小説『再婚承認を要求します』外伝35のネタバレと感想|子どもたち

再婚承認を要求します外伝

小説版『再婚承認を要求します』のネタバレ感想です。今回は『外伝35 子供たち』の概要をまとめます。

前回のラストでは、ダルタがモテの正体に気付きました。両親を探している際、資料で見たラスタの肖像画とモテの顔がそっくりだったのです。

いったいモテはどうなるのでしょうか?感想と一緒にストーリーを紹介します。

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アレイシア視点|クロ―ディア大公を引きずり出す

船員への脅し

再婚承認を要求します外伝
以下の文章は『再婚承認を要求します外伝』のネタバレであり、原作を翻訳したものです。8割意訳かつ概要のみ紹介しています(詳細を載せたら多分、権利元から苦情が来るので)

外国に逃げたクロ―ディア大公を引きずり出すため、アレイシアは侍女を連れて“リック”という青年の家を訪問します。

リックは例の沈没船に乗っていた船員。また同時に、アレイシアからエルギ公爵の救出依頼を受けた張本人でもあります。

ひよこ
事件の時、エルギ公爵だけを助けようとしたあの船員だね。
白うさ
詳しくは外伝31を読んでね。

渋い顔をするリックに、アレイシアは「事件の調査を受ける時、私があなたに”エルギを助けて”と頼んだことを正直に話して」と指示します。

すると彼は、もう他の船員が主犯だと決めつけれられているので疑われないよう黙っていた方がいいと言いますが…結局はアレイシアの脅しに屈して、命令に従いました。

国王視点|事実がバレて大批判される

世間の反応

事件の真相が明らかになると、ブルーボヘアンでは大騒ぎになりました。

なにせ王族が船を沈めるよう指示し、秘密を隠すために船ごと息子を葬ろうとしたのですから。また彼の妻が偽物だったと聞き、人々はさらに驚愕しました。

王室への批判は収まらず

「今すぐクローディア大公と偽の大公妃を捕まえてこい!」

この状況に、国王は怒って叫びます。しかし大公は外国に逃げたため、投獄されたのはアレイシアだけ。すると世間から、大公が主犯なのに弱者だけ捕まえるのか!と大バッシングされ、結局のところ国王はアレイシアを解放しました。

にもかかわらず非難は収まらないので、見かねたシリム王弟が国王を尋ねて、クロ―ディア大公を罰するよう言いますが…

すると国王は、でも叔父だから…と頭を抱えました。もし叔父を捨てれば、騒ぎが収まってもいずれ薄情だと非難されると考えたのです。

それでもシリム王弟は、人々は今エルギ公爵を憐れんでいるから…と説得を続けました。大公を罰してからエルギを庇う。それだけで肉親の情が無いという人は減らせるでしょうから。

