『狂った王女にはワケがある』の8話のネタバレです。管理人の感想つきで、ストーリー概要を紹介しています。
知らない場所に連れて来られたリズベル。しかしアシオスに敵意は無いようで、リズベルの怪我を治療してくれました。
さらに前回のラストでは、アシオスに呼びかけに答えて”煙のような何か”が現れましたが…この煙は何者なのでしょうか?
目次
リズベルは男が”魔塔主・アシオス”だと気付く
謎の煙・バイルが現れる

ふよふよと宙にうかぶ真っ白な煙。それを見て驚くリズベル。
煙が体(?)の中から新しい包帯をポンッと出してアシオスへと渡すと、彼はその包帯をリズベルの足に巻いてくれました。
「(応急処置なので)治るまで当分は動かさないでくださいね」
その言葉にリズベルは、なぜ私があなたの言う事を聞かなければならないの?と笑顔で皮肉を言いますが…
彼は気分を害した様子もなく、微笑みながらリズベルのことを天使のようだと褒めます。そのせいでリズベルは、彼が何者で何を考えているのか理解できません。
しかしこの時、彼女は気づきます。
この国では魔法を禁止しているため、魔法使いを育てる機関がありません。つまり彼はバルディマル人ではなく、使節団と一緒に来ると言っていた…
「あなた、ラタエの魔塔主ね」
リズベルのその言葉を、アシオスは否定しませんでした。
リズベルの打算
ケガの治療が終わる頃。
リズベルは突然大笑いします。そして楽しそうな表情でアシオスの頬や髪に触れて、すごい魔法使いさんが私を救ってくれたと喜びます。
「僕を警戒しても無駄だと理解していただけるなら、何でも好きなように考えてください」
そう告げて微笑むアシオス。するとリズベルは、美しく微笑みながら質問しました。
「月明かりが照らす山に、私を連れていかないと約束してくれる?」
そう言いながらリズベルは考えます。これほどの魔力を持つ人を味方にできれば、後継者争いでも勝ち目はあるだろうと。
そして彼女は、あなたの傍で大人しくしてあげる…と告げてアシオスに顔を近づけると、その唇にキスをしました。
バルディマルの女神によるお告げ
ヘラルの聖女
窓から街を眺めるアシオス。その後ろにあるベッドの上では、リズベルがすやすやと眠っています。そしてアシオスは彼女をちらりと見ながら、独り言ちました。
「まさか狂った王女が、100年ぶりに誕生したヘラルの聖女とは」
リズベルの持つブロンドの髪と青い瞳は、バルディマルの王族の色。そのため彼は、彼女が”狂った王女”だと見抜いたのです。
そしてこの時、彼の口元には薄い笑みが浮かんでいました。
13年前のお告げ
『聖女の覚醒は遠くない』
13年前にバルディマルの女神からお告げがあった時、人々は神殿の前で女神を称えましたがーーー100年ぶりに発表されたお告げの意味は、アシオスだけが知っていました。
そして彼は、人々を無表情に眺めながら考えます。
(もうすぐ戦いが始まる。覚醒する前の聖女を先に従属させた者が勝利するだろう)
だからこそ彼は、こうしてリズベルに接触したのです。まさか聖女が王族だとは知りませんでしたが。
・・・
窓の外から街を見下ろすと、兵士たちが市民に聞き込みをしています。まるで謀反人でも探すかのように。
その様子を見たアシオスは、バルディマルが何かを隠しているようだと気づきました。
アシオスの狙い
するとその時、リズベルの体が光を放ちます。覚醒したばかりなので、まだ力を制御できていないようです。
アシオスはそれを見ると、バイルに命令して光が外に漏れないようにします。そして彼はリズベルの傍まで来ると、彼女の寝顔を見ながらニヤリと笑って呟きました。
「聖女はもう僕のものだ」と。
『狂った王女にはワケがある』8話のネタバレと感想
感想|打算から始まるラブロマンス?
今回は『狂った王女にはワケがある』 の8話について紹介しましたが、ラストが不穏でしたね。
アシオスは善意でリズベルを助けたのではなく、何か目的があるようです。
最後のシーンで「聖女はもう僕のものだ」と言っていたので、リズベルを助けたというより聖女を手に入れるのが目的だったのでしょう。
そして一方で、リズベルもアシオスを利用しようと考えています。となると2人はこれから、利用したりされたりのWINーWINな関係になるのでしょうか?
そしてこの作品はロマンスジャンルなので、打算から始まって最終的には愛が芽生えるのかもしれません。
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