『狂った王女にはワケがある』の27話~28話のネタバレです。ストーリーの概要をまとめました。
前回リズベルは、聖女として覚醒したせいでヘラルに体を乗っ取られました。しかし覚醒が不十分だったため、すぐに解放され自我を取り戻します。
その後、彼女はどうなったのでしょうか?感想を交えながら続きを紹介します。
目次
27話ネタバレ|リズベルは覚醒するも、自我を取り戻す
女神・ヘラルから逃れたその後

アシオスの腕の中で目覚めると、リズベルは彼に微笑みかけます。そしてティスのおかげで助かったと伝えますが・・
気丈な態度とは裏腹に、彼女は随分と弱っていました。そのためアシオスは眉をひそめ、内心ではティスに「余計な使い魔め。毛先一つ傷つけないよう守れと言ったのに…」と毒づきます。
するとその時。
リズベルは彼の背に手を回し、唇にキスをしました。
今のキスは、取引の条件(※)としてリズベルが以前約束したもの。また同時に、アシオスを選ぶという意味が込められていました。
突然のキスに呆然とするアシオス。
すると彼女は一度唇を離してから「私を助けて」と言うので、アシオスは微笑んで承諾します。そして彼女に深くキスをし、“従属の魔法”をかけます。
”従属の魔法”をかけられたリズベルは魂を拘束され、再び気絶しました。
王城に公爵が到着する
するとそこに、血相を変えた公爵(ラタエ使節団のトップ)が現れ、この状況は一体どういうことだとアシオスを問い詰めますが・・・
アシオスは丁度いい所に来ましたね…と言って、リズベルを抱えたまま魔法で姿を消しました。つまり、公爵に後片付けを押し付けたのです。
そのため公爵は眉を吊り上げて怒るも、使節団の兵士たちに指示を出してその場を整理しました。
継承戦争は、一旦休息期を迎える
ラタエの使節団が王城に到着したため、継承戦争は休息期を迎えます。
しかし生き残った兄妹は3人。結局のところ、勝者は選べないままでした。
公爵とアシオスの会話
その頃。アシオスは公爵に呼び出され、ここ最近の身勝手な振る舞いを怒られていました。
なにせ公爵からすれば、アシオスは使節団を勝手に抜け出した挙句、駆け付けたら王城が雷に打たれたような惨状だったのです。怒るのも無理はありません。
そのため公爵は、何があったのか説明するようアシオスに言及しますがーーアシオスはため息をつき、公爵に対して「うるさいですよ」と告げます。
公爵はその言葉に絶句しました。
28話ネタバレ|公爵はアシオスに事情を聞く
アシオスVS公爵
アシオスの失礼な言動に、当然ながら公爵は怒ります。そしてアシオスが事情を話さないなら、リズベルに直接聞くと言い出しました。
「最後まで状況を全て目撃したのは第5王女だけだろう?事件の一部始終を直接聞いてくる」
リズベルは今ベッドで眠っていますが、公爵は目覚めるまで傍で待つと言います。そして眉間にしわを寄せたまま、部屋を出ようとしますが…
アシオスはそれが気に入らないらしく、狐のティスに「噛め」と命じて公爵を襲わせました。肩にガブリと嚙みかれた公爵は、喚きながら腕をぶんぶんと振り回します。
そしてアシオスと公爵は睨み合いますが…
結局のところアシオスが折れて、2人でリズベルのいる部屋へと向かいました。
2人の関係
ベッドで眠るリズベルを、アシオスはじっと見つめます。そんな彼の様子を遠目で眺めながら、公爵は考えました。
(惚れたというのか。バルディマルの恥と呼ばれる、あの王女に?いや、そんなはずがない。魔塔主が女性に関心がないのは有名な事実だ)
リズベルの容態を確認した後、アシオスと公爵は再び執務室へと戻ります。
そして客席に座るとアシオスは、バルディマルで内戦が起こっていたことを説明しました。
「私が見たのは数日間ですが、少なくとも十年以上は内戦が続いていたのでしょう」
しかしその言葉に、公爵はあり得ないと反論します。
10年以上もラタエに内戦を報告しなかったはずありませんし、また10年前の使節団の訪問記録にも特に変わった点がないからです。
そう言われて、アシオスは公爵にどこまで話すべきかと迷いますが…
公爵はカッと目を見開いて真剣な顔でこちらを見ています。そのためアシオスは観念したのか、彼に真実を話しました。
公爵にバルディマルの真相を話す
ルシペによる悪魔召喚事件について話すと、公爵は驚いてあんぐりと口を開けました。
「何で何を召喚するって?死体で、悪魔を?魔法使いでもない者が、 どうやってそれが可能なんだ?」
実を言うと、アシオスもその点が気になっていました。
そもそも悪魔を召喚するには、魔塔主の許可が必要。そして今の魔塔主はアシオスですが、彼はルシペに悪魔召喚を許していません。
つまりバルディマルで行われた悪魔召喚は、第5項に触れる犯罪。また事件の処遇についてはアシオスの管轄となるのです。
さらにアシオスは、王城内で起きた惨劇の処分権をリズベルに任せると言いますが・・・
この言葉に、公爵は慌てました。
というのもバルディマルはラタエの従属国なので、その国の王女に処分権を差し出すなどあり得ないのです。そのため公爵は、せめて君が処理すべきだ!なぜ第5王女なんだ!と必死で訴えますが…
アシオスは微笑み「ただ自分をよく見せたいのです」と答えました。
⇒『狂った王女にはワケがある』 29話のネタバレはこちら
27話の補足|王ルシペのその後について
27話にて、バルディマル王家の継承戦争は一旦終わりを迎えました。
兄妹たちの生存状況については不明ですが、王・ルシペは使節団に拘束されたようです。アシオスが拘束魔法をかけていたので、公爵は難なく捕縛できたそう。
『狂った王女にはワケがある』の感想
※つづきは準備中です。後日感想を追加します。
⇒『狂った王女にはワケがある』 29話のネタバレはこちら