ダルタ視点|モテの正体を話すべきか悩んだ結果

ダルタの迷い

 一方その頃、ダルタも深刻な悩みに陥っていました。ラスタ皇后にそっくりな赤ちゃんについて、誰かに言うべきか悩んだのです。

それこそ本来の目的をなおざりにし、周囲から「私たちを説得しに来たんじゃないの?」と言われるほどに。

そして結局、ダルタは数日後にプチョン夫妻とケルドリックの3人だけを呼んで事情を打ち明けました。

モテの正体を話した結果

モテはラスタ皇后の娘かもしれない。その話を聞いた3人はとても驚きます。

ケルドリックは「ナビエ皇后はモテを嫌うだろう」と言い、プチョンに至っては「反対に月大陸連合に行くのはどうか」とまで言い出すのです。

しかしダルタは、これに猛反対。

ナビエ皇后はそんな人じゃない。それにエンジェルは人をチェスの駒のように利用するし、ナビエ皇后の関心を引くために色々なことをする変態だ。

そう言って、3人を説得します。

白うさ
最後のだけ冤罪。
ひよこ
エンジェルが独り言ばっかり言うから誤解されてるんだよ。

そして話し合いの結果、モテの正体を隠してナビエの傘下に入ることを決意します。

モテは男装させて、成長したら髪を染めて年齢もごまかす。そうすれば正体はバレないだろうと考えたのです。

ソビエシュ視点|次の皇位継承者にまつわる話

次の皇位継承者

「トロビー公爵、私はきっと子ども得るのが難しいだろう」

ソビエシュは庭を見下ろしながら、重い声で告げました。するとカール侯爵が驚いて、まだお若いのになぜ!と口を挟みますが…

自分のせいで2人の皇后が泣きながら去ったので、彼もう同じ過ちを繰り返したくないのです。もし子供が生まれても、グローリエムを思い出して耐えられる自身がありません。

だからソビエシュは「君の孫が、次の皇位継承者として挙がるだろう」とトロビー伯爵に告げます。

そして西大帝国の後継者にならない方にも、帝王学の勉強をさせておくよう伝えました。

白うさ
つまり、カイとラリのどっちかが東大帝国の皇帝になると。
ひよこ
兄妹のどっちも皇帝になるってすごいね。

ハインリ視点|突然消えたラリを探しに行く

皇女が誘拐された?

西大帝国の宮殿では、皇女が誘拐されたと大騒ぎになっていました。というのも、ゆりかごで眠っていたラリが消えたのです。

ただし実際は、開いていた窓からラリが飛んで行っただけ。その真相に1人気付いたハインリは、子供を探しに行きました。

玉座に執着するラリ

2時間後にやっと見つけたとき、ラリはひな鳥の姿で玉座に座っていました。

「トラブルメーカーめ」

ハインリがため息をついて近づくと、ラリは羽をばたつかせて反抗します。幼くしてすでに玉座に執着しているようですが…

脱走して疲れたのか、くちばしを開いたまま眠ってすぐ人型に戻ります。その姿を見たハインリは笑いながら、ラリを抱き締めて言いました。

「君のために皇室の権力を強めておくよ。 やりたいことを全部やって生きなさい」

玉座に座る姿を見て、我が子の未来を期待したのです。

ヴェルディ子爵夫人視点|大切なお姫様

グローリエムへの想い

ヴェルディ子爵夫人は生活が安定した今も、まともに眠れませんでした。ナビエを裏切ったことやラスタのこと、そして大切な赤ちゃん・グローリエムのことを今も思い出すのです。

ひよこ
誰が何といおうと、彼女にとってグローリエムは大切なお姫様なんだよ。

すると世話役の侍女は1人で新聞を見ながら、ナビエが常時泉を傘下に加えたことを話題に出します。

「盗賊も子どもには弱かったようです。常時泉が拾った子供の1人が治療魔術師として覚醒し、その子がナビエ様に忠誠を誓ったから常時泉もナビエ様の下に入ったそうですよ」

その言葉を聞いた夫人は、常時泉がグローリエムを連れ去った可能性に気付きました。

⇒『再婚承認を要求します』外伝36はこちら

『再婚承認を要求します』外伝35のネタバレ感想

感想①モテの処遇について思うこと

ネタバレ感想

ダルタは悩んだ結果、モテの正体をケルドリックとプチョン夫妻にだけ打ち明けます。すると彼らは驚きながらも、モテの正体を隠しながらナビエ側につくという決断をしました。

身内に優しいところは、彼らの美点ですね。

普通に考えれば、罪人の娘であるモテは厄介者でしかありません。ゲスな話ですが、モテを孤児院にでも預けたほうがメリットがあると思うんですよ。

けれど彼らはモテを守るという選択をしました。それは簡単に出来ることではありません。悪党だしゲスなことを散々しているけど、仲間意識はものすごく強くいとわかりますね。

