韓国のマンガ『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』のネタバレ感想です。23話~24話のストーリーをまとめて紹介します。
前回ロクサナは瀕死の状態になりましたが、カシスの能力によって一命を取り留めました。そんな中、彼は「俺がここから逃亡したら、お前はどうなるんだ?」と質問を投げかけますが…
ロクサナは何と答えるのでしょうか?管理人の感想を交えながら、ストーリーを紹介します。
『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』23話ネタバレ
心配するカシスに、ロクサナは嘘をつく
心配で訊くんだが、俺が脱出したらロクサナはどうなるんだ?
そう尋ねるカシスに、彼女はため息をつきました。このような状況下でも人を心配する彼に、ほとほと呆れたのです。
ロクサナが彼を助けようとするのは、あくまで自分のため。しかしカシスは、本気で彼女を心配している様子。
だからロクサナは「あなたこそ私を妹だと勘違いしてるんじゃない?」と反論しますが…
彼は真っすぐな視線を向けて言いました。俺がお前を心配してはいけないのか?と。
その視線に耐えきれず、ロクサナは目を反らします。
今まで自分こそが優位だと思っていたのに、その関係がひっくり返ったようにさえ感じたのです。
心配するカシスに、考えがあるから大丈夫だと伝えるロクサナ。そして彼を安心させるため”今後の計画”について話しました。
ペデリアンの使者たちはすでに安全な場所まで案内したから、”その時”が来たら合流すればいい。
そう説明しますが…これは咄嗟についた嘘。
実のところロクサナは、”北側の境界”にペデリアンを案内するつもりです。そこには危険な魔物が生息しており、一度足を踏み入れれば決して抜け出せないでしょう。
つまり言い換えれば、”北側の境界”ならアグリチェの監視をかいくぐれるのです。
カシスへの思い
ロクサナは思います。アグリチェの屋敷において、カシスはあまりに異質な存在だ…と。
その異質さゆえに、小説内のカシスは残酷な殺され方をしたのでしょう。アグリチェ家の人間にとって、彼は全く理解できない存在ですから。
また同時に、カシスを一刻も早く脱出させなければとも思います。
彼に助けられ、涙を拭われたあの時。彼の手を振り払うべきだったのに…と、ロクサナは後悔しました。
毒蝶のような女
ある晴れた日。
アグリチェ家の庭園では、死体に毒蝶が群がっていました。この死体は毒蝶の飢えを満たすため、ロクサナが用意させたものです。
イスに腰かけながら優雅にその様子を眺めるロクサナ。
そんな彼女を見て、メイドたちはヒソヒソと話をします。
この頃、お嬢様の雰囲気が変わったわね。以前から美しくて近寄りがたかったけど、今はまるで毒蝶のようだわ…と。
しかしロクサナがちらりと視線をやすれば、メイドたちは怯えて黙り込みました。
・・・
ロクサナは目を伏せ、カシスのことを考えます。
カシスは自力で屋敷から脱出できるのに、あえて逃げ出さずここに留まっている気がするのです。
もしそれが事実なら、きっと”ロクサナへの配慮”という理由からでしょう。
増え続ける毒蝶
カシスの事を考えていると、そこに当主・ラントが現れます。彼はいつもどおりの冷たい表情で、毒蝶の様子はどうかと尋ねました。
その質問に、満面の笑みを浮かべて「順調です」と答えるロクサナ。そして証拠と言わんばかりに、大量の毒蝶を召還して見せました。
最初は15匹だけだった毒蝶が、もはや数えきれないほど増殖していたのです。
そして彼女は、目を細めて言います。強い人間の血肉を食べれば、毒蝶はもっと強くなりますと。
その返答に、ラントはにやりと笑いました。
『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』24話ネタバレ
毒蝶からの報告
満月の夜。
白いドレスを纏ったロクサナは、ベランダで毒蝶からの報告を聞いていました。どうやらペデリアンの使者たちは、北側の境界にある森へと到着したようです。
そして毒蝶が飛び去ると、彼女は満月を見上げて今後のことを考えます。
カシスが屋敷に来てから、はや1か月。もうじき彼のいない日常へと戻れる…と。
カシスとの距離感はさらに縮まる
顔色が悪いぞ。ロクサナの顔を見るなり、カシスはそう指摘しました。
というのも彼女は、毒蝶に多量の血を飲ませていたのです。
さらに彼女自身が摂取する毒の量も増やしているため、体調が悪いのは当然のこと。
するとロクサナは話をそらすように、ペデリアンの使者について連絡があると言いますが…
カシスは「イシドルなら上手くやるだろう」と言って興味を示しません。
そして自力で拘束具を解除すると、ロクサナの手を取って彼女の体力を回復させました。
誰がそんな事をしていいと言ったのよ!
