実写映画化された話題の小説、『君の膵臓をたべたい(キミスイ)』。衝撃的なタイトルですが、いったいどのような意味が込められているのでしょうか?また、ストーリーはどんな内容なのでしょうか?視聴者が気になる疑問をまとめました。
映画『君の膵臓をたべたい』の内容とあらすじ
実は切ない青春ストーリー
「君の膵臓をたべたい」って、かなり衝撃的なタイトルですよね(+_+)
人から言われたら確実にドン引きする言葉ですし、小説の表紙を見なければホラー小説だと間違える人も多いでしょう。
しかし、中を開けばタイトルとは想像できない、青春ラブストーリーであることがわかりますね。
実は優しく切ない内容の映画なのです。
ザックリ説明すると、死期が近い病気の女の子と、地味な男の子の青春ストーリーといった内容です。
あらすじ(導入部分)
高校時代のクラスメイト・山内桜良の言葉をきっかけに母校の教師となった【僕】。彼は、教え子と話すうちに、彼女と過ごした数カ月間を思い出していくーーー。
引用元:https://kimisui.jp/introduction.html
現在から、過去の出来事を思い出していく・・・というストーリーになっています。
「ヒロインが病弱な女の子」ということを考えると、物語のパターンとしては『世界の中心で、愛をさけぶ』に近いのかな、と思います(大分昔の作品ですが『いちご同盟』にも近いです)
あ、誤解しないでくださいね!?あくまで物語の構成やパターンが近いというだけで、内容が同じという意味ではありませんよ!
因みに、映画を見た人からは「めっちゃ泣いた」という話をよく聞きます。私も見たので、改めて言われなくても知っているんですけどね(笑)
「僕」と「桜良」ってどんな子?
タイトルの意味について説明する前に、メインキャラクターである「僕」と「桜良」について、どんなキャラクターかおさらいしておきましょう。
■過去の「僕」と「桜良」
「僕」
図書委員。他人に興味がなく、いつも本を読んでいる、クラスいち地味な少年。病院で偶然「共病文庫」を拾ったことをきっかけに桜良と急接近し、桜良の「仲良しくん」としてクラスの噂の的になる。山内桜良(やまうちさくら)
膵臓の病を患う高校2年生。【僕】のクラスメイト。クラスの人気者で、病を【僕】に知られてから、図書委員に立候補する。病のことは、家族と【僕】以外は誰も知らない。
引用元:https://kimisui.jp/character.html
登場人物には他にもいろいろいますが、とりあえずこの2人だけは押さえておきましょう。
ちなみに、「共病文庫」というのは桜良がつけた闘病日記の事ですね。後の章で詳しくお話ししますが、「僕」はこれを拾ってしまったのです。
※桜良の親友「恭子」も重要人物ですが、この子については下の記事で別途紹介しています。
⇒【君の膵臓をたべたい】『彼』は誰のこと?最後のセリフの意味を解説
『君の膵臓をたべたい』の意味と解説
『君の膵臓を食べたい』を無料で見れる動画サイトはこちら
では、なぜ青春小説がこんなにも物騒なタイトルなのでしょうか?タイトルとストーリーには、どのような関係があるのでしょうか?その意味について考えてみましょう。
なぜ膵臓なのか?
映画のヒロイン(桜良)は、明るくて可愛いみんなの中心にいるような女の子です。主人公である「僕」とのつながりと言えば、ただのクラスメイトというだけ。接点はほとんどありませんでした。
しかし、桜良には「膵臓の病気にかかっているため長生きできない」という秘密があります。そのため、タイトルに「膵臓」という言葉が使われているのです。
病気の事は桜良の秘密だったのですが、「僕」は偶然そのことを知ってしまいます。まあ、はっきり言うと彼女の日記を見ちゃったんですよね。
日記というのは、「僕」のキャラクター紹介で触れられている「共病文庫」のことです。これがきっかけで、桜良と僕の関係は変化していきます。
偶然日記を見てしまった時から、桜良にとっての「僕」は、『秘密を知っているクラスメイト』という特別なポジションになるのです。
なぜ「膵臓を食べたい」のか?
※ここから盛大なネタバレになるので、ご注意くださいね!
『君の膵臓をたべたい』というのは、「僕」が「桜良」に送ったメールの一文です。
もちろん、そのままの意味ではなく比喩(というかジョーク)です。本当の意味は「僕は君のようになりたい」という、誉め言葉なのです。
膵臓の病気を患っていた「桜良」と、その事実を知っていた「僕」の間でだけ通じるジョーク。それが、タイトルにもなった「君の膵臓をたべたい」という言葉でした。
最初にタイトルを聞いた時は「え、ホラー映画?」という感想でしたが、映画を見た今ではすごく深い言葉に聞こえます。「君のようになりたい」と直接言われるよりも、心に響く気がしますよね。
同じ内容のセリフでも、言い方ひとつ変えるだけでここまで印象が変わるのですから、言葉って不思議ですよ。
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