LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』のネタバレ感想です。70話~71話までのストーリーをまとめて紹介します。
69話のラストで、ソビエシュは”良からぬ事”を企んでいました。ラスタの出自を誤魔化すために、例外的な手段をとるようですが…
一体彼は、これから何をするのでしょうか?感想を交えながら、ストーリーを紹介していきます。
『再婚承認を要求します』70話ネタバレ
ナビエは直接、マッケナを尋ねるが…
ナビエは1人で、エルギ公爵の部屋へと向かいます。マッケナの正体については、本人に直接訪ねるのが早いだろうと考えたのです。
そして部屋の扉をノックした、その時。
後ろからエルギ公爵に声を掛けられます。彼によると、マッケナは回復したため西王国へと帰還したそう。
そこでナビエは「マッケナは”鳥”ですか?」とエルギ公爵に言及しますが…
その質問を、彼は大声で笑い飛ばします。そのためナビエは、それ以上何も聞かずに踵を返して去っていきました。
ナビエが去った後。
エルギ公爵は、彼女の背を見つめながら嫌な笑みを浮かべました。
会議中、ラスタの両親が現れたと報告が入る
東大帝国における月例国政会議の開催日。ナビエとソビエシュは専用席に座り、貴族からの報告を聞いていました。
その最中、ラント男爵が挙手をします。
彼によると、ラスタの両親だと名乗る者が現れたとの事。さらにその夫婦は、由緒ある”カレン家門”の出身だと言います。
出席者たちは一斉にざわめき、ソビエシュは淡々と対応しますが…ナビエはこの時、自嘲めいた笑みを浮かべます。
というのも、離婚の手続中にラスタに貴族の両親が現れるなど不自然だから。
ラスタを次の皇后にするため、ソビエシュが画策したのは明らかです。
それほどにラスタが好きなのか…と思って彼を見れば、気まずいのか少し汗をかいています。
ラント男爵が下がると、次にリンゲル大使が挙手をします。彼はひどく戸惑った様子で「とある貴族夫婦が、ラスタは自分たちの娘だと主張している」と発言しました。
つまり、ラスタの両親が2組も名乗りでたのです。
この状況に、ナビエは思わず笑います。一方でソビエシュは険しい表情になり、2組のうち少なくとも1つは詐欺師だから両方を捕らえろと命令しました。
両親が2組も現れた理由
部屋でお茶を飲みながら、エルギ公爵は会議での出来事をラスタに教えます。すると彼女はおかしそうに笑い、どちらも詐欺師でしょうか?と尋ねますが…
実はどちらも、正真正銘の貴族。
前者の夫婦はソビエシュが。そして後者はエルギ公爵が用意した貴族夫婦です。
つまり、2人の作戦が被ったのです。
それをエルギ公爵から聞いたラスタは「陛下が私のためにここまでしてくれたのね」と顔を輝かせました。
しかし両親として2組が名乗り出た以上、片方は偽物として処理する必要があります。そのため彼は、ラスタに尋ねました。
お嬢さんは、どちらを”本当の両親”にしたいのか?と。
『再婚承認を要求します』71話ネタバレ
ラスタの”両親”に選ばれたのは…
どちらを両親として迎えるべきか。エルギ公爵の質問に、ラスタは”人々が信じる方”を選ぶべきと答えます。
すると彼は「正解」と言って笑い、今後の計画を説明しました。
そもそもソビエシュが用意した偽両親は、はじめから信憑性が無かったのです。
しかしその存在のおかげで、エルギ公爵が買収した偽両親は信頼されています。
だから今後は、後者(エルギ側)を本当の両親だと思って接するようにと彼は言います。
まるで感動の再会をした親子のように、ドラマチックな演出を。皇后の座を狙うなら、そうするべきだと指示をしました。
偽の両親は、西の塔に監禁される
ソビエシュは1人、”西の塔”へと向かいました。
西の塔は、罪を犯した皇族を監禁するのが主な用途。しかし囚人がいない時は、罪の確定していない貴族を監禁することもあります。
そして今回、ラスタの偽の両親(ソビエシュが用意した側)もそこに閉じ込められていました。
ボロボロの服を着た老夫婦は、ソビエシュを見るなり「私たちは騙されたのです!」と必死で許しを請いまします。
そもそも老夫婦は、皇帝の命令だと言われて両親のフリをしただけ。なのに現在、その皇帝により監禁されている状態です。
だから老夫婦は、詐欺にあったと勘違いしたのですが…
その勘違いについて、ソビエシュは一切否定しません。それどころか、冷たい視線を送りながら「よく考えて答えるのだ。お前たちに詐欺を働いた人物は…」と話を切り出しました。
