韓国のマンガ『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』のネタバレ感想です。11話~12話のストーリーをまとめて紹介します。
前回ロクサナは、出口までの近道をカシスに教えました。この近道を通れば、誰にも邪魔されず脱出できるそうですが…
曲者だらけの屋敷の中で、そう簡単に脱出できるでしょうか?管理人の感想を交えながら、ストーリーを紹介します。
『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』11話ネタバレ
証拠隠滅のため、ロクサナは地図を燃やす
近道についての説明を終えると、ロクサナは証拠隠滅のため地図を燃やしました。
カシスは地図の内容をすべて覚えたので、これで屋敷脱出に一歩近づいた状態です。
カシスの推理
ロクサナが去った後。1人きりになったカシスは、花束を見ながら先ほどの出来事を思い出していました。
花の香りに混ざって漂ってくるのは、まぎれもない毒の香り。そして彼女は、花束を「父の部下からの贈り物」と言っていました。
となれば送り主は、現当主・ラントの可能性もあります。しかしその場合、自分の娘になぜ毒草を送るのかが疑問です。
また彼は、ロクサナ自身から毒の匂いがすることにも気づいていました。
この間彼女が吐血したのも、そのせいじゃ…と考え、カシスの心臓はドクンと跳ね上がりました。
ラントとロクサナの会話
カシスはお前の言うことを聞くようになったか?そう尋ねるラントに、ロクサナは微笑みながら頷きました。
現在彼女は、父親であるラントの仕事部屋に呼ばれて2人きりで会話をしているのです。
もちろんロクサナは、カシスに無理強いなどしていません。しかし父親に話を合わせるため、悪女らしく振る舞っているのです。
そんな彼女を見て、ラントは満足げな顔。さらに彼は、ロクサナの亡き兄・アシルの話をしはじめ…
あろうことか、アシルを「何のとりえもない無能」と侮辱したのです。
またこの時、幼少期のロクサナが成績不振だったのはアシルが悪影響を与えていたに違いないと断言しました。
その言葉に、笑顔で相槌を打つロクサナ。しかしその手は、怒りでプルプルと震えていました。
毒蝶からの報告
自室に戻ったロクサナは、ドサッと椅子にもたれかかります。マリアに続けてラントにも会ったので、疲れ果てていたのです。
しかし、まだ寝るワケにはいきません。戻って来た毒蝶から、報告を受ける仕事が残っていますから。
ロクサナが指を差し出すと、そこに毒蝶が止まります。すると彼女の脳内に、毒蝶の見た光景が流れますが…
この時ロクサナは、驚愕のあまり飛び起きました。というのも、映像内には”デオン・アグリチェ”の姿があったのです。
- 毒蝶は、西の境界で”デオン”を見た
- ①の時、デオンは西の境界でカシスの捜索部隊を滅ぼしていた
- デオンは近いうちに屋敷に戻ってくる
デオン・アグリチェとは
デオン・アグリチェ。
兄弟の中でも1番成績が良く、怪物じみた強さを持つ男。そしてロクサナは、彼をひどく憎んでいます。
彼女はぎりっと歯を噛み「気づくのが遅すぎた」と悔しがりました。そしてデオンが捜索隊を滅ぼしたことを伝えるため、足早にカシスの元へと向かいますが…
いざ彼の顔を見ると、黙り込んでしまいます。
どうせペデリアン家は捜索を続けるでしょうから、今回のことは言わない方がいいと判断したのです。
その代わり彼女は、深刻な顔で「早くよくなって」とだけ伝えました。
一方でカシスは、ロクサナの表情から何かを感じ取ったのか。彼の顔にもまた、冷や汗が浮かんでいました。
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『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』12話ネタバレ
ロクサナはある人物に遭遇する
温室から出て、カシスの部屋に行く途中。
ロクサナは雨でずぶ濡れになったまま、屋敷の廊下を歩いていました。デオンのことで頭がいっぱいだったせいで、服を着替えることすら忘れていたのです。
そして部屋まであと数歩のところで、自身の状態に気づき引き返そうとしますが…
その時、背後に嫌な気配を感じます。
ロクサナが剣呑な目つきで振り返ると、後ろには”デオン”が立っていたのです。
彼はロクサナの腕をつかむと、そこに巻かれた包帯を凝視して「この傷はどうした?」と尋ねました。
デオンがついに帰還する
冷たい目でデオンを睨み、彼の手を振り払うロクサナ。しかしデオンは気にした様子もなく、彼女に近況をあれこれ尋ねました。
彼はロクサナに興味があるらしく、毒蝶のことやカシスのことも多少は知っているようです。
しかしロクサナは「くだらない」とあざ笑い、そのままカシスの部屋へと向かいました。
デオンに恐怖し、ロクサナは立ち竦む
カシスの部屋に入って扉を閉めると、ロクサナは無表情のまま立ち竦みました。
先ほどは平気なフリをしたものの、ロクサナはデオンをひどく警戒しているのです。
というのもデオンは何を考えているのか全くわからず、いつも冷めているから。彼の心を動かせるものなどないと思う程に、全く人間味が感じられません。
そんな男が、まだ廊下にいるかもしれない。扉の向こう側で、息をひそめて待っているかもしれない。
そう考えると、ロクサナの心臓はドクン波打ちました。
するとその時。
「ロクサナ」と名前を呼ばれ、彼女はようやく我に返ります。
気が付けばすぐ傍にカシスがいて、彼は心配そうな表情でロクサナを見つめていました。
それもそのはずで、彼女はずぶ濡れ。しかも無言で立ち尽くし、左腕に巻かれた包帯は血まみれだったのです。
このまま部屋に帰ろうかな…と悩むロクサナ。しかし今扉を開ければ、デオンがいるかもしれません。
そんな事をぐるぐる考えていると、ベッドに座るようカシスに促されます。そして言われた通りにすれば、さらに彼はケガの手当もしてくれました。
やけに親切な彼を見て、ロクサナは少しばかり驚きます。
カシスが優しい理由
カシスの警戒心は随分と和らぎました。その理由について、ロクサナは「私も誰かの妹だからだろう」と考えます。
なにせカシスは家族思いで、とくに妹・シルビアとの仲の良さは小説の中でも格別でしたから。
その考えを裏付けるため、ロクサナは「あなたを見ていると兄を思い出すわ」と言います。すると彼は目を丸くし、真っすぐな瞳でロクサナを見つめました。
この反応を見るに、きっと彼は図星なのでしょう。
思いがけずカシスの弱点を見つけ、ロクサナはにこりと笑いました。
11~12話の感想
今回ようやく”デオン・アグリチェ”が登場しましたね。
ロクサナが散々言っていたように、彼は無表情で何を考えているのかわかりません。また人間味が感じられない点も、彼の恐ろしさに拍車をかけています。
しかもデオンは怪物のように強いので、ロクサナは心底関わりたくないと思っていますが…
残念ながらデオンは、ロクサナに興味を持っている様子。
しかもこの男、世間話をしながらロクサナの怪我を悪化させました。12話の序盤で、ケガをした彼女の腕をぎゅっと握りしめたんですよ。
いや、何してんのデオン。興味がある相手になんで嫌がらせすんの。
…と管理人は思ったのですが、彼はそういった常識すら知らないのかもしれません。なにせ人間味がないんですよ。この人。
それにしてもこの漫画、ストーリーが進むにつれて危険人物が増えていきますね。シャーロット⇒マリア⇒デオンと、徐々に危険度が上がっています。
ロクサナが胃痛になりそう。