『死して生きるSSS級ハンター』の漫画版56話のネタバレと感想です。
前回『天魔実録』の世界について、新たな情報が判明しましたね。ゾンビウイルスがはびこり世界滅亡まであと10日だと言うのに、当事者たちはまだ争いをやめません。
絶句する孔子ですが、この後どうなるのでしょうか?感想を交えつつ、続きを紹介します。
目次
『天魔実録』の世界では、今もなお派閥争いが続いている
爭い続ける2人

黒い着物の女性と老人は、しばらくすると再び争いはじめる。最初は木の枝(?)を振り回して戦っていたが、枝が折れると素手でつかみ合ってケンカをし出した。
この状況に、絶句する孔子。
一方で剣帝は『はてさて妙だ』と訝しげな顔をした。
というのも剣帝の見立てによれば、あの女性と老人は明らかに武術の高段者。にも関わらず、2人は先ほどから子供のようなケンカを続けているのだ。
するとその時、寒さに耐えきれなくなった薬王が怒鳴りちらした。
「ああ、凍え死ぬ!この野郎!いつまで喧嘩をしている気だ!」
すると着物の女性と老人はピタリとケンカを止めて、自分たちの居住に案内すると言う。
しかし2人ともすでに疲れ果てているらしく、雪原を歩くのもやっとな様子だ。そのため孔子は老人を、天部門主は女性を背負ってやるが・・・
これほどの寒さの中、老人の体はなぜか温かかった。


黒い着物の女性は、孔子たちを自らの居住へと案内する
隠れ家に到着する
「ここが私の住処だ。まさか異邦人を客として迎えるとは思わなかったが」
孔子たちが案内されたのは広い洞窟。岩の隙間からは夕日が差し込み、外とは違って温かい。おまけに温泉も湧いている。
どうやら着物の女性も老人も、一緒にこの洞窟に住んでいるらしい。
そして2人は、もてなすものを探してくると言って洞窟の奥へと消えていった。
”おもてなし”を受ける
着物の女性たちが持ってきたのは、茶色い団子状の食べ物。なお味は推して知るべし。
今となっては獣も見つからないので、これしか出せる食べ物が無いらしい。さらに彼女たちは、ここ2年間この団子しか食べていないのだと言う。


それを聞いた薬剤師は、当然ながら驚く。
「あ、あり得ません。これではまともな栄養を取れないのに…」
しかし一方で、女性は平然としている。それどころか、まだまだ耐えられるとまで言うのだ。
するとその時、薬王が「俺は我慢できない!」と立ち上がる。そしてスキルで食材と調理器具を召喚すると、すぐに豪華な料理を作って全員に振る舞った。
君たちは何者だ?
食事を終えた後、着物の女性は改まって質問する。
「この不思議な料理もそうだし、豊かそうな恰好もそうだし…一体君たちは、どこからどうやって来たんだ?鳥以外では、キョンシー病を治す方法を見つけたのか?」
女性によれば、国中のすべての医員と道士がこの奇病を解明しようとしたが無駄だったらしい。
その言葉に、孔子と薬剤師は困ったように顔を見合わせる。とはいえ真実を話すわけにはいかないので、自分たちも治療法を探している最中だと伝えた。
すると女性は、わずかに残念そうな顔をするが・・・
その時、孔子は「治療法が本当に一つもなかったんですか?」と質問する。
この国の人たちが病気を解明できなくとも、薬剤師なら病気を治療して薬を調合できるかもしれない。
だから少しでも手掛かりがないか、女性に確認したワケである。すると女性は、老人と顔を見合わせて言った。
「治療法、と言うには何だが…方法が全くないわけではない。ここで待っていなさい」
女性と老人は、洞窟の奥へと消えていきーーしばらくすると、2人で木の箱を抱えながら戻って来た。
そして丁重に箱のフタを開けると、中には1体のゾンビが気絶した状態で横たわっていた。
しかもそのゾンビは鎖でぐるぐる巻きにされ、体のあちこちに針が刺さっていたのである。
『死して生きるSSS級ハンター』今回の感想
感想①ラストにて謎のゾンビが登場する

56話のラストでは、ゾンビの遺体(?)らしきものが登場しましたね。
このゾンビは鎖で拘束されて、さらに体中には何本もの針が刺さっていました。まるで針治療のように。
これが何を意味するのかは謎ですが、ゾンビ病を治療するのは無理だけど無力化する方法はあるという事なのでしょうか?
感想②天魔はどこにいるのか?
『天魔実録編』を翻訳していて思ったのですが、この記事を書いている時点で、黒い着物の女性と老人の名前がいまだに不明です。
女性のほうは魔教?とかいう組織に所属していて老人と昔から敵対しているようですが、判明しているのはそれくらい。
2人のどちらかが物語の主人公・天魔なのか・・・でも黙示録のあらすじには『いきなり伝染病が流行って天魔が亡くなり、その後全員が命を落とした』と書かれていたので、天魔はすでに亡くなっているのかもしれません。
最悪の場合、ゾンビ集団の中に天魔がいる可能性もあります。