『接近不可レディー』の73話のネタバレと感想です。
菓子店に立ち寄ったところ、ヒリスはゼノン(アクシオンの実母)と出会います。そして店を出ると、少しだけ話をしますがーーー
2人はどんな会話を交わしたのでしょうか?ストーリーの続きを読んでみましょう。
目次
ヒリス視点|菓子店を出た後、道すがらゼノンと話をする
ゼノンとの会話

菓子店を出た後、ヒリスとゼノンは歩きながら雑談をします。
このときゼノンは、以前誰かから「あなたとヒリスは似ている」と言われたと話しますがーーー2人の外見は似ていませんし、ゼノン自身もどこが似ているのか分からないそう。


また彼女は、ヒリスは他のイノアデンとかなり違いがあると指摘します。
するとその時、相槌を打つだけだったヒリスが口を開きました。
「一時期、あなたを羨ましく思ったことがありました。あなたのようになりたいと思ったこともありました。今は違うけれど」
そしてヒリスは、先ほどゼノンが買ってくれたクッキーを『匂いがするから』という理由で花びらに変えてしまいます。
それを見たゼノンは口元に笑みを浮かべて言いました。やっぱりあなた、以前会ったことがあるわね…と。
アクシオン視点|王の残痕に、ヒリスの望みについて質問する
アクシオンの問いかけ
アクシオンは『王の残痕』を真っすぐに見つめながら、聞きたい事があると言います。すると王の残痕は、条件満たしていないので答える義務はないと断りますがーーー
アクシオンがこの程度で引くはずもなく、一方的に質問をはじめます。
「この前、あなたはヒリスと何を話したんだ?私の耳には、会話の一部が空白に聞こえたが」
そして彼は、ヒリスの目的や彼女を取りまく状況について説明してほしいと頼みました。


王の残痕はすべてを暴露する
王の残痕は、自身の棺に腰をかけながら答えます。
「愚か者だな、ベルゼットの子孫よ。カリキアの子孫が真実を見た後、直接忠告したのに最後まで無視するとは」
彼もまた、真実を知ればアクシオンが後悔すると知っていました。
というのも彼からすれば、ヒリスたちは出口のない車輪の中を走るネズミのようなもの。予定どおりの悲劇に向かっていく存在なのです。


そして王の残痕は、ヒリスが7度目の人生を送っていることや消滅を望んでいることについて説明します。
すると真実を知ったアクシオンはひどく動揺し、さらに前世での記憶を思い出してしまいました。
記憶を思い出したショックにより、頭を抱えて膝をつくアクシオン。そんな彼を見下ろしながら、王の残痕はさらに残酷な現実を突き付けました。
「まもなく訪れる選択の時、ヒリス・イノアデンは君ではなく死の懐に抱かれるだろう。後日、君はその子の吐息さえ残らない世界に一人捨てられる。永遠に」
接近不可レディー73話の補足|アクシオンの記憶が蘇った理由
なぜ記憶が消えなかったのか?
『王の残痕』は今回、アクシオンが失った記憶を取り戻した理由について解説していました。
彼によれば、ヒリスが前世で自害したときに”魂の残骸”が消滅せずに残ったため、アクシオンの記憶が蘇ったそう。
魂の残骸がどんな物なのか不明ですが、とりあえずこれのおかげでアクシオンは記憶を取り戻せたようです。
ネタバレと感想|王の残痕のセリフについて簡単に解説します
73話のネタバレ感想|王がすごく嫌なことを言ってる件

73話では『王の残痕』がヒリスの望みや現状について全て暴露しました。その結果、アクシオンは精神的に特大ダメージを受けてしまいます。
まあ好きな女性が死にたがっているなんて言われたら、当然落ち込みますよね…
しかも王の残痕は「ヒリスの望みを叶えることは、彼女を消滅へと導くことだ」とも言っていました。
つまりアクシオン視点だと、ヒリスの望みを何でも叶えてあげたいけどそれを実行したら永遠にヒリスを失うのです。そら頭抱えるわ。
73話の解説|今回のポイントまとめ
今回『王の残痕』が非常に重要なことを言っていました。とはいえ彼のセリフは比喩が多く分かりにくいので、重要なセリフだけ簡単にまとめておきます。復習用にどうぞ。
- ヒリスもアクシオンも、変えられない運命の中であがいている
- このままいけば予定通り、アクシオンは悲劇を迎える
- 近いうちにヒリスは重要な選択を迫られ、そのときに死を迎える
- つまり彼女は、アクシオンよりも自身の消滅を望む
- そうなると彼はヒリスに二度と会えない。彼女のいない世界で一人っきりで生きることになる。
どうあがいても絶望しかないので、アクシオンは頭が痛い状況ですね!