『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』19話~20話のネタバレと感想|ヴィンセントの襲来

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漫画『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』の19話~20話のネタバレと感想です。

前回、アリアが天才だと気付いたヴィンセント。そして今回、彼はアリアの部屋にやって来て”ある主張”をします。

彼がなぜこれほどアリアに付きまとうのか?今回のストーリーはその理由が明らかになります。

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18話19話~20話21話

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19話|ヴィンセントが襲来し、アリアに持論を語る

ヴィンセントの持論

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ある日のこと。ヴィンセントはアリアの自室を訪れると、至極真面目な顔で言いました。

「僕は天才なんです」

アリアは一応その話を聞くも、ハッキリ言って全く興味がありません。しかしヴィンセントはお構いなしに続けます。

「僕は天才だから今まで生き延びられたのです!だから天才でありながら才能を隠す者は許せません」

彼はアリアが天才だと気付いたため、なぜ才能を隠すのかと問い詰めます。

この世界で幼い天才を嫌う人などいないので、彼にはアリアの考えが全くわからなかったのです。

白うさ
才能のせいで不幸になったからだよ。
ひよこ
前世のアリアは、才能さえ無ければあんな酷い目に遭わなかったのにね。

天才であるが故の不幸

アリア自身も、自分が天才であることは十分に知っています。

古代妖怪の能力を持つセイレンの母親と、天才作曲家であるマエストロ・コルテーズ。彼らから受け継がれた天才的な音楽の才能をアリアは持っているのです。

誰しもがうらやましがるその才能。ヴィンセントがもどかしく思っていることも理解できます。

しかしアリアはたった一度も、この才能があって幸せだと思ったことはありません。むしろその逆でした。

だからアリアは、筆談でヴィンセントに伝えます。

『あなたが天才だから生き延びたのであれば、あなたは天才ゆえに命を落とすことになる。あなたを天才だと支持した人たちによって』

人に認められたところで10年も持ちません。だから天才性を認められるために必死になる必要などなく、彼がすべきことをすれば良いのです。そうすればいつか認められるでしょう。

それを伝えると、ヴィンセントは照れて顔を赤くします。そしてアリアの言葉をもっともだと肯定しますが、その態度は相変わらず生意気です。

そのためアリアは再び忠告しました。

『そんなに生意気な態度を取ってたら石を投げられて死ぬってことよ。だからあなたがすべきことをしなさい』

そのメッセージを見たヴィンセントは、冗談ですよね?と苦笑いをしますがーーー

アリアが真顔で『本心よ。早く消えてくれない?』と追加攻撃をしたので、さすがにショックを受けて黙り込みます。そして内心では、噂では子供らしくて可愛い女の子だと聞いていたのに全然違うじゃないか!と文句を言うのでした。

自分のすべきこと

そして彼は冷や汗をたらしながらも、アリアにとっての『自分がすべきこと』とは何なのか尋ねます。するとアリアは迷いなくペンを走らせて、微笑みながら伝えました。

『私の大事な人を守ること』

20話|アリアは散歩中、偶然にもロイドと出会う

小さな趣味ができる

最近、アリアには小さな趣味ができました。大公婦人が伝書鳩を使ってささやかな贈り物をしてくれるのです。

そしてこの日もアリアが庭を歩いていると、鳩が小さな花を加えて飛んできました。

(今日は手紙…じゃなくて花か。きっと大公婦人は今、手紙を書く気力さえないのだろう)

このままだと大公婦人は、近いうちにまた限界を迎えるでしょう。

そのためアリアが思案していると、急に鳩が逃げていきます。どうしたのかと不思議に思っているとーーー

そこに黒いジャガー(ヒョウのような外見の肉食獣)を連れたロイドがやって来ました。

ロイドと鉢合わせる

ロイドは読唇術が使えるので、今回アリアは筆談ではなく唇を動かして会話しています。なおアリアの台詞はすべて『』で記載しています。

ロイドのジャガーが近づいて来たので、アリアは頭を撫でようとしますがーー-ジャガーはその手をヒョイと避けて触れさせてくれないので、アリアは戸惑います。

するとその時、ロイドが質問しました。

「俺が与えた公子の権限を一度も使っていないらしいな。もう権限はないぞ。お前が泊まる家どころか無一文で追い出されることを望んでいるなら…」

脅すような口調で話すロイド。

しかし次の瞬間、アリアはジャガーに触れようとして手を殴られてしまいます。

その結果アリアの手が痛々しげに腫れたので、ロイドは「どうして猛獣に触れるんだ!正気か!」とひどく心配します。そして不機嫌そうな顔をしながら、アリアを近くのベンチに連れて行って手の治療をしました。

ひよこ
アリア本人は、怪我をしてもぼーっとして痛がる素振りすら見せなかったよ。
白うさ
もっと自分を大事にして!

優しいロイド

ロイドの治療はやたら本格的で、きちんと固定用の添え木を当てたうえでアリアの腕に包帯を巻きます。おまけにアリアが心配なのか、あれこれと質問しました。

そこでアリアが『(私のことが)気になるの?』と質問すると、ロイドは気まずそうに視線をそらして立ち上がりますがーー-

わざわざ治療室の場所を教えてから立ち去ったので、アリアは嬉しそうに笑うのでした。

歌の練習につまづく

アリアは図書館で歌の練習をするも、途中で体調を崩してしまいます。

他の歌なら1~2曲は軽く歌えるのに「治癒の歌」と「破滅の歌」は口にすることもできないのです。

セイレンの歌は大きく7つに分けられ、この他に平和の歌や生命の歌などがあります。

(いつになったら歌をちゃんと歌えるようになるのかな?過去の人生では14歳の時に境地に達したから、こつこつ練習すればすぐできると思ったのに…)

もう少し効率的な方法はないだろうかと悩むアリア。しかしその時、ある方法を思い付いて飛び起きました。

⇒『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』21話のネタバレはこちら

『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』のネタバレと感想

19話のネタバレと感想|ヴィンセントに物申したい

ネタバレ感想

ヴィンセントは天才のようですが、子供ゆえか考え方がものすごく幼いですね。

天才だからと言ってその才能をいかんなく発揮できるとは限らないし、才能があるからこそ周囲に妬まれたり嫉妬されたりして痛い目を見ることあります。

彼は「天才でありながら才能を隠すものが許せない」と言っていますが、それは社会経験が無いから言えること。とくに会社勤めだと結構ひどい目にあります。

管理人も経験しましたが、妬みを買うとものっっっすごく面倒ですよ。マジで出る杭は打たれますから。

そしてヴィンセント自身も、前世では天才なのに転落人生を送っています。

アリアの言うとおり、人前では実力を隠した方がいいケースもあるんですよ。というか多分、そっちの方が生きやすい。隠しっぱなしも良くないけれど、出しすぎるのも良くありません。

20話のネタバレと感想|ロイドの貴重なデレについて

ロイドは本当に優しい子ですね。

口では出て行けと言いながら、アリアが怪我をしたらすぐに手当て(しかも骨折対策済み)をして、ちゃんと診療室の場所も教えてから去って行きました。

ツン3割、デレ7割くらいの印象。

そして改めて見ると、父親のバレンタイン大公子とよく似ているなと思いました。特に中身が。

⇒『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』21話のネタバレはこちら

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