漫画『皇帝の子供を隠す方法』の14話~15話のネタバレと感想です。
前回のラストで、テオールはカイゼンと鉢合わせます。さらにテオールは熊が大好きなので、カイゼンこれから狩りに行くと知るなり、熊に会えるかもしれないと期待しました。
アステルから森に言くのはダメだと注意されていますが、この後どうなるのでしょうか?
14話|テオールが熊を見たがるので、カイゼンは困ってしまう
テオールは熊を見たがる
「…熊が見たいのか?」
カイゼンが戸惑いながら質問すると、テオールは元気よく頷きます。しかしアステルに森に行ってはダメだと言われたことを思い出し、落ち込んでしまいます。
その様子を見たカイゼンは不思議に思いました。普通、この年頃の子供は言いつけを守らず好き勝手に行動するもの。しかしテオールはいつも素直に言うことを聞いているのです。
(もしや、アステルが実の母じゃないから気遣ってるのか?)
カイゼンは幼いころ実母を亡くしているので、テオールに同情します。またこの時、自分が幼いころ人気のない場所で1人泣いていたことを思い出しました。
しかしメイドによれば、夕方までにテオールを連れて戻るようアステルに言われているそう。そのためカイゼンは、また次の機会にしようと言いますがーーー
結局のところ可哀想になり、テオールを森の狩猟館に連れて行くことにします。
「アステルには内緒だぞ」
カイゼンがそう告げると、テオールは再び瞳を輝かせました。
アステル視点|息子が戻らないので探しに行く
その頃アステルは、テオールが帰って来ないので心配していました。そろそろ目薬を差さないと、瞳が赤色にもどって皇帝の息子だとバレてしまうでしょう。
そのため自らテオールを探しに行きますが、城内をいくら探し回っても一向に見つかりません。そこで通りすがりの侍従長に尋ねたところ、カイゼンと一緒に狩猟の館に行ったことが判明しました。
当然ながらアステルは焦ります。おまけに空模様が怪しく一雨来そうな雰囲気なので、いつテオールたちが城に戻るかも分かりません。
そのためアステルは、自ら狩猟の館に行くことにします。
馬車だと遅すぎて夕方に間に合わないので早馬(早く走れる馬のこと)を用意するようベリアンに頼むと、アステルは彼と一緒に狩猟の館へと馬を走らせました。
15話|狩猟の館に到着するが、雨のせいで外に出られなくなる
カイゼンたちは狩猟の館に到着するが…
テオールに本物の熊を見せるため、カイゼンは狩猟の館を訪れます。
しかし到着するなり雨が激しくなったので、外には出られそうにありません。熊を見せるどころか、夕方までに帰すことも出来ない状況です。
(…謝ることばかりが増えていくな)
アステルへの罪悪感に、頭を抱えるカイゼン。
すると視線の先にテオールを見つけたので、熊を見せてあげる約束は守れそうにないと謝罪しますが…
「ううん、ぼく大丈夫だよ!」
テオールは残念なはずなのに、聞き分けよく笑顔で返事をします。そこでカイゼンは、代わりに熊のはく製を見せてあげようと言ってテオールを書斎に連れて行きました。
テオールは熊のはく製を見せてもらう
初めて本物の熊を見たテオールはその迫力に驚き、また熊が動かないのは死んでいるからだと知ってショックを受けます。
「クマさんは…どうして…死んじゃったの?」
子供が悲しそうに聞くものだから、カイゼンは困り果てて何も言えなくなります。そこで話題を変えようと猟銃(もちろん雷管は外している)を渡してみるも、テオールの表情は晴れません。
すると一部始終を見ていた近衛隊長・リンドンが慌てて飛び出して来て、猟犬を見せてはどうかと提案します。
そして一番大人しくてよく躾けられた猟犬(なお外見はゴールデンリトリバーに近い)を連れてくると、テオールはようやく笑顔になりました。
さらにカイゼンは廊下でなら猟犬と走り回っても構わないと許可を出し、犬用のおもちゃも用意してあげます。するとテオールは嬉しそうに猟犬を連れて遊びに行きました。
猟犬と遊んでいる最中、事件が起こる
テオールは屋外に出ると、猟犬とキャッチボールをして遊びます。しかし遊んでいる最中、雨風が強くなってきたためボールがあらぬ方向へと転がってしまいーーー
猟犬がそのボールを追いかけて森の中に走って行ったので、テオールは慌てて追いかけます。
気付いた使用人が慌てて呼びかけるも、テオールは止まらずに森の中へと消えてしまいました。
『皇帝の子供を隠す方法』のネタバレ感想と今回好きなシーンについて
ネタバレ感想|テオールの聞き分けが良すぎる件
テオールはまだ5歳で、本来なら好き勝手に遊んだりワガママを言って大人を困らせたりする年頃でしょう。
でもこの子、異常なほどに聞き分けがよくてワガママも言いません。
たとえ大人の都合に振り回されても期待を裏切られても「ううん、ぼく大丈夫だよ!」といつも笑顔で返事をするのです。これを見た管理人は、ものすごく精神的にダメージを受けました。
いやだって5歳ですよ?普段どれだけ我慢しているかなんて言うまでも無いでしょう。
テオールがそういう子だからこそ、カイゼンは可哀想になって森に連れて行ったのかなと思います。
保護者に黙って子供を連れ出すのは良くありませんが、それでもカイゼンの気持ちは理解できるので今回ばかりは彼を擁護したくなりました。
あと余談ですが、テオールの機嫌を取るために大人たちが必死になっているシーンを見てほっこりしました。子供1人に大人が振り回される図って好きなんですよね。