ソビエシュは甘やかすのかな。

ヨンヨンとの会話

すると廊下で見慣れた少年を見つけたので、歩み寄って、甘い顔をして彼の腰にぎゅっと抱き着きます。

「ヨンヨン!マッケナおじさんに会いに来たの?」

抱き着くと、少年の青い髪が揺れます。そしてラリが顔を上げると、少年の金色の瞳とかち合いました。

“ヨンヨン”はマッケナの息子です。なお原文によれば、ヨンヨンの金色の瞳は『本物の宝石のようで恐ろしい。生命力さえ感じられない。そのため人々は少年の顔に感嘆しながらも、目が合うとなぜかゾッとして嫌がる』とのこと。

マッケナに伝言を伝えた後、ヨンヨンとラリは2人でポニーに乗って遊びます。しかしその時、空気が急激に悪くなりました。

というのも、婚約式はいつあげるの?と質問するラリに対して、ヨンヨンは結婚しないと断ったためです。

「君は僕のことを好きなんじゃなくて、人外である僕の力を好きなんだ。僕が龍じゃなくても結婚したいと思う?」

その言葉にラリは「龍であることも含めてヨンヨンなのに!」と怒って涙目になりますが…

そもそも彼を含めて、龍たちは争いを嫌います。人間のやることに関与しないのは龍の本能であり、かなり暴悪な部類の水龍・ドルシもやはり同じです。

「あなたの父は、妻のために戦争を放棄したと知っている?君にも同じことが出来るなら結婚するよ」

そう告げて去るヨンヨンの背中を、ラリは唇をかみしめて見つめるだけでした。

ヴェルディ子爵夫人視点|シシと出会った後

シシを連れ帰って介抱する

その頃。ヴェルディ子爵夫人は、ベッドに横たわって震えるシシを心配そうに見ていました。というのもシシは出会った時すでに熱を出していたため、連れ帰って看病したのです。

ひよこ
シシは寒い中、毎晩ヴェルディ子爵夫人を待ってたんだよ。
白うさ
あぁ…それは風邪をひくだろうね。

そしてメイドに氷嚢を持ってくるよう命じつつ、ヴェルディ子爵夫人はこの子が本当にグローリエムなのだろうか…と考えます。

ここに来る途中、馬車の中でシシは自身の生い立ちを語っていました。彼女もまたグローリエムと同じく、赤ちゃんの頃に馬車で襲撃されて常時泉に拉致されたそうですが…

しかしシシは、ラスタのような天使のごとき美しさを持っていません。ラスタの子供2人は驚くほど母親に似ていたのに、シシは違うのです。

けれど最近会ったアンは父親のアレンに似てきたので、グローリエムも顔つきが変わったのかも…と思いました。

するとその時、シシは力なく「お母さん、私を迎えに来たんだよね?」と呟きます。

その切実な目を見た夫人は、両手でシシの手を握って頷きました。

モテ視点|シシの失踪がついに周囲にバレる

シシからの手紙

シシが去った数日後。モテは自室の枕の下に、彼女からの手紙を見つけます。

『その貴婦人のもと行って、私が娘だと言うよ。あなたが戻って来たとき、この手紙だけがあって私がいなければ、多分その人について行った後だと思う。落ち着いたらプロポーズしに来るから、結婚しようね』

手紙を読むとモテは笑って「お幸せに」と呟き、手紙を引き出しにしまいました。シシは両親を探したがっていたので、これは”良い事”だと思ったのです。

養父母の遅すぎる行動

翌朝。シシの養母が、うちの子を知らないかと尋ねに来ました。モテはその際、シシのために「知らない」と答えます。

ひよこ
この時点で、シシが姿を消してから10日経ってるよ。
白うさ
今さら探しに来たの!?

しかし数時間後。

シシの養父がやって来て、モテの頭をげんこつで殴ります。というのも養父は、モテの部屋を勝手にあさり例の手紙を読んだのです。

それを知ったモテは当然ながら怒るも、養父はモテの腹を蹴飛ばして狂ったように叫びます。

「この恩知らずめ!お前の死に場所に、娘を身代わりとして行かせたのか!」

またこの時、養母もモテに怒鳴りました。

「お前は貴族の娘ではなく、処刑された重罪人の娘だよ!正体がバレたら処刑されるか監禁されるだろうから黙って育ててやったのに、その場にうちの娘を行かせるなんて。わざとやったんだろう?  この狂人!」

