ピッコマで連載中の『接近不可レディー』の74話~75話のネタバレ感想です。
アクシオンは前回、ヒリスが消滅を望んでいると知りました。彼女の望みを叶えてあげたいけれど、そうすれば2人は二度と会えなくなるでしょう。
そして一方、ヒリスとゼノンの会話は不穏な方向に向かいます。この先どうなるのでしょうか?
目次
74話|ヒリスとゼノンの間に、不穏な空気がただよう
ヒリス視点|ゼノンと対峙する

ヒリスがゼノンから貰った菓子を消し去ったため、2人の間には不穏な空気がただよいます。
しかしその時、どこからかシュレイマン(アクシオンの部下)が現れて、軽薄そうな笑みを浮かべながら言いました。
「ゼノン前当主、イノアデン当主から少し離れてほしいのですが…」
どうやらシュレイマンは、アクシオンの命令によりゼノンを監視していたようです。その結果ゼノンは、近いうちにまた会いましょうと言ってその場を去るのでした。
クリスティアン視点|アクシオンとの戦闘後
アクシオンとの戦闘後、クリスティアンは王の棺の前でしばらく気絶していました。薄っすら意識はあったものの、指一本動かせないほど空気が重く感じて起き上がれなかったのです。
しかしその時、頭の中に『供え物…この子を私に』と何者かの声が聞こえます。クリスティアンはその不快な声から逃れるために「離せ!」と大声で叫びますがーーー
叫んだとき異能の力を放ったせいで、クリスティアンの生みだした氷がアクシオンの体を傷つけてしまいました。
意図せず攻撃してしまい、動揺するクリスティアン。恐る恐る大丈夫か?と声をかけますが、当のアクシオンは微動だにしません。
そしてアクシオンは止血すらせず、ボタボタと血を流しながらその場を後にするのでした。


ヒリス視点|アクシオンの怪我を見て激昂する
イノアデン邸に帰宅し、自室で考え事をするヒリス。するとその時、1階から騒がしい声が聞こえて来たので様子を見に行ってみるとーーー
エントランスには血をたらしながら歩くアクシオンの姿がありました。
そのためヒリスは静かに激怒して「なぜ怪我をしたの?」と彼に尋ねました。
75話|負傷したアクシオンを見て、ヒリスは静かに激怒する
アクシオン視点
ヒリスは静かに怒りますが、アクシオンはなぜ彼女がこれほど激怒するのか理解できずにいました。なぜなら彼女の方が、今までもっと苦痛を感じてきたことを知っているからです。
またこの時アクシオンは、ヒリスが消えたがっていることを思い出してしまい堪らず彼女を抱き締めました。
ヒリス視点
突然アクシオンに抱きしめられたので、ヒリスは驚きます。
しかしこれ以上一緒にいても、結局のところ彼を傷つけるだけ。もし今すぐに“永遠の死”を得るチャンスが訪れたら、ヒリスは躊躇うことなく死を選択するでしょうから。
そのためヒリスは、アクシオンの体を押し返して「もうこれで終わりにしましょう」と言いますがーーー
彼はその言葉にショックを受けながらも「嫌だ。絶対に離さない」と言ってヒリスを再び抱き締めます。
するとヒリスはそれ以上何も言えず、静かに瞳を閉じるのでした。
回想|5回目の人生でクリスティアンと遭遇する

ある日クリスティアンがベルゼット邸を訪れ、アクシオンは彼と2人で話をするため応接室に向かおうとしました。
するとその時、ちょうど車椅子に乗ったヒリスが通りかかります。
彼女に気付いたクリスティアンはにこやかな顔で近づいてきて、紳士的な態度で挨拶をします。さらに「不便な事があればパルベノンに来ても構わない」とまで言いますがーーー
ヒリスは過去の人生で、クリスティアンのせいで酷い目にあっています。そのため憎しみのこもった瞳で彼を睨みつけると、拒絶の言葉を口にしました。
「…必要ない。二度と私に知ったような口を利かないで。あなたみたいな人、私は知らないから」
接近不可レディーのネタバレと感想|アクシオンの現状について
74話のネタバレと感想

アクシオンは王の残痕から、ヒリスが消滅したがっていることを聞きました。
彼にとってその事実はとても残酷で、ショックのあまり74話ではずっと呆然としていました。受け入れられなくて、頭が回らないのでしょうね。
それこそクリスティアンの氷が胸元に刺さった時なんて、手当どころか痛がる素振りすら見せませんでした。このシーンからも、アクシオンは他の全てがどうでも良くなるほどショックを受けていると分かりますね。
とはいえ、アクシオンがこんな状況でイノアデン邸に戻ったのでヒリスは激怒しました。恋人を傷つけられたのだから当然でしょう。
このまま放っておけば、クリスティアンのところに殴り込みに行きそうですね。
75話のネタバレと感想
ヒリスは75話で、アクシオンを心配しながらも彼を突き放しました。彼女はいずれ消滅するので、このまま彼と一緒にいつづけるのは良くないと判断したようです。
この考え方は仕方がありませんよね。最悪の場合、今すぐに消滅する方法が見つかればアクシオンを残してこの世を去る可能性もあるのですから。
そうなったら彼がどれだけ傷つくか。それが分からないほどヒリスは子供ではありませんし、それを許容できるほど利己的でもありません。元々が優しい子なので、アクシオンのためを思うなら今ここで突き放すべきだと考えたのでしょう。
けれど結局のところ、ヒリスは彼を拒絶できませんでした。多分この2人は、しばらく後にも先にも進めないまま今の関係を続けそうですね。