漫画『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』の56話のネタバレと感想です。
トリスタンは悪意に蝕まれて不眠状態でしたが、前回はセイレンの歌のおかげで久しぶりにぐっすり眠れました。そして今回、アリアは『結婚祝い』として彼からプレゼントを貰います。
一体何を受け取ったのでしょうか?ストーリーの続きをまとめました。
>『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』ネタバレ全話はこちら
目次
トリスタンから〇〇を貰い、アリアは大喜びする
トリスタンからの結婚祝い

その日アリアは、トリスタン大公から鍵を受け取りました。
彼はアリアのために、彼女だけが使える部屋をプレゼントしてくれたのです。さらにこの部屋は、家具も装飾品もトリスタンが直接選んでくれたそう。
自分だけの空間ができたことにアリアは大喜びし、彼と一緒にその部屋を見に行くとーーー
そこには趣味の良い調度品が置かれ、さらにアリアが好きな物であふれていたので彼女は瞳を輝かせるのでした。


ロイドはアリアの正体を隠すため、義理の実家を用意する
アリアのために義理の実家を用意するが…
アリアは新しい部屋にロイドを呼び、2人きりでまったり過ごします。するとその時、彼はアリアに1通の手紙を渡しました。
というのもロイドは手紙を送ってきた貴族の中から一番いい家柄を選び、そこをアリアの実家にしようと考えているのです。
それはアリアがセイレンであることを隠すための偽装工作でした。


アリアは彼の意図に気付くと、その気遣いが嬉しくて微笑みますがーーー
手紙の送り主が『シャトー伯爵家』だと知った瞬間、絶句しました。
- ピエタ帝国首都内で孤児院を運営し、多くの慈善行事を行っている貴族
- 模範的な貴族だと言われているが、実際のシャトー伯爵は手段を選ばない残酷な性格
- 前世での彼は、ピネタ帝国の皇帝(アリアの歌に狂っている)を訪ねて「替え玉を用意してセイレンの処刑式を行うように」と進言した
- これはアリアの存在を完全に社会から消すためであり、処刑式の替え玉にはシャトー伯爵家の孤児が使われた
- つまり彼は無実の命を巻き込み、地位・名誉・金を得たのである
シャトー伯爵の邪悪な本性
シャトー伯爵のことを思い出したアリアは、怒りで体を震わせます。するとロイドは心配して、何があったのか話してほしいと言いますがーーー
真実を告げることはできないので、アリアは自分の夢について話しました。今まで忘れていたけれど、乗馬をしたり絵を描いたり剣術を習ったり、やりたいことが色々あったのです。
それを聞いたロイドは、その夢をすべて叶えてあげるから諦めなくてもいい…とアリアに語り掛けます。
しかしその優しい言葉とは裏腹に、彼はシャトー伯爵からの手紙をぐしゃりと掴みます。さらにこの時、彼の緑色の瞳には小さな赤い光が宿っていました。
⇒『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』57話のネタバレはこちら
まとめ|セイレン〜悪党と契約家族になった〜56話のネタバレと考察
56話のおさらい|シャトー伯爵家の闇

ロイドはアリアが普通に暮らせるよう、義理の実家を選ぼうと考えています。
実家がコルテーズ伯爵家だとバレる=セイレンだと気付く人がいるので、ほかの貴族の義娘になればいいと考えたのです。
ロイドは本当に気遣いができて賢い子ですね。普通、10代の少年はここまで考えが回りませんよ。両親の入れ知恵があったのかもしれませんが、それでも立派なことです。
しかしロイドが実家に選んだシャトー伯爵家は、アリアと因縁がある人物でおまけにド外道でした。
ロイド的には「シャトー伯爵なら家柄も良いし、孤児に優しいようだから問題ないはず」と思ったのでしょうけれど、それは表の顔であり本性はとんでもない残酷な人だったワケですよ。
良かれと思ってした事なのに、それが彼女を苦しませる結果になっていまいロイドは落ち込んだでしょうね。
ネタバレと考察|ラストシーンについて
ロイドは上記のシーンで、アリアを気遣うあまり「誰かがお前から奪おうとするなら、殺してでも取り返せ」とかなり恐ろしい台詞を口にしていました。
アリアの態度から、シャトー伯爵が彼女に危害を加えたと気付いたのでしょうね。
またこのシーンで、ロイドの瞳には“小さな赤い光”が描かれていました。しかし彼の瞳はもともと緑色であり、今までそこに赤みが差すことなどありませんでした。
となるとこの“赤い光”は、ロイドに狂気が生まれつつあることを示しているのでしょう。ヴァレンタインに代々伝わる悪意が、ロイドを蝕み始めたものと思われます。
⇒『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』57話のネタバレはこちら