声をあらげるロクサナに対し、カシスは「こちらが本来の姿か」と微笑むだけ。そして彼女の手の甲を優しく撫でながら、なおも彼女を癒します。
彼がそんな調子だから、ロクサナは怯みながら「私もアグリチェの人間よ」と反論しますが…
カシスは態度を変えることなく「分かってる」と答えました。
アグリチェの屋敷に、何者かが侵入する
ある日の夜、アグリチェの屋敷に警報が鳴り響きます。
何者かが屋敷に侵入したようで、ラントによればペデリアンの使者である可能性が高いとのこと。
そこでロクサナは命令を受け、カシスが部屋にいるか確認しに行きました。
カシスの脱出
部屋を訪れると、いつもどおり鎖で繋がれたカシスがいました。
するとロクサナは「行くわよ」と告げ、カシスの鎖を引いて部屋の外へと連れ出しました。
2人は途中で兵士たちに見つかり、危険なので部屋にお戻りくださいと窘められますが…ロクサナは妖艶な笑みを浮かべて言いました。
私に考えがあるの。まだ他の人には秘密だから言わないでね?
すると兵士たちは顔をポッと赤らめて、すぐさま彼女に従います。
・・・
兵士たちと別れた後。
ロクサナは再び、カシスを連れて暗い廊下を進みます。そして人気のない場所に来ると、彼女は言いました。
あの角を曲がって真っすぐ進めば、私が説明した場所に着くわと。
そして同時に、屋敷を完全に抜け出すまでは決して油断しないでと警告しました。
23~24話の感想
23話の補足
北側の境界には”黒い森”という超危険な場所があり、ロクサナはそこにペデリアンの使者たちを案内する予定です。
黒い森がどれくらい危険かというと、魔物がウヨウヨ生息していて一度入ったら出られないレベルのやばさです。
そんな場所に、使者たちを案内したワケですよ。傍から見れば、殺意100%の行動ですね。
カシスを逃がすと言っておきながら、なぜロクサナは使者たちを危険地帯に追い込んだのか。
それは恐らく、アグリチェ家の人間を欺くためでしょう。
ペデリアンの使者たちを下手な場所に案内すると、身内にバレる可能性があるんですよ。それこそ以前、デオンによってカシスの捜索部隊が壊滅させられた時のように。
けれど黒い森なら、さすがにアグリチェの監視も届かないでしょう。普通に考えれば、そんな危険地帯に入る人はいませんから。
つまり、ペデリアンの使者たちを守るために危険地帯へと案内したと考えられます。
ロクサナは間違いなくカシスを逃がそうとしているので、恐らくそういう意図があったのでしょう。
24話の感想
ようやくカシスが脱出します。2人共スムーズに動いていたので、予め打ち合わせをしていたのでしょう。
このタイミングで屋敷に侵入者が来たとなると、ロクサナが手引きした可能性もありますね。
ラントの「侵入者はペデリアンだろう」という言葉が事実なら、カシスを逃がすためにロクサナが屋敷への侵入を補佐したのかもしれません。