漫画『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』の57話のネタバレと感想です。
前回は”アリアの義理の実家”についての話でしたね。その際にロイドはシャトー伯爵家はどうかと提案しますが、アリアは彼らの本性を知っていたので拒否反応が出てしまいました。
結局のところ義実家の件はどうなるのか、ストーリーの続きを読んでみましょう。
>『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』ネタバレ全話はこちら
アリアはアンジェロ公爵家の養子になりたがる
アンジェロ公爵家とは?

ロイドは気分転換させるために、アリアを庭に連れて行きます。その際にアリアは「義理の実家はアンジェロ家がいい」と提案しました。
するとロイドは不思議そうに、なぜよりによってアンジェロを選んだのか分からないな…と答えます。知名度でいえばシャトー家のほうが上なので、彼の疑問は当然でしょう。
しかしアリアは前世での経験から、アンジェロがとても信頼できる家門だと知っていたのです。
アンジェロ家の養子になるのは容易ではないでしょう。しかしロイドはその要望を聞き入れ、そろそろ冷えて来たから…と彼女を屋敷内に連れて行くのでした。
シャトー伯爵が何者かに襲われ、裏の顔が暴かれる
伯爵家で事件が起こる
ある日、アリアは侍女からとんでもない話を聞きました。
というのも今朝、シャトー伯爵が死体で発見されたそうなのです。
- シャトー伯爵が死体で発見されたが犯人は不明
- 皇室の治安隊が調査に入ったところ、シャトー伯爵家が運営していた孤児院が犯罪の温床だったと判明した
- 新薬を開発して子供たちで実験するなど残酷なことが行われていた様子
- なお帝国内は現在、この事件の噂で持ちきり
その話を聞いたアリアは、誰かがわざと事件の情報を流したのだと気付きました。
事件の首謀者は〇〇
ロイドと一緒にティータイムを過ごしている最中、アリアは彼に質問します。
「シャトー伯爵が反逆を企てていると、皇帝に偽りの情報を密告したの?」
アリアは今回の事件の首謀者がロイドだと確信していたのです。
すると彼は何のことやら…と知らんぷりをしてから『アンジェロ家の養子縁組の書類』をアリアに手渡します。
それを見た彼女は、やはり彼が犯人なのだろうと確信しました。
アンジェロ家の養子になるのは本来なら難しいことですが、今回の事件の首謀者がロイドであり、その事実を明らかにしたのなら簡単にアンジェロ公爵の信頼を得られたでしょう。
公爵は清廉潔白な人物なので、シャトー伯爵の本性を知って激怒したはずですから。
ロイドの本心
そしてアリアが養子縁組の書類にサインをすると、ロイドは薄く笑いながら言いました。
シャトー伯爵のことは残念だと思うが、君にそんな顔をさせる人間がいなくなったのだから良かったな…と。
⇒『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』58話のネタバレはこちら
セイレン〜悪党と契約家族になった〜57話のネタバレと補足
57話のネタバレ感想

アリアをアンジェロ公爵の養子にするため、ロイドはえげつない手段に出ましたね。
シャトー伯爵をコロコロすれば、アリアに危害を加えた外道を始末できるし公爵の信頼も得られるので、ロイドにとっては一石二鳥だったのでしょう。
実際に57話の後半あたりで、ロイドは「君にそんな顔をさせる人間が消えたのだから良かったじゃないか」的なことを言っていましたから。
とはいえアリアの立場だと、これは嬉しくない展開でしょうね。なにせ好きな人が、自分のために法を犯して人をコロコロしたのですから。頭痛案件ですよ。
解説|なぜロイドが犯人だと気付いたの?
アリアは事件の犯人がロイドだと気付きましたが、このシーンが少々分かりにくいので補足します。
理由①事件が発生したタイミング
まず前提として、アリアはシャトー伯爵家の話をされたとき酷く怯えていました。そしてこの時ロイドは、シャトー伯爵がド外道だと勘づきます。
そんな状況下で、数日後に伯爵がコロコロされたとなるとーーー聡いアリアなら、すぐにロイドが犯人だと気付いたことでしょう。
理由②公爵に信頼されているから
そもそもアンジェロ公爵に養子の件を承諾させたという事は、言い換えればロイドがそれだけの信頼を得ているという事です。だって相手は公爵ですから。見ず知らずの娘をそう簡単に身内にしてくれるはずありません。
ではロイドは、この短期間でどうやって彼らの信頼を得たのか?
答えは簡単。シャトー伯爵家の悪事を暴いて、自ら彼らを処罰したのです。
ロイドの行いは正しくないものの、清廉潔白なアンジェロ公爵からすれば「こっそり悪党を退治した貴族」に見えたのでしょう。
そういう事情もあり、アリアはすぐロイドが首謀者だと気付いたのだと思われます。
⇒『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』58話のネタバレはこちら