ピッコマで連載中の『接近不可レディー』の44話話のネタバレ感想です。
前回のラストでは、アクシオンが夢を見てうなされていましたね。一体彼は、どんな悪夢を見ていたのでしょうか?
44話では夢の内容が判明するので、ストーリーの続きを見てみましょう。
目次
アクシオンの見た夢と、謎の女性の正体
アクシオンの見た夢

夢の中。
アクシオンはどこかの庭で、車いすに乗った女性と話をしていました。そして彼は、あなたに渡したくて…と言って彼女に花束を渡します。
花束を受け取ってお礼を言う女性。その姿はヒリスにそっくりでした。
しかしその瞬間。
上から真っ黒なインクでもかけたかのように、彼女の姿がドロドロと消えていきます。その光景を目の当たりにしたアクシオンは、慌てて彼女に手を伸ばしますが・・・
手が触れる直前に彼は目を覚まし、気が付くとヒリスの手を握っていました。
・・・
アクシオンは自分が眠っていたのだと理解して俯きます。するとその時、鼻先にヒリスの香りが漂ってきました。以前よりも彼女の匂いは強くなっているようです。
「最近、お忙しいようですね」
ヒリスはそう言いながら、握られたままだった彼の手を振りほどきます。すると彼は、毎晩夢を見るせいで眠れないのだと打ち明けました。
パートナーの申し込み
共有記録室を出て、これから帰ろうという時。王の宮殿の廊下でアクシオンは尋ねました。
「そういえば今度の祝宴で、誰をパートナーにするのですか?」
予期せぬ質問に驚きながらも、ヒリスは1人で入場すると答えます。
すると彼はどこか納得したような顔で、彼女を真っすぐ見つめながら「わざわざ他のもので飾らなくても、あなたが一番まぶしく光り輝くはずですから」と告げました。


ヒリスの爵位継承パーティー①入場前のトラブル
ヒリスは着飾って会場に向かうが…
ヒリスの爵位継承パーティー当日。
主役であるヒリスは煌びやかなドレスに身を包み、暗い廊下を歩いていました。白いドレスは彼女をよく引き立て、ピンク色の髪には蝶の髪飾りが付けられています。
このような立派なドレスを着るのは人生初なので、わずかに頬を染めるヒリス。
するとそこに、兄のリカルドが訪れました。彼はヒリスのエスコートをするため、わざわざ足を運んだようですが・・・
ヒリスは無表情で、兄の提案を断ります。元より彼女は、1人で入場するつもりでしたから。
しかしリカルドは、それはダメだと食い下がります。
エスコートなしで入場すれば、皆にからかわれ家名を汚すことになる…というのが彼の主張でした。さらに彼は、声を荒げて続けます。
「俺が今、どんな気持ちでお前に向き合っているか分かるか?兄を思うなら、なぜそんな態度をとるんだ!」
するとヒリスはわずかに眉をしかめて、兄の心情など知る必要はないとバッサリ切り捨てます。さらに彼女は、リカルドを挑発するようにあざ笑いながら告げました。
チャンスを差し上げます。イノアデンが大切なら、私の横ではなく後ろに立ってくださいーーと。


拒絶されたリカルド
ヒリスの言葉に、わなわなと震えるリカルド。なぜそんな事が言えるんだと、目を見開いて妹を責めますが…
しかしヒリスは彼の言葉など気にも留めません。そして彼の横をさっさと通り過ぎると、振り返ってトドメの一言を告げました。
「無駄な努力はやめて。あなたには何の期待もしてないから」
無感情な瞳とともに言い放たれたその言葉。そして彼女は、パーティー会場へと繋がるドアを開けると光の中へ消えていきました。
ドアが閉まると、リカルドは暗闇の中に取り残されます。
彼はショックのあまり、ヒリスが去った後も呆然と立ち尽くしました。
『接近不可レディー』44話のネタバレ感想
44話の感想①夢の女性=ヒリスか?

アクシオンの夢に出て来た女性は、背格好がヒリスにそっくりでした。顔ははっきりと描写されていませんが、ヒリス本人と考えて間違いないと思います。
前々から伏線はありましたが、アクシオンはループ前の人生についてうっすら記憶があるのでしょう。
となるとあの夢は、ヒリスの5回目の人生で実際にあった出来事なのかなと思います。
44話の感想②リカルドは妹を心配していた?
44話でリカルドは、ヒリスのエスコートを申し出ました。
本来、主役であるヒリスは男性にエスコートしてもらう立場にあります。そもそも時代設定的に、年頃の女性がパーティーに出席するならパートナーを選ぶのが普通でしょう。
けれど彼女は、兄の誘いを断ります。なぜなら家族に興味が無いから。ヒリスはひたすら無関心です。
ちなみに漫画版では、リカルドはただ保身のためにヒリスを誘ったように見えますが…小説版を読んだところ、彼にも妹を気遣う気持ちはあったようです。
小説版にはヒリス視点で「初めてリカルドの顔に愛情らしい何かがあると思った」とあったので、保身だけでは無かったのでしょう。
またリカルドは、ヒリスが父親か自分にエスコートして欲しいと思っているかも…という考えもあったようです(とんだ勘違いですが)
けれど結局ヒリスに断られたので、彼は相当なショックを受けます。
なおこのシーンのヒリスは、いつにも増して暗く冷たい表情をしています。これも小説版からの引用ですが、鳥肌が立つほど無感情な光を放っていたとの事。