そしてプチョン夫妻は、モテの正体を隠すために男装させるような話をしていましたが…

多くの作品において、男装ってバレますよね。正直な話、このシーンはモテの正体が露見するフラグに見えました。

何なら現時点で、ヴェルディ子爵夫人もモテ…もといグロリーエムを探し回っていますから。これだけフラグが立っているながら、近々正体がバレそうな気がします。

感想②東大帝国の皇位

今回、ソビエシュがすごく大事な話をしていましたね。

彼は精神的ダメージが大きすぎてもう子供を望めないから、トロビー伯爵家の血縁者…つまりナビエの子供のどちらかに、東大帝国の皇位を渡すという話です。

カイとラリのどちらかが西大帝国の皇帝になり、もう片方が東大帝国の皇帝になる。

これが実現したら、すごい事になりそうですね。

⇒『再婚承認を要求します』外伝36はこちら

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6件のコメント

あらすじの更新、いつもたのしみにしております。
次の表題の栄光って何のことかと思っておりましたがグローリーエム(モテ)の名の意味ですね。
次からグローリーエム(モテ)の話が続きそうですね。
原作を何度も通しで読み返しておりますが、やっぱりソビエシュの子では無い可能性もまだある気がします。
昔ナビエに血のつながらないラスタの子を育てろと強要したことが自分に返ってくるんじゃないかという気がしています。根拠はありません。
でもいつか会えたら良いですし、ソビエシュはメンタルに問題があることですし、血が繋がっていても万が一繋がっていなくても、退位してモテと二人で田舎暮らしでもしてひっそり暮らせたら幸せなんではないかと感じます。
男装は確かに数多の男装漫画を考えても必ずバレますよねえ。

ハインリとラリのシーンは、ちょっと勝手に補足みたいになってしまって申し訳ありませんが
ハインリが昔の父の言葉を思い出して、子を持って初めて親の苦労を知ったんだと感動しました。
王の資質が無いといわれる兄の、兄より優れた第二王位継承者という大変微妙な立場だったので、ラリの行く末を心配し応援したいのでしょうね。カイもおとぼけで可愛いんですけどね。

挿絵のラリを抱きしめて目を閉じるハインリが尊くも神々しく感じ、何度も何度も見返しました。
孤独だったハインリがナビエを始め家族を本当に大事に思ってる感じが伝わります。
原作の絵師さんは本当に絵が美しいのですが、中でもいつもハインリの挿絵の力の入り方が半端なく
特に神がかり的に美しいです。
原作の挿絵だけでも見る価値はあると感じます。

エラーが出てしまったので、二重に投稿になってしまったら申し訳ありません。ご了承ください。

追記すみません。
上にまだ実子じゃないかもと書いた後でまた予想を考え直したのですが
やっぱり裏の裏の裏を読み過ぎてる気がして、やっぱり実子なのが正解かなと思いました。
ソビエシュが犯した罪の中で、ナビエへの酷い扱いと嘘をついたことによりエルギ公爵の人生を歪めたことは
それぞれ幸せを掴んだり、自由になったりして禊が終わったと思うのですが
奴隷だったラスタに愛や同情を与えて教育もせずに自由にして、最高の夢を見させて舞い上がらせてからどん底に突き放して叩き落として死に追いやったことは彼に一生付きまとう罪だと思いますので。
例えラスタが酷い女だったとしても。

>マリさんへ
素敵な考察を書いていただき、ありがとうございます!
ラリへの言葉は、マリさんが考察したとおりの意味で間違いないのかなと私も思います。
自分が微妙な立ち位置だったから、ハインリは我が子に同じ思いをさせたくないのでしょうね。
あと挿絵のハインリは、本当に神々しいです。

私の勝手な考察にお返事いただき、ありがとうございました。
子供には罪は無いけれどもしもラスタの子が戻ってきても国民には歓迎されない気もしますし
①検査どおり本当に実子ではなかった娘と再会して国民から非難されつつも(退位して)一緒に暮らす
②実子なのに実子じゃないと思いこんだままま盗賊団の娘として可愛がられている娘と再会しない
③実は実子なのに実子じゃないと信じ込んだまま国民から非難されつつも(廃帝され)一緒に暮らす
の3パターン予想してやっぱり一番エグイのは③かななんて思いなおして追記までしてしまいました。
原作はほぼ展開が超エグイので(笑)
エグイけれどもいつも予想の斜め上なので、きっともっと全く違う展開になるんだろうなと思ってます。
外伝もまだ半ば、次回の更新も楽しみにしております。よろしくお願いいたします。

ラリとカイがそれぞれの帝国をおさめるのですね!
兄妹仲良くしないと、という聖者のお告げだと、
仲が悪くなると兄妹で戦争になるとか…。
仲良くなったら東西統一するとか?
壮大なお話になってきました…。

>まどりーぬさんへ
コメントありがとうございます!
一歩間違えると、ラリVSカイで戦争になりそうで怖いですよね。
とはいえ聖者のお告げをそのまま捉えるなら、兄妹で仲良くしている限りは安全なのかなと思います。

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