ソビエシュは嘘を付き、コシャールに罪をなすりつける
ソビエシュは痛ましい表情で、手紙を書いていました。
手紙は大神官に宛てたもので、内容は”皇后との離婚理由”について。そこには、次のように記載されていました。
- 皇后の兄・コシャールは、妊娠中の側室を攻撃した
- 側室の弱点を探るため、貴族を拉致して暴行した
- 側室の”偽両親”を用意して、詐欺を行おうとした
- 国外に追放された今もなお、側室とその赤ん坊を狙っている
”このような理由により皇后と離婚したい”と、ソビエシュは手紙に記載しましたが…
もちろん、手紙に記載した離婚理由は嘘。コシャールは詐欺など行っていません。
つまりソビエシュは、事実を捏造してコシャールに濡れ衣を着せようと画策しているのです。
そして手紙を書き終えると、部下に配達するよう命令しました。
ソビエシュが離婚を望む、本当の理由
執拗に離婚を急ぎ、ラスタの子供を望むソビエシュ。そこには皇帝ならではの理由がありました。
というのも現状、次期皇帝候補にろくな人物がいないのです。
もしソビエシュに子供ができなければ、次期皇帝はシャルル公子。しかし彼は気弱なため、実権を握るのは父親・リルテアン大公になるでしょう。
リルテアン大公が権力を手にすれば、腐敗した政治を日常行うのは明らか。だからソビエシュは、実子が欲しかったのです。
”偽両親”の出現に、ロテシュ子爵は悲鳴をあげる
その日、ロテシュ邸には悲鳴が響き渡ります。
声の主はロテシュ子爵。アレンが駆け付けると、そこには新聞を広げながら震える父親の姿がありました。
新聞には「ラスタの親が2組現れた」とのニュースが記載されていたため、ロテシュ子爵は酷く焦ったのです。
70~71話の感想
70話の感想①ソビエシュの悪行について
ラスタと子供を守るため、ソビエシュは偽の両親を用意しました。69話で彼は「あの手段を取るしかない」と言っていましたが、やはり身分偽造を企てていたのですね。
しかし、これは犯罪です。法で裁かれなくても、モラル的にアウト。
ソビエシュも悪行だと理解しているから、今までこの方法を使わなかったのでしょう。
また本編によると、幼少期のソビエシュはこのやり方を非難していました。にも関わらず、彼は同じ轍を踏んだのです。
彼はマンガの序盤辺りで、ナビエの性格について「どうして以前と変わってしまのか…」と文句を言っていましたが、それは彼自身にも言えることでしょう。
70話の感想②ラスタの倫理観がおかしい
両親のダブル出現については、ラスタも後から詳細を聞かされます。その時ラスタは、無邪気に笑っていましたが…
いや、笑い事じゃないからね?
そもそも今回、ソビエシュはラスタのために悪事を働いたのです。なのに彼女は、それを気にすることなく「私のために!嬉しい!」と感動していました。
ここで負い目を感じないあたり、ラスタの倫理観はバグっている気がします。
71話の感想①ソビエシュについて考察
ソビエシュがまた汚い手段に出ましたね。70話で身分偽造をしただけでなく、その罪をコシャールに擦り付けようと画策しています。
卑怯かつ非道ですね。
もしこの行いが露見すれば、信頼も何もかも失うレベルでしょう。それくらいに酷い。ナビエは切れていい。
ただし、ソビエシュの行動にも理由があります。皇帝として東大帝国の未来を心配するが故に、手段を選ばなかった様です。
次期皇帝には不安要素が多く、このままだと国を滅茶苦茶にされるかもしれない。だから何としてでも自分の子供をつくって即位させたい。
やってることは外道ですが、根幹には皇帝としての義務感があったのでしょう。
でも、だからといって今回の暴挙が許されるワケじゃありません。というか次期皇帝にまともな人間を据えたいのなら、養子縁組をするとかでも良い気がします。
優秀な子どもを養子にして、その子を皇帝にするとかできそうですが…その辺、東大帝国の法律はどうなっているのか不明ですね。
71話の感想②アレンは意外と毒舌
71話の最後に、ロテシュ一家が登場しましたね。
この場面でのアレン(ラスタの元恋人)は、意外にも毒舌。ロテシュ子爵の悲鳴を聞いたとき「豚の叫び声が聞こえた」と言っていました。しかも、全く悪気のない顔で。
大人しい青年かと思いきや、とんでもねえ暴言を吐く子でした。
さらにルベティは、アン(ラスタの子)のことを「その塊」と呼んでいます。仮にも甥っ子なのに…
兄弟そろって毒舌という、意外な一面を垣間見れたシーンでした。