漫画『皇帝の子供を隠す方法』の21話のネタバレと感想です。
前回、アステルが熱病(ただしイネス熱ではなく普通の熱病)にかかったことが判明しました。しかし彼女はなぜか自分を放っておいて欲しいと言い出します。
アステルは一体何を考えているのでしょうか?ストーリーの続きをまとめました。
アステルは熱病にかかるも、看病は必要ないと断る
アステルはなぜ自力で治療したがるのか?
熱病にかかったのに、自分を放っておいてほしいと言うアステル。医者とベリアンが考え直してくださいと忠告するも、彼女の意思は変わりません。
その時、カイゼンが眉間にしわを寄せながら聞きました。
「なぜ、そのような決定を下したんだ?」
するとアステルは民衆のためだと答えます。というのもイネス熱が蔓延しそうな今、民衆は不安のなか暮らしているためデマが広がりやすい状況なのです。
そのため皇帝一行の中に熱病患者がいると知られれば、民衆は動揺するでしょう。
さらにこの村に伝染病患者が滞在していると噂になれば、この村は被害を受けることになります。
そしてアステルは努めて明るく言います。
「心配しないでください。熱病の治療剤は以前何度も作ったことがあります。薬の材料を探しに行く許可だけください」
むしろ内心では、薬草を探しに行く理由ができたので熱病にかかって好都合だとさえ思っていました。
民衆のため、アステルの病気を隠すことにする
そして結局のところ、カイゼンはアステルの意思を尊重すると約束します。
しかしベリアンは冷たい瞳でアステルを見ていたので、それに気付いた彼女は先ほど薬草師に会ったと話題に出してみますがーーーベリアンは知らないフリをして顔色を少しも変えません。
またこの時、カイゼンから薬草を探しに行くときは護衛を連れて行くよう言われたので、アステルはあえてベリアンを護衛役に指名しました。
薬草畑に到着すると、同行者のベリアンを問い詰める
薬草探しの最中、ベリアンを問い詰める
翌日、アステルはベリアンを連れて城の裏手にある薬草畑に行きます。そこは人気がなかったので、アステルは昨日の出来事―――薬草師に荷物を漁られた件について切り出しました。
「私に言いたいことはありませんの?ベリアン伯爵」
彼女は言及しますが、彼は相変わらずニコニコと笑いながら何のお話でしょうか?ととぼけます。
そこで彼女は、言い逃れをするなら侵入者について皇帝に報告すると脅しをかけます。するとベリアンはようやく罪を認めますがーーー
「アステル様は本当に…勘が鋭いですね~!」
彼は罪を認めるも、人懐っこい笑顔を浮かべて悪意のないフリをします。
また荷物を漁ったのは、狩猟の館での一件によりテオールが病気なのではと心配したからだと言い訳しました(もちろん嘘ですが)
そしてベリアンは二度とこのような無礼を犯しません!と謝罪するので、アステルはくすりと笑って言いました。
「あら、無礼だと理解しているのですか。なら私が代価を要求しても断りませんよね?」
その言葉にピシりと固まるベリアン。しかもアステルは今対価を要求するのではなく、後から必要になったときに要求すると言います。
つまり今回のことを弱点にしておいて、今後必要なときにベリアンを使おうという算段です。
彼女の意図に気付いたベリアンは冷や汗をたらしながらも、仕方なくその条件を飲みました。
予期せぬ人物との遭遇
ベリアンがひいひい言いながら鋤(すき)で土いじりをしている最中。
アステルは目薬づくりに必要な薬草を探しに行きます。そして少し離れた場所に来るとーーーそこでなぜかカイゼンと鉢合わせました。
『皇帝の子供を隠す方法』21話のネタバレと感想
21話のネタバレ感想|ベリアンの弱みをゲットする
今回、ベリアンの弱点を握れましたね。
ベリアンは邪魔ばかりしてきますが頭が良く有能な秘書官なので、弱みを握っておけば何かと役に立つでしょう。
個人的には、これは彼が活躍するフラグなのかなと思っています。今までの敵が、ピンチになると心強い味方になる的なアレです。少年誌でよく見るパターン。