漫画『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』の15話のネタバレと感想です。
現状バレンタイン大公子は、ケバンディー子爵から「使節団が病になったので賠償金を支払え」と要望を受けています。
しかしアリアは病の原因を知っているので、大公子にある提案をしました。その提案とは一体何なのでしょうか?
←前回 | 今回 | 次回→ |
14話 | 15話 | 16話 |
>『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』ネタバレ全話はこちら
目次
アリアは使節団が病気になった原因とその解決法を教える
アリアの解決法とは?

『寄生虫の薬を飲ませれば病気は治ります』
アリアが筆談で伝えると、バレンタイン大公子は珍しく声をあげて笑いました。
「寄生虫みたいな奴らが寄生虫にやられたってことか?それが事実なら大体の状況は予想がつく。やれやれだな」
大公子は笑いますが、アリアはおかしな提案などしていません。むしろ的を得ているからこそ、彼は真相に気付いてその馬鹿さ加減に笑ったのです。


そして大公子は、アリアに助言のお礼をすると言います。
そこでアリアは毎日お父様に会いたいとお願いすると、その願いは受諾され、猟犬に乗れば犬が大公子のところまで案内してくれることになりました。
ケバンディー子爵は、逆に賠償金の支払いを命じられる
ケバンディー子爵への報復
後日、アリアは猟犬に乗ってさっそく大公子の元に向かいます。すると連れて行かれたのはバレンタイン本家の別邸。
そこで屋敷内に潜入し、大公子のいる部屋に聞き耳を立ててみるとーーー中から、男性2人が口論する声が聞こえてきました。
・・・
「不当な仕打ちだと?」
「そ…そうです。寄生虫の金額を賠償金だなんて一体どういう…」
狼狽えるケバンディー子爵。一方でバレンタイン大公子は、ニヤリとしながら彼に現状を説明します。
そもそもバレンタイン領に来た使者たちが病を患ったのは『寄生虫の感染』が原因。
彼らが勝手に領地に入り込んで偶然発見した蛇を焼いて食べたせいなのに、子爵はバレンタインの呪いだと噂を流しました。
そこで大公子は、勝手に寄生虫を持ち帰ったのだから賠償金を支払えと子爵に命令したのです。
- 使節団が倒れたのは、寄生虫に寄生されたため。
- つまり、バレンタイン領にいる寄生虫を腹の中に入れて勝手に持ち帰った
- 寄生虫はバレンタイン領の私有財産なので、その金額をケバンディー子爵が賠償しなければならない。


しかし子爵は財政難なので、賠償金を払えません。そのため彼は土下座をし、さらに家宝まで差し出すと言います。
その結果、賠償金は10億から7億に減らされて残りの3億円は1カ月以内に納付する…という話でまとまりました。
ケバンディー子爵の末路
苛立ちながら部屋を出るケバンディー子爵。
するとその際、扉の前に立っていたアリアが見つかってしまいます。
彼はアリアを一目見ただけでコルテーズ伯爵の娘――つまりセイレンの娘だと気付き、アリアの仮面をはぎ取ると下卑た笑みを浮かべました。
「ははっ…!コルテーズ!本当に似ているな。一目でわかったよ。バレンタインに歌を売り込みに来たんだな?こうなりゃ帝国全体にお前の名前を知らせるのはどうだ?」
彼が乱暴に腕をつかむので、アリアは顔を真っ青にして怯えます。
実際、彼の言うとおり前世では望みもしない称賛を受け、血を吐くまで歌わされたのです。当時の出来事を思い出して、アリアは涙を流しますがーーー
その時。
バレンタイン大公子がその手でアリアの目を塞ぎ、もう片方の手でケバンディー子爵に剣を突き立てます。
前世でロイドが救ってくれた時のように、今度は大公子がアリアを助けてくれたのです。
バレンタイン大公子が、不穏な提案をする
ひどく落ち込むアリアを見て、バレンタイン大公子は考えます。
(セイレンの娘だと知られるのがそれほど嫌なのか?そうだとしたら全部消してしまえばいいことだ)
そこで大公子は、アリアの実父・コルテーズ伯爵が過去に主催した集まりの会員名簿を持ってくるよう使用人に命じました。


するとアリアが『お父様ありがとうございます』と書かれた紙を差し出したので、大公子はここで感謝を言うか?と怪訝に思いながらもアリアの頭をなでてやりました。
⇒『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』16話のネタバレはこちら
補足|アリアが立ち聞きしている最中の出来事
15話補足|勘違いする騎士たち
アリアが聞き耳を立てるシーンでは、騎士たちも登場しています。
彼らはアリアが探偵ごっこをしていると勘違して始終ニコニコし、さらにその様子を見て「可愛い」を連呼していました。
『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』15話のネタバレと感想
ネタバレ感想①お父様の優しさ

ラストのお父様がとても格好良かったですね。
怯えるアリアを見て躊躇なくケバンディー子爵を始末し、さらにアリアに死体を見せないよう目隠しをしていました。
子供の扱いもろくに知らないような男が、きちんと気遣いをしています。
正直なところ、アリアの実年齢を考えるとこの気遣いは不要ですが、アリアは嬉しかったでしょうね。マンガの描写を見るに、ロイドに助けられた時の記憶を思い出して大公子の姿を重ねていたようですから。
ネタバレ感想②不穏すぎる大公子
そしてこの後、大公子は不穏なことを言っています。
使用人に命じて、コルテーズ伯爵が主催したパーティーの会員名簿を持って来させています。しかも脳内では、アリア=セイレンだと知っている人を全て消してしまえばいいと考えているワケですから。
多分、アリアの正体を知る人を1人残らず始末する気なのでしょうね。もう発想が物騒。
ネタバレ感想③10億<アリア
ケバンディー子爵をコロコロしてしまったので、大公子は賠償金を受け取れません。逆に言えば、彼は10億の賠償金よりもアリアの安全を優先したのです。
アリア、愛されてますね!
⇒『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』16話のネタバレはこちら