漫画『皇帝の子供を隠す方法』の22話のネタバレと感想です。
前回アステルは、目薬を作るための薬草を探しに薬草畑へとやって来ました。しかしそこで、なぜかカイゼンと鉢合わせます。
この先どうなるのでしょうか?以下にストーリーの続きをまとめました。
薬草畑でなぜかカイゼンと出会い、収集を手伝ってもらうことに
なぜ皇帝が薬草畑にいるのか?
なぜか薬草畑に現れたカイゼン。
彼に話を聞いたところ、森は危ないのでアステルを助けに来たそう。なおベリアンが同行していますが、あの有様なので戦力に数えなかったのだとか。
しかしカイゼンがいては、目薬用の薬草を探せません。
そのためアステルが困っていると、彼は先ほどから手に持っていた白い花を差出します。医者に聞いて、熱病に効く薬草を採ってきたのだと言いますがーーー
アステルが受け取って確認したところ、それは薬草ではなく外見がよく似た普通の花。
とはいえカイゼンは薬草探しを手伝ってくれるようなので、ベリアンのように薬草探しをさせて注意をそらそうとアステルは考えました。
カイゼンは薬草探しを手伝うが…
アステルに指定された薬草を採りに行くカイゼン。
しかし彼が採ってきた植物は、必要な薬草によく似た違う植物ばかり。全てハズレだったので、カイゼンは落ち込んでしまいます。
「似たような花が多いからです。 あまり落ち込まないでください」
カイゼンはその言葉にやっと顔をあげると、いつ薬草について学んだのかと質問します。
すると彼女は、祖父の邸宅付近に住んでいた薬草師から教わったものの正式に勉強したワケでは無いと答えます。
それを聞いたカイゼンは、思ったことをそのまま口にしました。
「正式に学べばきっと上手くできたはずだ。君は昔から出来ないことなど無かっただろう」
すると彼女は自嘲めいた笑みを浮かべます。
カイゼンはその表情にやや驚きながらも、ふと8年前の出来事を思い出しました。
8年前の回想|カイゼンとアステルは真冬の狩り場を訪れる
8年前の出来事
8年前、カイゼンは18歳の誕生日を”狩り場”で過ごしていました。
この時はアステルとその土地の領主も一緒で、雪が積もった森の中を3人で馬に乗って駆け抜けます。
すると道中、領主はこの辺りで一番有名な説話ーーーこの森の中央にある池には恋の願いを叶えてくれる妖精が住んでいるという話ーーーについて語り出します。
カイゼンは全く興味がないためその話を聞き流しますが、一方でエステルは興味津々に話を聞いていました。
狩りの最中、カイゼンは失態を犯す
狩りの最中、カイゼンは野原のような場所にたどり着きます。
しかしそこは野原ではなく、氷が張った湖の上。
彼はそれを知らずに馬を進めてしまったため、氷が割れて極寒の湖に落ちてしまいます。しかしタイミングよく駆け付けたアステルが、彼を引っ張りあげました。
「殿下、ご無事で何より…」
安心して瞳に涙を浮かべるアステル。しかしその時。彼女の真下の氷にひびが入ります。
カイゼンは血相を変えて手を伸ばすも、その手は届かず今度はアステルが湖に落ちてしまいました。
『皇帝の子供を隠す方法』22話のネタバレと感想
22話のおさらい|8年前の回想がはじまる
22話では、急に8年前の回想がはじまりました。どうやらカイゼンは、アステルの自嘲めいた表情を見て何かを思い出したようです。
8年前の2人は、カイゼンの18歳の誕生日を狩り場で過ごしました。
しかし彼は真冬の湖に落ちてしまい、その後アステルに救出されるも今度は彼女が湖に落ちてしまいました。
22話のネタバレ感想|例の自嘲めいた顔について
カイゼンに「昔からあなたは何でも出来ただろう」と言われた時、アステルは自嘲めいた笑みを浮かべていました。彼に悪気はないとはいえ、個人的にこのセリフは無神経な気がします。
アステルは皇后になるため、子供の頃から血のにじむような努力を重ねてきました。努力をしてありとあらゆる教養を身に着けたからこそ、結果的に何でもこなせる女性になったのです。
けれどカイゼンの言い方だと、まるでアステルが器用だから何でも出来たように聞こえます。そのためアステル的には「誰のために苦労したと思っているのよ!」と思ったのかもしれません。