『接近不可レディー』マンガ版35話のネタバレと感想です。
今回はヒリスの4回目の人生が明らかになります。ヒリスが今の冷めきった性格になるまでに、一体何があったのか。その際にディエゴとリカルドに何をされたのか。
彼女の生い立ちを見てみましょう。
目次
4回目の人生で、ヒリスはディエゴに全てを打ち明ける
全てを話した結果

ヒリスは4回目の人生で、ディエゴに全てを告白しました。今までループして経験したことを、洗いざらい話したのです。
しかしディエゴが信じるはずもなく、冷たい顔で「とうとう狂ったか」と言い放ちヒリスを部屋に閉じ込めました。
そしてある日ディエゴは、ヒリスのもとに大量の赤い宝石が入った箱を持ってきて言いました。
「リカルドに異能を移す薬だ。毎日欠かさず飲むように」
しかしヒリスは、これが『カリキアの血』であり飲めば危険だと知っています。
なにせ過去の人生では、ディエゴに無理やりこの薬を飲まされて亡くなったのですから。そのためヒリスは当然ながら拒みますが・・・
それでもディエゴは諦めません。メイドに命じてヒリスを拘束させて、カリキアの血をヒリスの体に注入しました。
不幸にもその方法は効果的で、間もなくしてヒリスの体は異形へと変形します。
実験を重ねるたびにヒリスの外見は醜くなり、やがて化け物ような姿になります。それこそ様子を見に来たガブリエルが逃げ出すほどに酷い有様だったのです。


そしてある日、リカルドも化け物となったヒリスを見て驚きます。
その際にヒリスが助けを求めると、彼は目を逸らしながら「俺が何とかしよう。俺だって心苦しいからな」と約束してくれますが・・・
その後リカルドが訪ねてくることはなく、結局ヒリスはまた命を落としたのです。
純粋だった過去
(純粋だったわ。バカみたいにその言葉を信じて待ち続けた。今さらどうだっていいけど)
ヒリスはお茶を飲みながら、4回目の人生を思い出します。そして同時に、地下にいた魔物たちも助けてくれる人を待っていたのかもしれない…と思うのでした。
ガブリエルは買い物中、オズモンドとヘリオナに出会う
ガブリエル、図星を突かれる
ガブリエルが街中で買い物を楽しんでいると、偶然にも兄の友人・オズモンドとその婚約者であるヘリオナと出会います。
笑顔で挨拶をするガブリエル。ヘリオナは微笑を浮かべて相槌を打ちますが、その態度とは裏腹にガブリエルのことを嘲笑しました。
「ヒリスさんが私たちの婚約1周年記念パーティーに来て下さることになったんです。ガブリエルさんもぜひいらしてください。ああ、もしご迷惑でしたらご無理なさらず。やはりヒリスさんと同席するのは気まずいですものね」
ヒリスが当主になれば、イノアデン家と血の繋がりがないガブリエルは微妙な立場に立たされます。直球でその事実を告げられたガブリエルは、怒って涙目で抗議しました。
「何ですって?血の繋がりなんて関係ないでしょ!?誰に何を吹き込まれたのか知りませんが、ヒリスお姉様は私のことが大好きなんですから!」
そう言って彼女は、怒りながら去って行きました。
オズモンドの本心
一方でヘリオナは、ガブリエルの背中を見ながらオズモンドに尋ねます。
「…オズ、私が友達の妹を揶揄ったからって怒ってませんよね?」
すると彼は「まさか」と笑います。そろそろリカルドやガブリエルとは距離を置いて、ヒリスと親しくなりたいと思っていたのです。
そういった意味でも、オズモンドは婚約パーティーのことを楽しみにしていました。
『接近不可レディー』35話のおさらいとネタバレ感想
ネタバレ感想①ガブリエルの立場について

本編にてヘリオナも指摘していましたが、現在ガブリエルは微妙な立場にいます。
今までガブリエルが貴族社会でやってこれたのは、ディエゴとリカルドに寵愛されていたから。現当主と継承者に愛されていたから、他の貴族たちも彼女をちやほやしたのです。
しかしヒリスが継承者となったので、それに伴いディエゴとリカルドの立場は弱くなります。
つまり社交界には、もうガブリエルの居場所などありません。
そもそもガブリエルはイノアデン家の人間じゃないので、貴族たちは彼女に気を使う必要なんてないのです。だって媚びを売るべき相手はヒリスですから。
ネタバレ感想②ヘリオナの本性
ヘリオナは結構いい性格をしてますね。
わざわざガブリエルに声をかけてパーティーの存在を教えた挙句「ヒリスさんと同席するのは気まずいですものね」と嫌味を言っていました。
さすがオズモンドの婚約者というか何というか。本人は揶揄っただけと言っていますが、見た目にそぐわず悪女系キャラなのかもしれません。