漫画『義家族に執着されています』の109話~110話のネタバレと感想です。
前回ペレシャティはハラリの居住を訪ねるも、拒絶されてろくに話を聞いてもらえませんでした。セルフィウスの成績表や肖像画すら受け取ってもらえず、最後にはテルデオまで迎えに来る始末。
かなり気まずい状況ですが、今後どうなるのでしょうか?
109話の概要|ラピレオン家の問題に踏み込んだ結果
テルデオとの間に溝ができる
ペレシャティは馬車に連れて行かれ、テルデオから「こんな事をするな」と説教されます。
今回の行動は大公妃として軽率だったので、彼が怒るのは当然のこと。しかしペレシャティ側にも言い分があるので、彼女は真っ向から反論します。
「こうでもしなければ私はどこで話を聞けるのですか?あなたは私に話してくれないでしょう」
引用元:義家族に執着されています109話
するとテルデオは「知ったところで何が変わるんだ?」と冷たい反応をしたため、彼女は冷や汗をたらすのでした。
侍女・レベッカ視点のはなし
その後、2日過ってもペレシャティとテルデオは仲直りできずにいました。
そのため侍女のレベッカは心配しますが、どうすれば2人が仲直りできるのか見当もつきません。そこで事情を探るため、レベッカは外出して情報収集しますがーーーその時、久しぶりにアデウスと遭遇しました。
110話の概要|不器用なテルデオは妻を怒らせてしまう
ある日、書庫での出来事
その日、ペレシャティは屋敷の書庫で落ち込んでいました。ラピレオン家の問題に踏み込みすぎた……と反省していたのです。
「私が踏み込みすぎた。セルフィを大切にしているからといって、私が本当の家族になったわけでもないのに」
引用元:義家族に執着されています110話
するとその時テルデオがやって来て、最近の厳しい態度について謝罪しつつ、キスをしてきますがーーー
ペレシャティは気持ちの整理がつかず拒絶します。するとテルデオは「兄嫁に言われたことは忘れろ」と言い出したので、彼女はとうとう頭にきました。
ペレシャティは彼のネクタイを引っ掴むと、逆に濃厚なキスをし返します。そして今の心境――つまり自分もラピレオン家に道具扱いされるのでは?と懸念していること――を打ち明けました。
テルデオの懺悔
ペレシャティの気持ちを知り、テルデオは絶句します。彼女を利用する気なんてないし、そんな事を考えているなど思いもしなかったのです。そして観念したのか、彼はポツリポツリと過去について語り始めました。
- ハラリの言う通り、確かにラピレオン家は代々、嫁を出産の道具扱いしてきた
- しかしテルデオの兄とハラリは違い、互いに愛し合っていた
- ハラリは兄の死後すぐに屋敷を去り、敵対的になった
- 何故そうなったのか、テルデオは当時不在だったため知らない
- ハラリは慰謝料を受け取らず、説得にも応じなかった
- なおラピレオン家は彼女を保護しているが、これは秘密の口外を防ぐためだけではない。兄の遺言も理由である
なおテルデオはこの時、ペレシャティには一族の闇を知られたくなかったと語ります。彼女にはキレイな部分だけを見せてあげたかったのです。
義家族に執着されています・今回のネタバレ感想
ネタバレ感想|セルフィと自分を重ねた?
ペレシャティは前回、セルフィとハラリの仲を取り持とうとしていました。私はこれを母性ゆえの優しさだと思っていましたが、実はペレシャティ自身のための行動でもあったようです。というのも110話の冒頭に、こんな台詞↓が書かれていました。
「それは私の欲だった。どんな理由で去ったにしろ・・・少なくともセルフィウスには、実母に捨てられたのではないと言ってあげたかった。あなたのせいではないと、苦しまないでと。だって裏切られた記憶はずっと付きまとうから」
引用元:義家族に執着されています110話
自分がかつて家族と恋人に裏切られて辛かったから、セルフィウスのことを救ってあげたかったのでしょう。自分が苦しかったから、他の人には同じ思いをしてほしくない。そう思うがゆえに、彼女はラピレオン家の問題に踏み込みすぎたのです。
けれど管理人は、これは仕方がない事だと思いました。自分と同じような経験をした人がいるなら、助けてあげたいと思うのが当然ですし、その相手が子供なら尚更でしょう。
ペレシャティはこの感情を“自分の欲”と称していますが、欲と言うにはキレイすぎるし、エゴとも違うし……善人ゆえの行動なのに、なぜこんな悲しい展開になってしまったのか。