ピッコマで掲載中の『死して生きるSSS級ハンター』の39~40話について、ストーリーの概要をまとめました。
前回のラストで、ついに魔王を追い詰めた孔子。物語はクライマックスに突入しましたが、この先どうなるのでしょうか?
管理人の感想を交えつつ、簡単にネタバレします。
目次
39話ネタバレ|”秋雨の魔王”のトラウマ
【過去編】村を焼かれた後、エステルは…
エステル(魔王)の住む村が、隣国の兵士たちに燃やされた時。どうして人が人を燃やすのか彼女は理解できなかった。
焦土と化した村で、ただ1人生き残ったエステルは膝から崩れ落ちる。そして大好きだった村人たちの名前を呼びながら、目の前の”灰”を貪った。
するとエステルの目からは、黒い涙がこぼれる。また体からは”黒いドロリとしたもの”が流れ出て彼女の全身を覆い、さらに大地を覆い、どんどん広がって他の街までも覆った。
そして魔王の姿になったエステルは、各地に”赤い雨”を降らせるのだった。
ーーこの悲惨な事件こそが、魔王がひたすら侵略を繰り返す原因である。
【19階】孔子VS秋雨の魔王
淀んだ空の下で、孔子はオーラをまとって剣で魔王を斬り続ける。
すると斬るたびに魔王の”黒い装甲”がそぎ落とされ、その体(全長2mくらい)もさらに縮んでいく。
これほど弱体化した魔王相手なら今すぐ倒せるが、孔子はあえてトドメを刺さずに告げた。
「20階に退却しろ。どうせお前は俺に勝てない。だからお前の本拠地で決着をつけよう」
その言葉に魔王はクソッと悪態をつくも、言われたとおり20階に退却する。
黒色魔女と剣聖にとっては、みすみす魔王を逃す形になったが…2人は手を出さずにいてくれた。
・・・
19階をクリアし、残すは20階のみ。すると孔子は、後ろにいた黒色魔女と剣聖に向かって深々と頭を下げた。
「すみませんが、20階は俺一人で挑みたいです」
魔王と一対一で決着をつけたい。その願いを2人はすぐ承諾してくれたので、孔子はお礼を言って20階へと向かった。
【20階】決着をつけるため魔王を追いかける
20階のステージは美しい森だった。
孔子がそこに転送されると、目の前にいつものウィンドウが現れる。
- 塔があなたの偉業を認めます
- 今だけあなたに”使徒”の権限が与えられます
- EX級を除き、あなたの持つスキルを改造できます
どうやら塔は、孔子に選ばせてくれるらしい。
塔が何者なのかは知らないが、人の選択を見届け、その選択を覚えてくれる存在のようだ。
そして魔王の元にたどり着くと、孔子は決着をつけるため聖剣を構えた。
40話ネタバレ|20階へ進み、魔王と決着をつける
孔子VS秋雨の魔王
そろそろ決着をつけよう。
孔子が告げると、魔王は「許せない!あの炎を、貴様たちの悪意を忘れるものか!」と叫び、黒い剣を召喚して斬りかかるが…
その攻撃を、孔子は難なく防ぐ。
弱体化しつづけた”秋雨の魔王”は、世界で一番弱いボスモンスターと成り果てたのだ。
そして前回と同じく、孔子が斬りつけるたびに魔王の黒い装甲は剥がれていき、ウィンドウには『秋雨の魔王の存在が霞みます』と表示されーーー
やがて黒い装甲がドロリと剥がれ落ちると、中から金髪の女性ーーエステルが姿を現した。
さらにその瞬間、ウィンドウには『”秋雨の魔王”の異名を剥奪します』と表示され、エステルは完全に魔王の力を失ってしまった。
エステルに罪を突きつける
孔子が距離を詰めると、エステルは怯えて後ずさる。
「来ないで!お前たちは私の子供たちにああも酷い事をしたくせに、私にこんな事をする資格は…」
しかしその言葉を、孔子は”ダメだ”と一刀両断する。
確かにこの世界の人間には魔女狩りをした責任があるが、異世界人の孔子には一切責任がない。つまり、エステルに孔子を止める権利はないのだ。
それでも彼女は、自分は悪くないと弁解するが…その言葉さえも、孔子は否定した。
なぜなら彼女は”本物のエステル”の命を奪っているから。泣いて助けを求める子供に、残酷な事をしたのだ。
罪を指摘すると、彼女は必死に弁解する。
「私は知らなかった!あの時は人間の知識がなくて、あの子の言葉を理解できなかった。もし理解していたら絶対に襲わなかった」
つまり、知らなかったから間違ったのだと彼女は説明するが…
「人間だって同じだ」と孔子に指摘された瞬間、その表情は固まった。
エステルの村を燃やした偉い人たちも、真実を知れば同じ言い訳をしただろう。その言葉に、エステルは黙り込んだ。
スキル『百鬼召喚』を改造する
