漫画『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』の28話のネタバレと感想です。
ヴィンセントにスパイ疑惑がかけられて牢屋に連れて行かれそうになりますが、そこにアリアとロイドが現れます。2人はヴィンセントを助けに来たようですが、どうやって彼の無実を証明するのでしょうか?
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目次
アリアは聖遺物を使用し、ヴィンセントの無実を証明する
ヴィンセントの無実を証明する方法とは?

突然現れたアリアとロイド。
すると小太りの貴族が「弟が心配なのは分かりますが」と苦笑いを浮かべるも、ロイドはそんな用事で来たのではない!と腹立たしげな顔をします。
すると黙っていた大公が口を開きました。
「それなら、この事態よりも深刻な事案があるんだろうな?」
大公に聞かれると同時に、アリアは聖遺物(木の枝)を取り出します。
すると周囲の貴族たちは一瞬キョトンとするも、それが聖遺物だと知るとたいそう驚き、またヴィンセントも目を丸くしました。
(あれは「神の審判」…聖遺物は探したからといって見つかる物でもないのに…神に選ばれし者にでもなったのか?兄嫁様はいつも僕を驚かせるな…)
すると小太りの貴族は笑顔を取り繕いながら、一体それに何の効果があるのかと聞きますがーーーその質問に答えたのはヴィンセントでした。
「神の前で告白する時は、一寸の嘘さえあってはなりません。偽れば罰が下りますから」
するとアリアとロイドは、実際に使ってみれば良いと言いながらヴィンセントに聖遺物を渡します。今の状態なら、聖遺物の効力を確認できるでしょう。
聖遺物はウソ発見器だった
聖遺物を持ったヴィンセントに、ロイドが質問します。
「お前はドブネズミのスパイか?」
「違います」
ヴィンセントはひたすらスパイ疑惑を否定し、家門に被害を与えたことなど一度も無いと主張します。
なお聖遺物は反応しなかったので、彼の言葉は真実だと証明されました。すると今度は黙っていた大公が、再びヴィンセントに質問します。
「それでは“餌の穴”に行った理由は何だ?」
するとヴィンセントは急に言い淀み、俯きながら答えます。
「申し訳ありませんが言えません。しかし決して家門の害になることはしていません」
すると大公はそれ以上何も聞かず、それでいい…と納得しました。


ヴィンセントの潔白が証明されるが、貴族たちは難癖をつける
貴族たちが難癖をつける
一方、貴族たちはヴィンセントが釈放されそうなので焦ります。そのため貴族の1人が、そもそもその聖遺物が本物なのか怪しいと言い出しますがーーー
その時ロイドはニヤリと笑い、その貴族に聖遺物を握らせると「私は潔白ですと言ってみろ」と言います。
すると貴族は潔白だと言いかけた瞬間、雷にその身を焼かれました。


伯爵は謝罪をするが…
それを見た伯爵は、もう逃げ場がないと理解したのか大公に謝罪します。ヴィンセントがスパイだと言い出したのは彼らなので、素直に非を認めたのです。
が、しかし。
大公は許しません。なぜなら貴族たちが提出した文書は、ヴィンセントを無理やりスパイに仕立て上げるような内容だったのです。
さらにヴィンセントは天使のような微笑を浮かべて彼に忠告します。
「私をスパイだと主張したいなら長期的に投資すべきでしたね。一度に爆発させずに些細なミスから少しずつ流して私に対する信頼を先に落とすべきでした」
そしてトドメと言わんばかりに、伯爵と同じ空間にいると私の平均知能が落ちそうですと嫌味を言うのでした。
⇒『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』29話のネタバレはこちら
『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』28話のネタバレと感想
28話ネタバレ|ヴィンセントは濡れ衣を着せられていた

ヴィンセントは以前、ドブネズミのアジトに行ったことがあるそう。そのため貴族たちにスパイ疑惑をかけられるも、結局のところ彼はスパイではありませんでした。
それどころかヴィンセントは家門を大切にしていて、一度たりとも害したことはありません。聖遺物で無実を証明するときも「家門を害するなど絶対にありません」と断言していました。
ヴィンセントなりに、自分を受け入れてくれた大公家に感謝しているのかもしれませんね。
ただし言い換えれば、前世のヴィンセントは潔白なのに濡れ衣を着せられたという事になります。
何話か前にアリアが言っていましたが、彼は大公家を追放された後、社交界で二重スパイだと噂されていたのです。
前回登場した少年騎士と同じく、彼もまた無実でありながら悪党の犠牲になった人なのでしょうか。
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