『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』29話~30話のネタバレと感想|ヴィンセントの秘密と伯爵の罪

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漫画『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』の29話~30話のネタバレと感想です。

伯爵たちはヴィンセントに濡れ衣を着せようとするも、アリアが持ってきた聖遺物によってその罪が暴かれました。

しかしヴィンセントが『餌の穴』にいた理由はまだ明かされていないため、現状は秘密だらけ。彼は一体何を隠しているのでしょうか?

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29話|伯爵や書記官たちは数々の罪を犯していた

書記官・ルーセンが犯した罪

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貴族の男たちは追い詰められるも、どうにか逃れようと言い訳を続けます。するとその時、アリアはロイドの服をクイッと引っ張り口パクで伝えました。

『書記官の法律操作』

その言葉によりロイドは全てを察します。そして冷たい表情をしながら書記官・ルーセンに質問します。

「…新しい法典を改正する際、巧妙な語彙を使ったり偽物の伝承資料を加えたりして法律を操作したらしいな」

すると貴族たちは顔を青くします。特にルーセンは体が震えるほど怯えていました。

(あり得ない!なぜ分かったんだ?今まで誰にもバレなかったし、唯一しっぽを掴んだのはヴィンセントだけだったのに!)

法律操作の件に気付いたのはヴィンセントだけだったので、口封じをするため彼を罠にはめたのです。

そしてこの時、ルーセンはようやく事態を理解します。

先日アリアとぶつかった時、書類の内容を見られていたことに気付いたのです(21話参照)

ひよこ
わずか30秒で、アリアはあの書類を全部読んで理解したんだ。
白うさ
すごいね。超人技。

この場にいる貴族たちは、今まで数々の罪を犯しています。賄賂・虚偽機関の設立及び横領・脱税・婦女子暴行など。言い出したらキリがありません。

そして挙句の果てに、貴族たちは互いに責任転嫁をし始めますがーーー

大公は誰1人許さず、険しい顔で貴族たち全員をこの場で処分すると言いました。

このシーンで大公は、直々に貴族たちを処罰しています。なおこの時ロイドとヴィンセントは、アリアに怖い思いをさせないよう彼女の目と耳を塞いであげました。

大公は貴族たちを処罰しようとするが…

2人の貴族が処罰され、残るは伯爵のみ。大公が剣を突き付けると、伯爵は顔面蒼白になりながら必死で叫びます。

「私の話を最後まで聞いてください!実は殿下にお伝えすべき秘密があります!」

すると大公が動きを止めたので、伯爵はしめたと言わんばかりに言葉をつづけます。

「二番目の坊ちゃんが餌場にいた理由は、あのお方が売春婦の生んだ私生児だからです!」

その瞬間、ヴィンセントの顔から血の気が引きました。

30話|ヴィンセントの秘密が暴露されてしまう

伯爵はヴィンセントの秘密を暴露する

「あの方は売春婦の息子です!」

伯爵が告げた瞬間、ヴィンセントは顔面蒼白になります。実母が売春婦で、しかもドブネズミの餌。彼はそのことを恥じていたため、餌場にいた理由を隠し続けたのです。

そして伯爵は続けます。

「坊っちゃんが5年前からアジトを出入りしていたことはご存知ですか?餌である実母をこっそりと部屋の窓から逃がすためです!」

ヴィンセントは実母を助けた後、きっと自分の傍に置こうとするはず。そうなれば遅かれ早かれ、実母に洗脳されてドブネズミの餌となるでしょう。

伯爵は怯えながらも、そう進言しました。

『ドブネズミの餌』の子供は例外なくみんな餌になります。この世界において、これは一般常識のようです。

大公の判断とヴィンセントの処遇

秘密を暴露されて無言で震えるヴィンセント。

しかし大公は「生まれなどどうでもいい」と言い、宣言どおり伯爵を始末すると子供たち3人を取調室から追い出しました。

ひよこ
ヴィンセントも無事に解放されたよ。
白うさ
無罪放免だね。良かった。

部屋から追い出された後、ロイドは苛々します。

 (どうして俺まで追い出されるんだ。こんな家門の大事に!)

しかし隣に佇むアリアを見ているとその怒りは霧散します。そして数時間前の出来事―――ロイドの自室にアリアが訪れたときのことを思い出しました。

⇒『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』31話のネタバレはこちら

『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』のネタバレと感想

ネタバレ感想①ヴィンセントが狙われた理由

ネタバレ感想

書記官のルーセンや伯爵は、今回の件についてヴィンセントが罪に問われるように根回ししていました。

その理由は、ヴィンセントが伯爵たちの罪に気づいたから。

彼らは法律を操作したり横領をしたりと悪行を繰り返しており、ヴィンセントだけがその事に気付いていたのです。

そのため伯爵たちは秘密をバラされる前に、彼を始末しようと考えました。控えめに言っても最低ですね。

ネタバレ感想②ヴィンセントの秘密について

ヴィンセントは高貴な血筋ですが、親が『ドブネズミの餌』です。

ドブネズミの餌から生まれた子供はみんな親と同じ餌になる…というのがこの世界の常識。伯爵によれば例外はないそうです。

ヴィンセント本人は餌になる気はありませんが、周囲がそれを信じてくれるかは別。大抵の人は彼を白い目で見るでしょう。

だからこそ、ヴィンセントは取り調べの時に何も言えませんでした。

素直に「親が餌なのでアジトに通っていました」とでも言おうものなら真っ先に反逆者扱いされますから。つまり、事実を話しても話さなくても結果は同じだと考えたのでしょう。

けれど結局のところ、大公の冷静な判断によりヴィンセントはお咎めなしでした。大公は残酷だけど優しい人ですね。

⇒『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』31話のネタバレはこちら

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