⇒『再婚承認を要求します』外伝39のネタバレはこちら

『再婚承認を要求します』外伝38のネタバレ感想

感想①『再婚承認』らしい展開

ネタバレ感想

最悪なタイミングで、モテは自分の出自を知ってしまいましたね。プチョン夫妻の今までの努力が水の泡です。

シシの養父母は「モテが自分の身代わりとしてシシを使った」的なセリフを言っていますが、もちろんモテはそんな悪事を考えていません。

良かれと思って、シシのためにヴェルディ子爵夫人のことを教えただけです。

けれどその善意が仇(あだ)となり、物語が悪い方向へと進んでしまいました。何とも『再婚承認を要求します』らしい展開ですね。

感想②養父母の八つ当たりについて

いやコレね、シシの養父母はひどいですよ。

娘がいなくなって心配なのはわかります。半狂乱になるのもわかります。でも、あの手紙を読んだだけで妙な勘違いをして、子供に暴力を振るうのは酷いです。考えが飛躍しすぎ。もっと他に解釈できたと思うんですよ。

そもそも娘を今まで放置して、姿が見えないのに10日間も探さずに、あげくモテに対して「お前が元凶だろ!」って・・・

改めて読み返すと、これは酷い。

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4件のコメント

更新ありがとうございます。
またまた伏線読みを外してしまいました。お恥ずかしいので、今後勝手に考察はしないように致しますね。
常時泉はやっぱり元盗賊だけあってそりゃ中には子供に暴力を振るう悪い荒い奴もいるなという感想です。
でもシシ、モテ、ヴェルディ夫人だのが絡み合って、東の継承者の話も揉めるんでしょうね、きっと。

マッケナの息子の挿絵がドルジ似のイケメンでびっくりでした。
ラリがカイのことをないがしろにしているのはいけませんが、先の短いソビエシュから東を継承しておいて、自分のモノにしてから後に父から西も継承して無血でまるごと西大帝国にって考えは理にはかなってると思うんですよね。
いつのまにか世界の半分を掌握する連合の首長になってたナビエ様に対して、私は帝国を統べるだけじゃなくて天下統一したいの!というラリは、カイだけじゃなくてハインリのこともちょっとディスってる気はしますけど。
あの子達がハインリがナビエ様の為に戦争放棄したという事実を知っているのにびっくりしましたが
ハインリはラリからしてみたらおとーさんは国の領土拡大より愛を選んだヘタレなデレデレパパ扱いなのかもとちょっとショボンとしちゃいました。
大昔の4か国の戦国時代に勢力拡大したのが東で、魔法アカデミーを造り各国から集まる魔法使いを育成して総取りして東に吸収して、東の皇帝を魔法軍団が支えるというシステムがそもそもずるくない?って思っていたので、ハインリが自然現象と合わせてそこの穴を突こうとしたことってそんなに悪い事?むしろ賢いのでは?とずっと思っていました。
ラリは父の血を濃く引いているので、なんだかんだで愛するヨンヨンに一途なんじゃないですかね。
カイは勝手に想像ですが、皇帝というよりナビエ様の後を継いで連合首長としてラリを監督する方がむいてそうかななんて思っています。
ハインリ似のイケメンで性格がナビエ様って最高じゃないですか。
この家は本当に女性陣が強くて、特にカイはおとなしいから昔から割を食うことが多いし
なんとなく有○倶楽部の剣菱一家を想像してしまいました。(ご存じなかったらすみません)

>マリさんへ
いつもコメントありがとうございます!
東大帝国の継承権については、やっぱりこれから揉めるのかな…という印象です。
そしてマッケナの息子ですが、美形でビックリしましたよね。見た目はドルシ、中身はマッケナなのでしょうか。

更新ありがとうございます!
14年守っていた秘密が
あっけなく伝わってしまいましたね(;_;)
常時泉の仲間は皆知っていたのでしょうか…
これからモテがベルディ夫人のところに
シシを助けにいくのかな?
ひと目でグローリーエムとわかりそう。
夫人、夫や息子とはどうなっているんだろう…。
これからどうなるんだろう…。

ラリが剣菱悠理ですね(笑)
確かにお母様最強ですしね。
パパも子煩悩で頭脳明晰。

マッケナとドルシの息子ちゃん、成長早い?
ラリより大人に見えるけど…
鳥と龍の子供だからなのかな??

>まどりーぬさんへ
コメントありがとうございます!
おっしゃる通りで、子爵夫人がモテを見たら一発で正体を見抜けそうですよね。
この作品は定期的に修羅場になるので、モテを巡って一波乱・・・という可能性もあるのかなと管理人は怯えております。

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