『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』の38話のネタバレと感想です。
前回ラントが敗北し、彼は自分の息子たちに助けを求めました。しかしデオンもジェレミーも完全にロクサナの味方なので、あっさりラントを見捨てます。
その後、捕らえられたラントはどうなったのでしょうか?
目次
ロクサナが謀反を起したことで、アグリチェ家は混沌に陥る
シエラ視点

デオンが謀反を起こし、夫・ラントが監禁されたーーー
メイドのベスから知らせを聞いたシエラは、驚くと同時に不安にかられました。しかし彼女は怯えながらも、娘・ロクサナの元に行かなければと立ち上がります。
デオンが動いたなら、きっとロクサナもこの事件に関わっているだろうと考えたのです。
しかし邸宅内は混乱しているため、ベスは危険だと止めますがーーー
その時、扉の向こう側から誰かが近づいて来る音がします。そのためシエラが警戒しながらも扉を開けてみると、そこには予想外の人物が立っていました。


グリゼルダ視点
ロクサナの腹違いの姉・グリゼルダは、ベランダから地上を見下ろして笑っていました。というのも謀反の知らせを受けて、屋敷中の人間が走り回っているのです。
「どうせ全てが無に帰るのに」
そう呟きながら、彼女は昔のことを思い出します。当時、まだ12歳だったロクサナは笑顔でこう言ったのです。
『グリゼルダは面白いのが好きだよね?いつか最高の楽しみをあげるから、私のために陣を描いてほしいの』
今の状況は、幼いロクサナが最初から全て計画してきたこと。きっと屋敷の人たちは、誰もそのことを知らないでしょう。
そしてグリゼルダは微笑みながら呟きました。
「今夜はアグリチェで最も盛大なパーティーが開かれるでしょうね。そうでしょう?お父様」
ラントは囚われの身となり、今までの報いを受ける
ロクサナ視点
その頃ラントは、処罰部屋にて監禁されていました。
ラントは首輪をつけられた状態で大きな鳥かごに入れられ、さらに両腕を拘束されています。また毒蝶の毒により吐血しており、喋ることもできない状態です。
そんな彼を見ながら、ロクサナは楽しそうに話しかけます。
「私が今まで、あなたの顔を見ながら何を考えていたのか知っていますか?どうやって殺せば、あなたに侮蔑と絶望を与えられるか。いえ、それ以上に苦しめる方法があるだろうか」
ひたすら苦しむラントを見て、ロクサナは彼がアグリチェで良かったと心から喜ぶのでした。
ジェレミー視点
ジェレミーは血まみれの手で、地面に『男の生首』を投げ捨てます。するとその様子を見た3人の兄弟たちは、みんな目を丸くして冷や汗をたらしました。
というのもジェレミーが手にかけたのは、彼の教育係。
教育係に逆らえば処分されるがアグリチェのルールなのです。


しかしジェレミーはどうでも良さそうにあくびをします。というのも今や、当主であるラントは監禁されていて罰を下す人がいないから。
そのためジェレミーは、兄妹たちに提案します。
「教育官とか執行官とか…僕たちはあいつらにいつも命綱を握られていたじゃないか。そういう意味で、残った教育官と執行官たちの処分に一緒に行く人?」
すると兄弟たちは、みんな目の色を変えました。
⇒『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』39話ネタバレはこちら
まとめ『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』38話のネタバレと感想
38話のネタバレと感想
シエラ編

当主のラントが囚われたことで、アグリチェ家は混乱に陥っていますね。
まずシエラですが、彼女は臆病なのにロクサナのもとに向おうとします。母親として覚悟を決めたのでしょう。
シエラが行ったところで何もできないと思いますが、それでもやはり娘が心配なのでしょう。
グリゼルダ編
そして次に、ロクサナの腹違いの姉・グリゼルダ。
ロクサナに頼まれて呪術陣を作成したのは彼女のようです。グリゼルダもまた、父親のラントを裏切っていました。ラントの味方が1人もいなくて可哀想になるレベルです。
アグリチェ家は基本的に、家族愛と無縁の環境にあります。家族だろうが役に立たなければ処分するというルールなので、そんな環境で家族への情など育つはずありません。
だから子供たちは皆、あっさりラントを見捨てるし裏切ったのでしょう。ただ、そう育てたのは他でもないラントなので因果応報ですね。
ジェレミー編
38話の後半を見るに、次回はアグリチェの子供たちが教育係に復讐しに行きそうな勢いです。今回もそうでしたが、絵面が恐ろしい事になりそうですね。
⇒『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』39話ネタバレはこちら