2018年の1月27日に堺市で起こった「ドラム式洗濯機による事故」について、事故の原因や対策・防止法について調べてみました。
このニュースを見て不安になったお母さんが多いのかな・・・と思い、子供の安全対策に役立ちそうな情報をまとめています。
ドラム式洗濯機で子供が事故に!
事件が起こったのは、2018年の1月27日。堺市堺区のとある住宅で、ドラム式洗濯機の中に5歳の子供が閉じ込められて亡くなるという事件が起きました。
最初にお父さんが発見した時、洗濯機は動いていない状態でしたが、洗濯機のフタは閉まっていたそうです。
「息子が洗濯機に入った状態で、意識と呼吸がない」 119番があったのは27日午後3時ごろ。現場は堺市堺区海山町1丁の住宅で、堺署によると、この家に住む男児(5)がドラム式洗濯機の中から意識不明の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。男児に目立った外傷はなかった。
引用元:https://www.sankei.com/west/news/180128/wst1801280029-n1.html
その後、男の子は病院に搬送されたもの、手遅れだったとのことですが・・・
なぜ、このような事件が起こってしまったのでしょうか?原因について調べてみました。
ドラム式洗濯機って何?
そもそも、ドラム式洗濯機とはどんなものなのか?という話ですが、洗濯物を入れるフタが、真横(または斜め)についたタイプの洗濯機です。
タテ型の洗濯機とは違い、回転軸が水平なので、節水できるなどのメリットがあります。
事件があった堺市の住宅で使われていたのは、下記サイズのドラム式洗濯機だったそうです。
警察によりますと、洗濯乾燥機は高さがおよそ1メートル、幅70センチ余り、奥行き60センチほどで、ドアが閉まると内側からは開けられない構造になっていました。
引用元:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180128/k10011305931000.html
事故の原因は?窒息した可能性も
亡くなった男の子が運ばれた病院の医師によると、今回の事故は窒息が原因だったのではないかといわれています。
ドラム式洗濯機の場合、蓋を閉めると気密性が高くなるそうです。早い話が、酸素が足りなくなる訳ですね。
警察によりますと、手当てを行った病院の医師は、ドラム式の洗濯乾燥機はドアが閉まると気密性が高いため、窒息したのではないかと話しているということです。
引用元:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180128/k10011305931000.html
現場にあったドラム式洗濯機は、内側から開けられないタイプだったので、男の子は出ようとしても出られなかった可能性が高いでしょう。
また、事故があったご自宅では、洗濯機に「チャイルドロック機能」があったものの、使われていなかったそうです。
ママがすべき対策&防止策は?
過去にも似た事件が
実をいうと、今から3年前にも同じような事故がありました。おまけに、海外でも似た事故が頻発しているとご存知でしたか?
本当に怖いですよね・・・我が家の話ですが、新しい洗濯機を買ったときは子供も興味津々で、近づきたくなってしまうようです。新しいものに興味を持つのって、子供なら仕方がないことでしょう。
子供の身長がふたの位置より低かったとしても、ふたが横向きについている時点で、子供が入り込むのは簡単なのです。
例えば、何かを踏み台にして洗濯機の中に入ることもできるでしょう。
危険への対策・防止法
では、洗濯機による事故を防ぐために、両親には何ができるのでしょうか?
まず、子供との話し合いが考えられますよね。洗濯機にどんな危険が潜んでいるのか、お子さんに対して、事前に説明しておきましょう。
何をするとどうなって、その結果どんな事故につながるのか・・・子供に考えさせながら説明し、理解させることも立派な対策方法です。
別の記事でも書きましたが、大人が真剣に話せば、子供はちゃんと耳を傾けてくれます。
しかし、洗濯機に近づくなと言ったところで、幼い子供が必ず言いつけを守るとは限りません。その場では頷くものの、誘惑に負ける子はたくさんいますからね(-_-;)
そんな時は、洗濯機についているチャイルドロック機能を活用しましょう。これを設定しておけば、子供は勝手に洗濯機のフタを開け閉めすることができません。
<ドラム式洗濯乾燥機の事故防止対策>
(1) 子どもが中に入らないよう、使っていないときは必ずふたをする
(2) チャイルドロック機能を利用し、子どもがふたを開けたり操作したりできなくする
(3) チャイルドロック機能がない場合は、ふたにゴムバンドを掛けるなどの工夫をする
引用元:https://www.secom.co.jp/kodomo/p/20150702.html
消費者庁による注意喚起は上の3項目ですが、他にも「洗濯機の近くに踏み台(になりそうな物)を置かない」などの対策法が考えられます。
【海外で起こった事故】