ピッコマで連載中の『接近不可レディー』のネタバレと感想です。77話でも引き続き、ヒリスの5回目の人生について描かれます。
今回はビオレッタが訊ねて来て、ヒリスに重要な話ーーーカリキア家の罪にまつわる話をします。被害者であるヒリスは、この話を聞いてどんな反応をするのでしょうか?
目次
77話|ビオレッタは、カリキア家の罪をヒリスに告白する
ビオレッタの懺悔

5回目の人生のある晴れた日。
ビオレッタが訪ねて来て、ヒリスがなぜ“カリキアの血”の被害にあったのかその経緯について話しました。
水面下で行われた実験やイノアデンとの取引。非人道的なことが行われている間にビオレッタは何もできなかったため、カリキアの一員として犠牲者であるヒリスに申し訳なく思っている…と謝罪します。
その話を聞いたヒリスはショックを受けました。ビオレッタと友達になりたいと思っていたけれど、彼女が会いに来てくれたのは罪悪感のためだと知ったからです。
さらにヒリスは、アクシオンが先日花を受け取ってくれたのも、きっと自分を憐れんだからだろう…と考えて傷つきます。
とはいえ彼女に助けられたことは事実なので、ヒリスは悲しみ涙を流しながらもお礼を言うのでした。
あなたに同情されたくない
その日の夜。
ヒリスが庭園を散歩していると、アクシオンがやって来て上着をヒリスに羽織らせました。薄着の彼女を心配したようです。
しかしヒリスは昼間のことがあったため「私はあなたに同情されたくありません」と素っ気ない態度を取ってしまいます。
すると彼はヒリスの前に跪き、同情ではなくあなたに泣いて欲しくないだけだ…と答えます。
「俺はただ…あなたに泣いてほしくないだけだ。そして、あなたの笑顔が見たいだけだよ」
引用元:接近不可レディー77話 アクシオンの台詞
彼がそう言ってヒリスの手にキスをするものだから、彼女は何とも言えない気持ちになるのでした。
ディエゴの裁判がはじまる
その日はディエゴの裁判が行われるため、ヒリスはアクシオンと一緒に裁判所を訪れます。まだ恐怖心は残っているものの、ずっとイノアデンに怯えたままではいけないと考えて足を運んだのです。
しかし裁判が始まる少し前、予期せぬ出来事が起こります。アクシオンの部下から「シュレイマンが暴走しました!」と報告が入ったのです。
78話|裁判所にて、シュレイマンが暴走したと報告が入る
シュレイマンを止めるため、アクシオンは外に向かうが・・・
シュレイマンの暴走を止めるため、アクシオンは一旦外に向かいます。そのためヒリスは、他の部下たちと一緒に裁判所の中で待つことになりますがーーー
この時、急に“バラの棘”が現れて彼らを襲いました。
それを操っていたのはディエゴで、彼はどう見ても正気ではありません。そもそも現在ディエゴは監獄にいるはずなので、ここにいること自体がおかしいのです。
そしてディエゴは呻きながら、トゲで周囲の人たちを一斉に攻撃します。さらに「お前が全部台無しにした!」と言いながらヒリスの首をトゲで締めつけーーー
ここで、ヒリスの5回目の人生は幕を閉じました。


現在編|ヒリスは相変わらずアクシオンのことを考えていた
そして現在。ヒリスはベッドに寝転がりながら考えます。
結局アクシオンがなぜ怪我をしたのか分からなかったものの、あの怪我は明らかに異能で傷つけられたものでした。となれば恐らく、クリスティアンが原因でしょう。
しかし彼がアクシオンに勝てるはず無いので、きっと動揺して無防備なところを狙ったのだろうと考えているとーーー
その時、部屋にアクシオンが訪れます。話を聞けば、彼はまたヒリスがいなくなるのではと不安になって確認しに来たそう。
その言葉にヒリスがつい頬を染めると、彼は真剣な表情をしながら「君がしたいと思うことは、それが何であれ俺と一緒にしてほしい」と告げました。
自分たちは両想いだから、このまま終わらせるのは惜しまれる。けれど飽きるほど色々なことを一緒にやってみれば、互いを手放すのがもっと簡単になるかもしれない。
彼はそう言って、自分と一緒にいるようヒリスを説得しました。


その言葉を聞いたヒリスは納得がいかないという顔をしながらも、結局のところ拒めずに彼の体を抱き寄せます。
そして2人はキスを交わし、共に夜を過ごすのでした。
接近不可レディーまとめ|今回のネタバレと個人的な感想
77話のネタバレ感想|ヒリス、それは誤解だよ

5回目の人生でも、相変わらずヒリスは後ろ向きな性格をしていますね。今の彼女は、アクシオンやビオレッタが優しくしてくれるのは同情心ゆえだと思い込んでいます。
しかし、これはヒリスの誤解です。アクシオンは可哀想だから優しくしているのではなく、ヒリスが好きだから優しくしているのです。
だから前回も花をもらって喜んだし、77話でも自分の上着を貸していました。
ビオレッタについては罪悪感が彼女の心を占めているだけであり、ヒリスさえ許せば友達になれたはずです。2人とも優しい子なので、恐らく性格的な相性も良いでしょうし・・・
けれどヒリスは、そういった事に全く気付いていません。今まで家族に嫌われながら生きてきたせいか、自分に自信が持てないのかもしれませんね。
78話のネタバレ感想|恋人を甘やかしまくるアクシオン
アクシオンの言葉の一つ一つから、ヒリスを甘やかそうとしているのが伝わってきますね。
彼は78話の後半で「飽きるほど一緒にいれば互いを手放すのが簡単になるかもしれない」と言っていますが、これって完全にヒリスのために用意した免罪符ですよ。
ヒリス視点だと、いつ消滅するか分からないからアクシオンの手は取れない。そして彼はそのことを王様から聞いて知っているので、彼女が自分の手を取れるよう“言い訳”を用意して上げたのでしょう。
つまりヒリスが自分の気持ちに正直になれるように、都合のいい言葉を並べて甘やかしているのです。
ここまでするのは、彼の愛情の深さ故でしょうね。
とはいえ見方を変えれば、アクシオンは耳障りの良い言葉を並べてヒリスを自分のもとに縛り付けようとしている・・・という風にも取れます。
優しくて愛情が深いけれど、独占欲が強くそれなりに狡猾。78話のアクシオンの台詞は、何もかもが彼らしいなという印象でした。