読書をすると「語彙力」が向上するという話を聞いたことがありますか?本を読むことで知識量が増え、その結果、表現力が身に付いて語彙力が上がると言われています。
「林先生が驚く初耳学」によると、語彙力を上げるにはフィクションよりもノンフィクションの方が効果が高いそうです。同じ本なのに、なぜ差があるのでしょうか?今回の記事では、番組内で解説された理由についてまとめました!
読書効果が高いジャンルはノンフィクション
2017年6月25日に放送された「林先生が驚く初耳学」では、語彙力を向上させるためには「フィクション作品よりもノンフィクション作品の方が良い」と解説していました。
でも「語彙力」とか「ノンフィクション」って、そもそもどういう意味なのでしょうか?
語彙力とは?
そもそも「語彙力がある人」ってどういう意味?という話ですが、簡単に説明すると「いろいろな言葉を知っている人」のことを指します。
逆に「語彙力がない人」は、「言葉(単語)を知らない」ということになりますね。語彙力が無いと、言いたい事を上手く説明できない・・・なんて事態に遭遇するかもしれませんね。
これは、子供の学力や国語の成績にも影響してくることでしょう。
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ノンフィクションとは?
「フィクション」とは事実でない作品を指し、「ノンフィクション」は事実を書いた作品を指します。
ドラマなどの最後に「この物語はフィクションです」という注意書きが書かれていますよね?アレのことです。
なぜ小説が子供の学力や語彙力に影響するの?
ノンフィクションがおすすめな理由ですが、番組内では次のように説明していました。
【フィクション】
- ストーリーがあり、わかりやすく説明されている
- 使われる用語は3万語
【ノンフィクション】
- 事実を伝えるため、どうしても専門用語が不可欠になる
- 使われる用語は5万語以上
フィクションとノンフィクションでは、使われている用語の数に圧倒的な差がありますね!3万と5万というのは、結構大きいのではないでしょうか?
ノンフィクションの場合は、専門用語を調べたり注釈を見たりしながら読み進めていくため、語彙力が上がっていくとの事でした。
私の経験談ですが、語彙力の有無は日常の会話でもわかるものです。つまり、語彙力はあった方が良いと言えるでしょう。語彙力があるということは、国語力にも関係してくるので、成績アップも期待できますね!
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フィクション小説が読みやすい理由
本来、読み手にとっては「本の内容がわかりやすい」という事はメリットだと考えられますよね。しかし、番組内ではそれをデメリットとして捉えていました。というのも「本の内容があまりにわかりやすいと、頭を使わなくなる」という理由のためです。
ここで一つ、疑問が浮かびます。なぜ、フィクション小説は読みやすいのか・・・という問題です。
フィクションとノンフィクションの違いはあれど、本であることには変わりありません。なぜ本の種類によって「内容のわかりやすさ」に差があるのでしょうか?
その理由は、出版業界の不況にありました。出版不況と呼ばれる今、本を売るためには「読みやすく」「わかりやすく」を徹底する必要があります。つまり、今売れている本は誰でもスルッと読めるものが多いという事ですね。
これは「離乳食」のようなものだと、林先生は語ります。
確かに、簡単な内容の本ばかり読んでいると、難しい本を読むのが苦痛に感じますよね(汗)
私は林先生の説明を聞いて「うわああ、耳が痛い!」と思いました・・・
読書家ならご存知でしょうが、昔と現在の本を比べると、1ページあたりの字数が全く違います。図書館などで数十年前の本を借りてくると、私は「字が小さくて読みにくいなー」なんて思う事がほとんどです。
1ページが上下段に分かれ、小さい字がビッシリ並んでいる・・・となると、読む気を失くしてしまう事もしばしばあります。そして表現も難解なものが多いのです。
そのような難しい本と比べれば、現在の読みやすい本は「離乳食」なのかもしれませんね。
でも林先生は例外!その理由とは?
とはいえ、林先生はノンフィクション作品をあまり読まないそうです。あれ?番組内の説明と食い違いますよね?林先生は語彙力があるので、フィクションをよく読むのでは・・・と思いましたが、どうやら違うようです。
なぜ林先生はフィクション小説を読んでいるのに、語彙力が高いのでしょうか?その理由は、ジャンルの違いにありました。
林先生が好きな文豪(芥川龍之介など)の本は、フィクションにも関わらず難しい用語が多いのです。つまり、同じフィクション小説でも、物によっては十分語彙力がアップするという事ですね!
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