マンガ『悪女皇后の専属侍女』20話~21話のネタバレあり感想です。
ニシアナと戦うにあたり、まずは味方を増やす必要があります。そこでパレサは、皇太子が誰の味方なのか直接質問します。彼が皇后側に付いてくれれば頼もしい限りですが、果たして皇太子の回答は?
悪女皇后の専属侍女20話の概要|皇太子は敵か味方か?
皇太子の返事はいかに?
パレサが率直に質問すると、皇太子はなぜか大笑いしました。また彼に話を聞いたところ「自分はただの皇太子だから皇帝の意志に従う」と考えているそうですがーーー
その話を聞くや否や、皇后は気分を悪くして部屋を出て行ってしまいます。
そこでパルサは追いかけようとしますが、その際、皇太子に引き止められて“皇室の事情”について聞かされました。
- 皇帝は、皇后とニシアナの対立について知っている
- だから皇太子が「皇帝に従う」と言った時、皇后は気分を悪くした
- ただし皇帝はこの2年間、旅行という名目でニシアナを首都から引き離している
- これは皇后を守るためである
それは正義ではありません
話を聞いたパレサは、それは傍観しているも同然だと主張します。これは不敬罪になりかねない発言ですが、彼女は構わずに話を続けます。
皇后はこの10年間ずっと苦しんできて、今も冷遇されている。だから皇后は、皇帝と皇太子に怒っているし、傍から見ても2人の態度は怠慢である。
パレサはそう主張し、再度「皇太子は誰の味方なのですか?」と問いかけます。すると彼は中立派でいたいと言いながらも、パレサの真っすぐな瞳に影響を受けるのでした。
21話の概要|ブーシェ伯爵夫人が仲間になる
ブーシェ伯爵夫人が仲間になる
それから3日後。皇后宮に、皇太子とブーシェ伯爵夫人が遊びに来ます。というのも皇后の味方をつくるため、パレサと皇太子がこっそり交流会を計画したのです。
ブーシェ伯爵夫人はもともと社交界と距離を置いていたため、ニシアナの傘下ではありません。
皇后にも好意的なので、彼女が味方になればニシアナの派閥から外されている貴婦人たちの興味をひけるでしょう。そういう様々な事情から、パレサたちは手始めにブーシェ伯爵夫人に目を付けたのです。
とはいえ皇后には、今までのトラウマがあります。もし自分と仲良くしたせいで貴婦人たちが被害にあったらどうしようと心配しますがーーー
皇太子によれば「自分が傍にいればニシアナ派の嫌がらせをある程度は阻止できるはず」との事。また皇太子は交流会の後、そろそろ皇帝の誕生日に向けて準備するよう提案しました。
21話の補足|交流会中のエリカ皇后
ブーシェ伯爵夫人との交流会中、皇后はとても嬉しそうでした。夫人が用意してくれたサプライズを見たときも感動していたので、人の優しさ1つ1つが嬉しいように見えます。
ネタバレあり感想|皇太子と伯爵夫人が味方になったよ!
20話のネタバレ感想①皇太子はパレサを気に入る
というわけで皇太子が仲間になりました。皇太子はパレサの事をいたく気に入ったようです。
デリケートな部分に踏み込んでくる、素直な性格が刺さった模様。少し先の話になりますが、22話では皇太子が頬を染めながら「あの水色の瞳でまっすぐに見つめられた時の、言葉に詰まるような感覚がたまらない」的なことを言っていました。
最初からパレサを気に入っている節がありましたが、完全にドハマりした感じです。
というかこれ、恋では……?皇太子、パレサにときめいているのかも。だってそうじゃないと、あんな風に頬染めてパレサのことを語らないでしょう。
早いとこ告白しちゃえ!くっついちゃえよ!
ネタバレ感想②皇帝が無責任だという話
皇帝&皇太子のやり方は『問題を直接解決せず仲裁するだけ』というもの。良く言えば平和的。悪く言えば傍観主義です。
一概にどちらが正解とは言えませんが、パレサのように正義感の強い人にとっては、間違った行いなのでしょう。だって現に、皇后はこの10年間ずっと苦しんできましたから。皇帝のやり方じゃダメなんですよ。
しかも皇后は、いじめの件について何度も皇帝に訴えてきたそう。なのに皇帝は「ニシアナにも何か理由があるのだろう」と言ってその件をうやむやにしました。
これって皇后を見捨てたも同然です。個人的には、当事者じゃないからそんな悠長なことが言えるんだよ!と思いました。
まあ兄からすれば、かわいい妹のことを疑いたくないし不仲にもなりたくないのでしょうけど。
ネタバレ感想③ただし貴族的な対応ではある
ただし時代背景や王族という身分などを考慮すれば、皇帝の考え方はまあまあ妥当です(個人的には腹立たしいですが)
うろ覚えですが、昔の貴族だとか王族は『ハッキリさせず曖昧さを美徳とする』というケースが結構多かったそうです。なんか世界史か古典の授業で、そう習った気がします。たとえば日本の貴族もそうですよね。喋り方一つにしても、率直には言わず遠回しな表現を好みます。
だからランティアス帝国の王族も、そういう考え方を美徳だと思っているのかも。