漫画『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』の6話のネタバレと感想です。
バレンタイン邸に到着したアリアは、現当主であるバレンタイン公子に「私を引き取ってください」と交渉します。恩人であるロイドの役に立つには、アリアはここに留まる必要があるのです。
この先どうなるのでしょうか?以下にストーリーの続きをまとめました。
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目次
アリアは「私を引き取ってください」と公子にお願いする
取引の行方

コルテーズ伯爵はアリアを怒鳴りつけるも、またもや犬たちに威嚇されて悲鳴をあげます。
そして一方、バレンタイン公子は「よし、買おう」と取引を承諾したためアリアは喜びますがーーー彼はそんなアリアを不思議に思いました。
「変わった子供だな。俺が人を猟犬の餌にすることを聞き逃したのか?」
普通の人間ならば怯えるだろうその言葉。しかしアリアは臆するどころか嬉しそうにコクコクと頷くので、彼は無表情でじっと彼女を見つめるのでした。
コルテーズ伯爵の末路
バレンタイン公子は約束通り、コルテーズ伯爵にどっさりと金貨を与えます。
「もう二度と会うことは無いと言ったのを信じるぞ。存在しない子だと言うなら、今日からはこの子を完全に忘れて生きろ」
さらにバレンタイン公子は、もし約束を破れば帝国の歴史からコルテーズを消し去ると脅しますがーー-
欲深いコルテーズ伯爵はそれだけでは満足せず、もしアリアに娘が生まれたらその子がほしいと言い出しました。
セイレンが子供を産めば、その子もまたセイレンである可能性があるからです。
(最後まで…洗脳された瞬間ですら、まだあんな判断をするとは…)
父親の欲深さにあきれるアリア。
しかし結局のところ余計な一言がバレンタイン公子を怒らせてしまい、コルテーズ伯爵は尋問官によって別室へと引きずられていきました。


侍女長・ダナがアリアの世話係に任命される
侍女長・ダナとの出会い
アリアはその後、執事に案内されて豪華な客間へと通されます。
そして侍女長兼公子の乳母である『ダナ』という中年女性を紹介されました。
「まあ可愛らしい!これからお嬢様の傍でお仕えいたします」
ダナは好意的な反応を見せるので、アリアは頬を染めてモジモジします。しかし直後、ロイドは母親の看病をしているため挨拶に来れないのだと言われて俯きました。
(ロイドは私を歓迎してないみたい。まあ求めてもいない新婦なんて誰も歓迎しないよね)
だから仕方がないことなのだと、アリアは自分にそう言い聞かせたのです。
アリアの食べたい料理
ダナはひとまず食事を用意するため、アリアに食べたい料理を質問します。
しかしアリアは過酷な生活を送っていたため料理の種類すら知りません。そのため冷めきった変な匂いがしない料理なら何でもいいと思い、紙に『温かいスープ』と書いてダナに見せますがーーー
するとダナは困惑した顔を浮かべ、突然無言になりました。
(ど…どうしたの?失望したみたい。無難なもの書いたんだけどな…)
そこでアリアはパンやチーズが欲しいと書いてみますが、相変わらずダナは無言のまま。


アリアはますます困り、そして悩んだ結果―――
『ココアの上のメロン味のやつ』
と紙に書いてダナに見せました。
すると背後にいた執事はゴホッと吹き出し、ダナも少し遅れてマシュマロのことだと理解すると笑顔で返事をします。
そしてこの時、アリアはまた紙に言葉を書きました。
『実はあまり知らないの。料理の名前』
呆れられただろうか…と不安を感じながら、アリアはダナを見上げるとーーー
ダナは泣きながら、アリアをぎゅっと抱きしめました。
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『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』6話のネタバレと感想
ネタバレ感想|ダナの心境とアリアの境遇

子供に食べたいものを聞いたら、大抵はハンバーグとかカレーとかそういう料理名を答えると思うんですよ。その子の好物とか、たまにしか食べれないものを答えるのが普通でしょう。
しかしアリアは『温かいスープ』と答えたので、ダナは困惑します。しかもその後、アリアが料理名すらろくに知らないと判明したワケですからーーー
この時点で、ダナはいろいろ察したのでしょう。やせ細った子供がそんな事を言うから、精神的に1000ダメージくらい負ったと思われます。
だからこそ6話の最後で、泣きながらアリアを抱き締めたワケですね。
もし管理人がダナと同じ状況に置かれたら、きっと同じようにアリアを抱き締めますよ。だってあんなにかわいい子が、仮面をつけて喋りもせずロクな食事をしていないのですから。全力で食育します。
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