漫画『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』の31話のネタバレと感想です。
前回はヴィンセントの秘密が明らかになりましたが、結局のところ彼はお咎めなしで伯爵とその関係者だけが処罰されました。
その後、ヴィンセントはどうなったのでしょうか?続きを読んでみましょう。
←前回 | 今回 | 次回→ |
30話 | 31話 | 32話 |
>『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』ネタバレ全話はこちら
ロイド視点|アリアに連れられて取調室に行くまでの経緯
なぜロイドは取調室に行ったのか?
数時間前のこと。
ロイドが自室で読書をしている最中、アリアが尋ねてきいつものメッセージカードを取り出しました。
『私にくれた代理者の権限はまだ有効?』
それを見たロイドはニヤリと笑って有効だと答えます。絶対的な権力を得ながら、一度も行使しない訳がないと考えたのです。
しかし予想に反し、アリアは『じゃあ私の言うとおりにして』と言ってロイドを部屋から連れ出しました。
ロイドは戸惑う
ロイドが同行した甲斐があり、ヴィンセントの冤罪は晴れて腐敗した家臣たちも一度に処理することもできました。
ーーーといってもロイドは、こんな展開を望んでいたわけではありません。
けれどアリアに尋ねたところで、彼女はそれ以上権限を使おうとしませんし金や名誉には感心がない様子。そのためロイドは一つため息をつくと、今度はヴィンセントの方を向いて言いました。
「お前とはまた今度話そう」
そしてロイドは去って行きました。
ヴィンセントを励ますためアリアが取った行動とは?
アリアなりの激励
ロイドが去った後、ヴィンセントはその場にぼんやりと立ち竦みます。するとアリアは彼の前に立ち、メッセージカードを見せました。
『理解した。なぜあなたがあんな言動をしていたのか』
今思えば、彼は出身にまつわる黒歴史を振り払おうと必死だったのでしょう。
『私にバレンタインの後援を受けるよう勧めたのも、あなたが善意で言った言葉だと分かった。天才だといばるのも可愛いものだし。でも一線を超えてはいけないよ』
そしてアリアが頭を撫でてあげると、ヴィンセントは照れて顔を真っ赤にしました。
なぜ僕を助けてくれたの?
アリアは図書室で本を読みながら、最近姿が見えないヴィンセントのことを考えていました。
するとその時、目の前にヴィンセント本人が現れます。彼はアリアの前の席に腰掛けると、にこにこと笑いながら先日の出来事を語りはじめました。
彼によると、大公とロイドがヴィンセントの母親を安全な場所に避難させたそう。
またこの時、ヴィンセントは質問しました。
「一つだけ聞いてもいいですか。どうして私を助けてくれたのですか?」
その問いにアリアは、ロイドの弟だから助けたと答えますがーーーするとヴィンセントは不服そうな顔をします。
そしてどうすれば”アリア側の人間”になれるのか、その可能性はどれくらいなのかとしつこく質問をしました。
しかしアリアによればヴィンセントが『自分側の人間』になれる可能性は0.1%しかないとの事。そのため彼は口を尖らせるも、アリアが嫌なの?と聞けばすぐに微笑んで言いました。
「そんなはずありません。努力することには自信がありますから」
⇒『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』32話のネタバレはこちら
『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』31話のネタバレと感想
31話のおさらい
ヴィンセントは『餌の穴』に通っていたものの、結局はお咎めなし。さらに大公とロイドは、彼の実母を助けて出して安全なところへと非難させました。
またヴィンセントは、自分を助けてくれたアリアを慕うようになります。31話で彼女と会話をしたときもニコニコと笑顔を浮かべていて、以前とは違って子供らしい表情をするようになりました。
言い換えれば、アリアに心を開くようになったと言えるでしょう。
31話のネタバレ感想
大公、めちゃくちゃ良い人ですね。
ヴィンセントを咎めることなく、さらに彼の実母も救出するという完璧なアフターフォローをしてくれました。またヴィンセントの反応を見るに、注意されたり叱責を受けたりすることも無かったと思われます。
パパかっこいいよ…!
個人的な意見ですが、大公のように出自は関係ないと言い切れる人は稀です。大抵の人って、実力重視だ何だと言いながら結局のところ出自だとか風評だとかに惑わされますから。
そう考えると、大公は意志が強いと言うか心身ともに強靭な人なのでしょう。パパかっこいい。
⇒『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』32話のネタバレはこちら