ピッコマで掲載中の『死して生きるSSS級ハンター』のネタバレ感想です。29~30話のあらすじを紹介しつつ、管理人の感想をまとめました。
前回、魔王の強力な一撃により城壁が一部崩れてしまいました。このままでは魔王軍が攻め込んで来るので、孔子は最前線へと転移してモンスターたちに立ち向かいますが…
この先どうなるのでしょうか?続きを見てみましょう。
29話ネタバレ|魔王との対峙
最前線で戦い続ける
剣帝の指示に従いながら、次々とモンスターを切り伏せていく孔子。そして大型のゴブリンと対峙し、その胴体を真っ二つにした時ーー
孔子のハンターランクはDに上がった。
またこの時、30秒が経過する。剣帝に言われたとおり、孔子は30秒間1人だけで戦い抜いたのだ。
するとそこに、剣聖も合流する。剣聖は一太刀で複数のモンスターたちを仕留めながら孔子に告げた。
「立派だった。私の名前はマルクス・カレンベリーだ。若者よ」
だから孔子は笑顔で「私の名前は”金 孔子”です」と返事をした。
ギルドマスターたちと合流する
剣聖に引き続き、異端審問官も合流する。もちろん彼が率いてきた兵士たちも一緒だ。
さらに他のギルドマスターとハンターたちも加勢し、戦場は人とモンスターで溢れる。
その最中、孔子は戦場を駆け抜けた。
(ーーひたすら前へ)
彼の脳内はただ一つの思考で満たされ、周囲の声など聞こえていない。
そして全員で進軍し続けた結果、ようやく魔王の姿が見えてくる。
すると魔王は剣を振りかざし、また強烈な一撃を放つがーーー黒色魔女が”鏡”を使って、魔王の攻撃を防ぐ。
その隙に、孔子とギルドマスターたちは全員で手をつなぎ、黒色魔女のスキルで魔王の前に”転移”した。
孔子の思い
転移する直前、孔子は思った。
(この光景はもうすぐ消える。あの人たちは全て忘れてしまう)
けれど、記憶に残らなくても消えるワケではない。ループしたところで問題は解決されないけれど、前より強くなったから次はもう少し上手くやれるだろう…と。
孔子VS魔王
転移すると、目の前には巨大な魔王が立っていた。
そして次の瞬間、孔子は黒色魔女と繋いでいた手を離して、1人で魔王に斬りかかる。
「ダメ!」と叫ぶ彼女に、彼は心の中で「すみません、来世で会いましょう」とだけ呟きーー
孔子はまた命を落とした。これから第2ラウンドの始まりだ。
30話ネタバレ|秋雨の魔王のスキルをコピーする
孔子の疑問
孔子には疑問があった。
”塔”は炎帝のような人間にEXスキルを与えたくせに、なぜ自分のような平凡な人間にこんな機会を与えたのか。
その謎について、孔子は考える。もしかすると塔は、ハンターたちの態度に失望したのだろうか…と。
秋雨の魔王のスキルをコピー
いつものように冥界(仮)に来た孔子。目の前には”秋雨の魔王”のスキルカードが飛び交っている。
剣帝によれば、黄金のスキルカードには次のように記載されているそうだ。
スキルの内容を聞きながら、孔子は考える。
(全ての階には隠れたクエストがある。きっと12階も例外ではないだろう)
そして彼は、一枚のカードをつかみ取った。
第2ラウンドが開始される
ループにより、孔子は10階攻略直後まで時をさかのぼる。そして前回同様、ギルドマスターたちとカフェで対面(17話参照)するが…
彼らの顔を見ると、孔子は12階での惨劇を思い出してしまい目を覆った。もちろん、すぐに笑顔で取り繕ったが。
そしてその際、自身が11階のクエスト内容を知っていることを明かす。10階のクリア報酬として情報を貰ったと説明すれば、彼らは容易に信じた。
また孔子は情報を共有する代わりに、自分の願いを一度だけ聞いてほしいと条件を提示した。
- いつか頼みごとをした時、必ず一度だけ聞いてほしい。
- 願いの内容は今は言えない。
- 誰かの命を脅かしたり金銭を要求したりはしない。
