ピッコマで連載中の『接近不可レディー』の40話~41話のネタバレ感想です。
前回のラストシーンでは、ヒリスが馬車の中で暗い顔をしながら「カリキアを狙う魔物たちの気持ちもわかる」と過去を思い出していました。
そして40話ではヒリスの5回目の人生について語られますが、一体何があったのでしょうか?ストーリーの続きをまとめました。
40話のネタバレ|ヒリスは5回目の人生を思い出す
回想①5回目の人生ついに脱走する
5回目の人生で、ヒリスはとうとうイノアデン家から逃げ出しました。
4回目までの人生で経験した地獄のような時間を、二度と経験したくなかったのです。
(みんな、どうして私にこんな事をするの?どうして私にだけこんなに残忍なの?私はただ…みんなのことが大好きだっただけなのに)
息を切らしながら、必死で街中を走るヒリス。しかしディエゴが追いかけて来ており、すでに数メートル後ろまで迫っています。
逃げている最中、ヒリスは馬車にひかれそうになります。
馬車が直前で止まったためヒリスに怪我はありませんが、彼女は腰が抜けて地面に座り込みました。
すると馬車の中から、大丈夫ですか?と女性が降りてきます。結い上げられた金髪と、驚きに染まった緑色の瞳。その人は“ビオレッタ・カリキア”でした。
貴族同士お互いに顔を知っていたこともあり、ビオレッタはヒリスに優しく手を差し伸べますが・・・
その時、ビオレッタは眉をひそめます。
なぜなら彼女の持つ“真実の目”には、助けてほしいと懇願するヒリスの本心が見えていたのです。
【回想②】ビオレッタに助けを求める
ヒリスの本心に戸惑うビオレッタ。
するとそこに、ディエゴがやって来ます。人前なので穏やかに「さあ家に帰るぞ」と言いますが、このまま帰れば間違いなくヒリスは酷い目に遭わされるでしょう。
その結果。
恐怖に耐えきれなくなったヒリスは異能でバラの棘を出現させ、ディエゴを攻撃してしまいます。
しかしディエゴが異能でヒリスの棘を抑え込むと、彼女はなぜか異能を使えなくなりその場に倒れました。
薄れゆく意識と、暗くなっていく視界。それでもヒリスは、助けを求めてビオレッタに手を伸ばしますが・・・
結局のところ、ディエゴに抱えられて無理やり屋敷へと連れ戻されました。
【回想③】ディエゴは隠し部屋にヒリスを監禁する
その後。
ヒリスはディエゴの自室に連れて行かれ、本棚の裏にある隠し部屋に監禁されます。そして再びカリキアの血を飲まされ、絶え間ない痛みに襲われました。
真っ暗な部屋の中で、1人で涙を流しながら床に横たわるヒリス。外との共通点はすでになく、部屋の外からたまに足音が聞こえるだけ。もはや彼女は、忘れ去られた存在となっていました。
(死ぬのが誰よりも怖いのに、死にたいだなんて。それに、死ねずにまたループしたらどうしよう。このおぞましい瞬間をまた繰り返すとしたら…)
ヒリスの瞳からは、すでに光が消えていました。
しかしその時、真っ暗な空間に光が差し込みます。誰かが隠し部屋の扉を開けたのです。
見上げるとアクシオンが立っており、彼はヒリスをじっと見ながら告げます。
「…これは酷いな。大丈夫だ。今すぐにここから連れ出してやる」
その言葉を聞いたとき、ヒリスはぼろぼろと涙を流しました。この先何度ループしようと、決してこの瞬間を忘れないでしょう。
そしてこれが、アクシオンとの“縁”ができた瞬間でした。
41話のネタバレ|アクシオンの訪問とディエゴの横やり
騒動の翌日
翌日、アクシオンは約束どおりイノアデン家を訪問します。彼は庭のティーテーブルで待っていたのでヒリスも同席すると、婚約記念パーティーで暴れた例の魔物について質問しました。
その件についてアクシオンは、競売で落札した希少種の魔物がなぜか途中ですり替わっていたようだと話しますが・・・
ヒリスは知っています。あの魔物は、カリキアの血を投入された実験体の1つだったと。
しかし彼はまだ知らない様なので、ヒリスは事実を伝えませんでした。
ディエゴの横やり
すると向こうから、にこやかな表情のディエゴが近づいてきます。彼は2人のすぐそばまで来ると、アクシオンに何の用事で来たのかと話しかけますが・・・
アクシオンは素っ気なく、前当主はお気になさらず…と答えます。その言葉にディエゴは顔をひきつらせるも、怒りを堪えて話を続けました。
というのもディエゴは、最近ヒリスとアクシオンが2人きりで“四季の森”に行っていることを誰かから聞いたらしく、それを止めるよう忠告しに来たのです。
「男性と2人きりで出かけるなど、娘が心配です」
するとアクシオンは驚いて言葉を詰まらせますが・・・次の瞬間、ヒリスが反論しました。
「私を娘だと思ったことも無いくせに。今さら何をおっしゃっているのか」
あざ笑うように告げた後、ヒリスは立ち上がってディエゴの眼前に立ちます。そして一切の感情を顔から消すと、私の客人に無礼なことを言わないで下さいと言い放ちます。
しかしこの言葉が原因で、ディエゴは激怒しました。
ガブリエル視点
ガブリエルは自室のベッドの上で、枕を抱き締めながら愚痴をこぼしていました。というのも昨日、クリスティアンに婚約破棄を告げられたため不満を感じているのです。
するとその時、部屋にノックの音が響きます。リカルドが心配してやって来たのですが、ガブリエルは1人でいたいからと彼を拒絶しました。
リカルド視点
リカルドは婚約破棄の件について知らないので、何かあったのだろうと思いそれ以上話しかけませんでした。そしてその後、庭園を散歩しますが・・・
散歩中、ヒリスに怒鳴っているディエゴを見つけます。近くにはアクシオンもいるので、何事だろうかと思い遠くから様子をうかがいます。
するとその時、目を吊り上げたディエゴが手を振りあげてヒリスを叩こうとします。
予期せぬ光景に驚くリカルド。
一方でアクシオンは、ヒリスを守るためすぐに彼女を背に庇いました。
『接近不可レディー』の感想と考察
5回目の人生で、ヒリスを助けに来てくれたのはアクシオンでした。
恐らく、ヒリスの本音を見抜いたビオレッタが、アクシオンに救出依頼をしたのかなと思います。
逃亡時に出会ったのがビオレッタで本当に良かったですね。もしあの時彼女に会っていなかったら、ヒリスは誰にも気づかれることなく監禁部屋に閉じ込められたままだったかもしれません。
なお、その後ヒリスがどうなったのかは今のところ不明です。しかし普通に考えれば、ビオレッタかアクシオンのどちらかが保護したのでしょう。
彼はヒリスを助けるときに「もう大丈夫だ」と言っていたので、確実に安全な場所ーーつまりディエゴの手の届かない場所に連れて行ったはず。
となると避難先は、ビオレッタかアクシオンの実家のどちらかでしょう。