エステルに罪を自覚させた後。孔子は権限(39話参照)を使って、塔に『百鬼召喚』のスキル改造を要求した。
- 変更前:『百鬼召喚』で召喚したモンスター軍は生前の記憶を受け継がない
- 変更後:孔子が望んだときに限り、召喚された者は生前の外見と記憶を受け継ぐ
この要求は妥当なものとして承諾され、スキルは『百鬼召喚』から『百鬼転生』へと改造される。
なお孔子が『百鬼召喚』を改造した理由は、エステルを被害者と同じ目に合わせるためだ。
今この場でエステルを葬って『百鬼召喚』で記憶をそのままに召喚すれば、彼女が病人たちを飲み込んで吐き出したのと同じ報いを受けることになる。つまりは因果応報だ。
魔王にトドメを刺そうとするが…
孔子がエステルに剣を向けると、彼女は顔をゆがめて落ちていた黒い剣で斬りかかる。しかし抗むなしく、攻撃はあっさりとかわされて剣も破壊されてしまった。
(これが”魔王”の末路か)
膝から崩れ落ちて嘆くエステルを、孔子は無表情に見つめる。そしてトドメを刺そうとするが…
その時、剣帝がストップかけた。
このタイミングで割り込まれたので孔子はキレるが、剣帝は至極まじめな表情で「NPCも『百鬼転生』の対象になるのか?」と質問した。
- 現状、エステルは人間なのかNPCなのか判別がつかない
- 『百鬼転生』は孔子が直接手にかけた「人」を対象にするスキル
- もしエステルがNPCの場合は「人」に含まれるのか微妙
- つまり『百鬼転生』で召喚できない可能性がある
剣帝の指摘に、汗をダラダラ流して絶句する孔子。そして困り果てた結果ウィンドウに向かって、NPCもスキルの対象になるのか質問した。
塔からの返答
塔からの返答は『確認不可』という煮え切らないものだった。
しかし続けて、ウィンドウには『塔は死王の問題提起を正式な議題として認めます』『萬生の六柱に多数決会議を要請します』という文章が表示されーーー
次の瞬間、孔子の体は金色の光に包まれる。
孔子はわけがわからずに叫ぶも、状況を教えてくれる者は誰もいなかった。
『死して生きるSSS級ハンター』今回の感想
せっかく”秋雨の魔王”を追い詰めたのに、またトドメを刺せませんでした。とはいえ魔王は、異名も能力も剥奪されたのでもはや脅威ではありませんが。
しかも40話のラストでは、妙な展開になりましたね。
ウィンドウは「多数決会議をする」的なセリフを言っていて、さらに孔子はどこかへ強制転送されたようです。そして謎だらけのまま、シーズン1が終了しましたが…
正直に言って「ここで終わるの!?」という印象です。シーズン2が始まるまで間が空くのに、ここで引っ張るの?嘘でしょ?
えぇ…エステルどうなったの?
せめてシーズン2の次回予告がほしい。
そもそも裏切り者の件すら解決してない。
未解決事件が多すぎる。肝心な部分を放置したまま休載って、それは読者的にツラいですよ作者さん。
考察①結局のところ裏切り者は誰なのか?
ハンターの中には、魔王の報酬を選んだ”裏切り者”がいます。とりあえず40話時点で、犯人候補として考えられるのは以下の3人でしょう。
- 毒蛇
- 異端審問官
- 聖騎士
なぜこの3人かというと、単純に消去法です。
まず確実に違うのが、孔子と伯爵。
孔子は報酬を放棄し、伯爵は死亡時に「裏切り者じゃない」とウィンドウで表示されていたので、この2人は確実にシロ。
そして恐らく、剣聖と黒色魔女もシロ。
というのも裏切り者は、報酬をもらうために他のハンター達を処分する必要があります。でもこの2人は、今まで散々チャンスがあったのに手を出していません。という事はシロの可能性が高いです。
となれば裏切り者候補は、毒蛇・異端審問官・聖騎士の3人になりますが…
正直な話、3人とも裏切り者っぽく無いんですよね。毒蛇も聖騎士もそういうタイプじゃないし、異端審問官は怪しすぎて逆にシロく見えます。
考察②40話のラストシーンについて
40話にしてようやく、塔の上層部について情報が明かされましたね。
ウィンドウに表示された文章を素直に捉えるなら、塔には運営者(?)がいるものの全権を任されてはいないようです。
そして今回のように運営側で決められない問題については、『萬生の六柱』と呼ばれる上の組織に相談するのがルールっぽいですね。
また、ウィンドウに表示された「塔は萬生の六柱に多数決会議を要請します」という言葉から、六柱は複数人いるのでしょう。
六柱だから単純に6人かな…とか思ったのですが、それだと3:3になったとき結論が出ませんね。でも孔子が召喚されたら7人になるから、孔子の考え次第で結果が変わるのでしょうか。