- もし不可能な願いだと思ったら、その時に断っても良い。
ギルドマスターにとっては極めて良い条件なので、もちろん彼らはこの要求を飲んだ。
これで孔子の計画の1段階目はクリアだ。
剣聖釣り
11階のクエストについて話し終えると、孔子は聖騎士を散歩に誘う。そして「大ヒットしそうな薬剤師(=後の錬金省主)がいるから紹介したい」という名目で、彼女をスラムに連れて行くが…
この時、あえて街中を歩いて剣聖に自身の姿を目撃させた。
このまま12階に進めば、剣聖はまた孔子に剣を向けてギルドマスターたちを敵に回すだろう。おまけに裏切者という爆弾まで投下されるワケだから、破滅への道まっしぐらだ。
だからそうなる前に、話し合いをして剣聖の誤解を解く必要がある。
そのために孔子は、予め剣帝から”剣聖の日課”を聞いておき、わざと彼の視界に入った。そうすれば彼は、孔子を尾行するだろうから。
つまり、この行動は”剣聖釣り”である。
もちろん隣にいる聖騎士は、それを知らないが。
聖騎士と一緒にスラムを訪れる
そしてスラムにある錬金省主の店を訪れると、聖騎士に彼女を紹介した。
錬金省主はニコニコと孔子を出迎えるが、隣にいるのが自警団のサブマスターだと知るや否や、あんぐりと口を開いて硬直してしまう。
急に自警団のナンバー2が来たとなれば当然の反応だろう。だから孔子は、心配する必要はないと説明してやる。「この店を紹介したいと思ったんですよ」と告げれば、彼女は感動のあまり目を輝かせるが…
その時、店の入り口から「そっちの男だけ残して全員どいてくれ」と声がする。そこには冷たい目をした剣聖が立っていた。
『死して生きるSSS級ハンター』今回の感想
29~30話は、ひたすら重い話でしたね。今までと違い、ギャグの欠片もありません。
しかも今回のループにより、ギルドマスターたちと築いた信頼関係もゼロに戻ってしまいました。もちろん剣聖も。
せっかく和解して親しくなった相手に、また冷たい目で見られるって…いやこれ、相当辛いですよ。メンタルが抉られます。
孔子は「記憶に残らなくても消えるワケではない」と前向きに捉えていますが、やっぱり辛いですよ。
考察|魔王のスキルについて
スキル考察
思ったのですが、魔王のスキルの【百鬼召喚】って剣聖の説得に使えないのでしょうか。ちなみに下のスキルです↓
【百鬼召喚】
ランクSS。あなたが葬った者たちをモンスターとして召喚します。
このスキルカードを剣聖に提示してスキルを使用すれば、召喚されるモンスターは炎帝1人だけなので孔子が冤罪だと証明でき…ないのか?
孔子×4092人もモンスターとして召喚されてしまうのでしょうか。どうなんだろう、このスキル。
孔子は結局、どのスキルを選んだのか?
孔子は魔王のスキルをコピーしましたが、どれを選んだのか現時点では謎のままです。
普段から使用するなら、オーラを強化できる【心臓は泣き叫び、その声はこだまする】が使い勝手が良さそうですけどね。
でも孔子は、30話のセリフで「20階までクリアするならこのスキルがいい」的なことを言っていたんですよ。
という事は、多分【怨恨は雨の如く降る】か【百鬼召喚】のどっちかを選んだのかなと予想しています。剣帝も「え、これ?」という反応をしてたので、使い勝手が悪そうなスキルを選んだのでしょう。
となると、普通に使えそうな【心臓は泣き叫び、その声はこだまする】は無しだと予想しています。
ランクS。この世界で流れた血、倒れ命と同じ分だけ、空は赤い雨を降らせます。
【心臓は泣き叫び、その声はこだまする】
ランクA+。あなたの感情を燃料にしてオーラを強化します。憎悪・喜び・悲しみ、喜怒哀楽のうちどんな感情でも構いません。
【百鬼召喚】
ランクSS。あなたが葬った者たちをモンスターとして召喚します。ただし、週に1度だけ召喚できます。